横井一江のブログ "jazz,improvised music...and beyond"


by kazuey1113
jazztokyo最新号の連載フォト・エッセイは1月9日に79歳で亡くなったアミリ・バラカ。追悼の意を込めて。コチラ>>>(注:写真はクリックすると高解像度&大きくなります)

ジャズファンには『ブルース・ピープル』、『ブラック・ミュージック』といった著書で知られているが、詩人、劇作家、音楽評論家、活動家とさまざまな顔を持つ。アミリ・バラカ率いるブルー・アークの舞台「ブラック・ヒストリー・ミュージック」を観たのは1994年のベルリンジャズ祭。あれからもう20年経つ…。その訃報を知った時、ウォーレン・ベイティの映画『ブルワース』(1998年)で、アミリ・バラカ演じる浮浪者がまるで道化のように、ストーリーの重要なところに現れ、意味深な何事かを呟いていたことを思い出した。最後の場面でも呪詛のようにこう言った。「ゴーストになるな、スピリットになれ」と。アルバート・アイラーの諸作がきこえてくる。果たしてアミリ・バラカはスピリットになり得たのだろうか。合掌。

一ヶ月限定の表紙と別バージョン↓
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by kazuey1113 | 2014-01-28 20:20 | column
c0098087_20303428.jpg詩の風景・詩人の肖像』(書肆山田)で今年初め二度目の読売文学賞を受賞した白石かずこ(この本についてはコチラ>>>)。読売文学賞を2回受賞するのは三島由紀夫以来らしい。快挙である。

そして、彼女の3冊目の翻訳詩集『My Floating Mother, City』が今年ニューヨークのNew Directionsから出版された。これもまたスゴイことである。表紙は若い頃の写真。今回翻訳されたのは、『浮遊する母、都市』(書肆山田)や『満月のランニング』(本阿弥書店)、『ロバの貴重な涙より』(思潮社)などに収められている「浮遊する母、都市」、「最初の風は 石のくにから始まった」や「仙台メトロ・ギリシャ通り」などの詩。

「ちいさな惑星」はアレン・ギンズバーグがナプキンに手書きで訳したものが残されてらしく、それが写真で載っている。ギンズバーグが他人の詩を翻訳したのはこの一回だけらしい。それを見て、井野信義と梅津和時も出演したギンズバーグの来日公演を思いだした。彼女のレインボーカラーの衣装が素敵だったことも。

白石かずこの詩には、他の国の読み手にもある種のリアリティを喚起させるユニバーサルな感性があると思う。そういう意味でも日本では希有な詩人といえる。ジャズ・ミュージシャンとのコラボレーションでもパイオニア。なかでも『Dedicated To The Late John Coltrane』(ブリッジ)は傑作(レビュー@jazztokyoはコチラ>>>)。沖至や豊住芳三郎とのCDもリリースされたが、今では入手困難かもしれない。『My Floating Mother, City』の出版を記念してニューヨークで沖至とパフォーマンスを行ったという。
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by kazuey1113 | 2009-05-09 21:16 | new release
c0098087_19535445.jpg詩人白石かずこが、交友があった詩人達のポートレイトをその詩と共にエッセイとして『るしおる』に断続的に綴った15編が一冊の本『詩の風景・詩人の肖像』(書肆山田)になった。登場するのはアレン・ギンズバーグのように一般にも広く知られている詩人から日本ではまだ本格的に紹介されていない詩人も。しかし、ここに登場するのは詩人の中の詩人、ホンモノの詩人達である。彼らは単に書斎や象牙の塔の中で自らのレトリックに耽溺するのではなく、それぞれが抱える現実の中で詩作し続けた「こんにちのユリシーズ」だ。その人生はドラマティックで、映画や小説より奇なり、であるが、どこかズシンと重たいものが心に残る。エッセイとして読むもよし、またアンソロジーとして読むもよし。最大の理解者が書いた文章は、その詩的世界と詩人の肖像を行き来しつつ、それらを繋ぎ、コトバにいっそうのリアリティを付与する。詩とは、詩人とは、そのコトバと生を伝える珠玉の一冊である。

出会いをもたらしたのは旅である。大御所となった今も世界各地の詩祭に招かれては出かけているという。白石自身の詩作はまだまだ現在進行形である。また、白石かずこはジャズ・ミュージシャンとのとのポエトリー・リーディングでは草分け的存在。最後の「あとがきに代えて」ではその話もちらっと出てくるのが彼女らしい。
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by kazuey1113 | 2007-11-19 20:22 | informaion

追悼 清水俊彦@jazztokyo

c0098087_18504571.jpg5月21日に亡くなった詩人で音楽(ジャズ)評論家だった清水俊彦氏の追悼記事を 
jazztokyoに書いた。コチラ>>>

写真は2003年1月20日新宿ピットインで撮ったスナップショット。バックの中に持ち歩いているCyberShotで撮影したものなので画質はよくないが、氏の写真はこの時の2枚しかないので敢えて掲載。その日出演していたのは藤井郷子カルテットだった。
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by kazuey1113 | 2007-06-12 18:38 | obituary

清水俊彦氏 逝去

詩人であり、ジャズ評論家としてご活躍された清水俊彦氏が5月21日に逝去されました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

追悼記事@jazztokyoコチラ>>>
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by kazuey1113 | 2007-05-25 08:08 | obituary

ロシア・ジャズ&...

『ロシア・ジャズ 寒い国の熱い音楽』の著者であり、ロシア東欧のジャズの研究では第一人者の鈴木正美(新潟大学教授)がナビゲートするイベント「ロシア・ジャズ再考」がスタートする。ゲストは、元ジャズ批評編集長でロシア・東欧のジャズを語らせたら右に出る者はいない岡島豊樹。ジャズ・ブラート(兄弟)による今までにない音楽講座だ。第1回では1990年ロシア、アルハンゲリスクで行われたジャズ祭「ジャズ・デイズ」(ウラジーミル・レジツキイ主催)の模様をVTRで紹介する予定。アメリカともヨーロッパとも日本とも違う独自の世界を持つロシアのジャズ、その多様性を滅多に見れない映像で体感できるまたとない機会だ。

「ロシア・ジャズ再考 COOLファンタスチカ & HOTロマンチカ」
ナビゲーター:鈴木正美(新潟大学教授/ロシア・ジャズ研究家)
レギュラーゲスト: 岡島豊樹(東欧~スラヴ音楽リサーチ・センター)
4/22(日)14:00開場 14:30スタート 17:30終了予定
料金:¥1980(1ドリンク付)
場所:アップリンク・ファクトリー 
http://www.uplink.co.jp/factory/

c0098087_23492143.jpgまた、ロシア文学者である鈴木正美の著書『どこにもない言葉を求めて』(高志書院)も少し前に刊行された。こちらは現代ロシア詩についての本だが、とてもわかりやすく入門書として最適。ロシア人の言語表現における感性は、その音楽にも通じるものだけに、ロシア音楽ファンには一読の価値あり。
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by kazuey1113 | 2007-04-18 23:51 | informaion