横井一江のブログ "jazz,improvised music...and beyond"


by kazuey1113

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イタリア人ミュージシャン、アンドレア・チェンタッツォが来日、9月6日のJAZZARTせんがわを皮切りに坂田明、藤原清登と現在ツアー中。チェンタッツォはイタリアのジャズ・マエストロ故ジョルジォ・ガスリーニのバンドでミュージシャンとしてのキャリアをスタート、その後スティーヴ・レイシーの薫陶を受けた。1970年代にフリーミュージックを出す個人レーベルIctusを発足、ミッテルヨーロッパ・オーケストラを結成するなど積極的に音楽活動を行っていた。コアなファンならばこのIctusからリリースされたスティーヴ・レイシーを始めとする作品の幾つかを覚えているかもしれない。80年代、交通事故で重傷を負ったため、演奏活動を中断、Ictusも休止した。しかし、1990年代初頭ににアメリカへ移住し、音楽家としての活動を再開、Ictusも復活、新録もリリースしている。

チェンタッツォの音楽における師はガスリーニとレイシーだが、パーカッションの師はピエーレ・ファーヴレ。彼の拡張したドラムセットにその影響が伺える。珍しいセットなので、JAZZARTせんがわでは終演後写真に撮る人が多くいた。今回はツアー用のセットだが、フル装備の写真ではファーヴレのように(それ以上たくさん)ゴングをずらりと並べていた。

今回共にツアーしている坂田、藤原とは、2012年にイタリア、ミラノで行われた震災チャリティ・イベントで偶然共演することになったのだという。この3人の相性はとてもよく、日本で再演、そしてツアーとなったのである。

9月8日 大阪 ロイヤルホース
9月12日 中州ジャズ
9月13日 中州ジャズ
9月14日 三原 順勝寺
9月15日 岡山 蔭涼寺
詳細は藤原清登のサイトに出ている。コチラ>>>

また、9月16日には石川高(笙)と秋山徹次(g)と共演する。「日本人のほうがその繊細さにおいて、アメリカ人よりはヨーロッパ人の感性に近い」というチェンタッツォ。この出会いもまた興味深く、見逃せない。

9月16日 キッド・アイラック・アート・ホールアンドレア・チェンタッツォ(per, electronics)、石川高(笙)、秋山徹次(g)
開場19:30 開演20:00
予約2700円 当日3000円
Tel: 03-3322-5564
Mail: arthall@kidailack.co.jp

チェンタッツォ@JAZZARTせんがわ↓
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(フレームドラムが反射板になってしまっていて…)


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by kazuey1113 | 2014-09-09 08:23 | informaion
昨日(8月30日)の高瀬アキ&ハン・ベニンク@新宿ピットインに来ていただいた皆さま、どうもありがとうございました!

少し先になりますが、11月15日~22日、高瀬アキ4(林栄一、井野信義、田中徳崇)でツアー予定です。エリック・ドルフィー没後50周年ということでベルリンで行われた企画"So Long, Eric"を踏まえて、高瀬アレンジでドルフィー作品を演奏します。
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ハン・ベニンクといえば…(^^;;
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by kazuey1113 | 2014-08-31 10:23 | informaion
2011年秋に『TWO FOR TWO / Aki Takase & Han Bennink』(Intakt)をリリースした高瀬アキ&ハン・ベニンク・デュオ。今年の夏、たまたま二人が仕事や所用で日本に来ることが判明。日本で観ることは難しいと思っていたデュオ・ライヴが一度だけ実現することに!

TWO FOR TWO
高瀬アキ(p) & ハン・ベニンク(ds)
日時: 8月30日(土) PM2:30-5:00(開場 PM2:00)
場所: 新宿ピットイン 昼の部
前売発売中!

ハン・ベニンクが参加しているICPオーケストラは9月1日から横濱エアジンスーパーデラックスなど、そして東京ジャズで演奏。9月3日のスーパーデラックスでは高瀬アキもゲストとして参加する。

また、高瀬アキは岡登志子(ダンス)と鳥取で行われる鳥の演劇祭で9月13日に『MOMENT OF THE VISION ~“視覚の瞬間”』と題した公演を行う。これも一度きりの公演になるので見逃せない企画だ。
詳しくは>>>

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↑の写真は6月にベルリンで行われた”So Long, Eric”の会場でiPhone
(^^;)で撮ったスナップ。高瀬アキとハン・ベニンクはデュオ以外でも高瀬のプロジェクトなどで共演している。

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by kazuey1113 | 2014-08-29 08:32 | informaion
ドルフィー最期の地ベルリンで6月20日に行われた芸術監督アレクサンダー・フォン・シュリッペンバッハ、音楽監督高瀬アキによるトリビュートコンサート「ソー・ロング、エリック(So Long, Eric)」。メンバーは
ドルフィーと共演経験のあるハン・ベニンクとカール・ベルガー、そしてアクセル・ドゥナー、ルディ・マハール、ニルス・ヴォグラム他、12人編成のラージ・グループでの公演だった。そのライヴ音源が全曲ではないがドイツ時間6月28日23:04(日本時間6月29日6:04)からKulturradioでオンエアされる。ライヴストリーミングで日本でも聴けると思う。私と同様早起きで、興味のある方は是非是非!

Kurturradioのサイトはコチラ>>>
*Live Playerをクリックすること。
また、この公演がCD化される予定もある。


ちなみに公開リハーサルの写真を友人のカメラマンがアップしていた。コチラ>>>
私が撮影した写真は只今時差ボケ中につき少し先。作業中ということで。


カメラマンは油断のならない人たちで、撮影中の姿をしっかり写されていた。対角線上にいたのだから、当然こちらも…(笑) ささやかな同業者間の遊びゴゴロ。これは非公開なり。(^^;;


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by kazuey1113 | 2014-06-27 21:19 | informaion
先週末6月9日から9日にかけて開催されたメールス・フェスティヴァル。全てのプログラムがライヴ中継されていた。時差があるため、見たかったけれども起きられなかった、あるいは寝落ちしてしてしまった人がいるだろう。(私もそのひとり…) でも、がっかりすることはない。主要なプログラムはARTEのサイトでストリーミングされている。

ARTE のサイトはコチラ>>>
(右上のRechercherとあるところにMOERS FESTIVAL 2014あるいはミュージシャン名を入れれば出てきます)

メールス・フェスティヴァルのプログラム等は公式サイトで:
コチラ>>>

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by kazuey1113 | 2014-06-11 08:04 | informaion

ソー・ロング、エリック

1964年6月29日エリック・ドルフィーがベルリンで客死してから間もなく50年。5月30日31日にはニュージャージーのモントクレア州立大学で「エリック・ドルフィー:フリーダム・オブ・サウンド」と題したフェスティヴァルが行われ、リチャード・ディヴィス、グラチャン・モンカー3世、アンドリュー・シリル、ヘンリー・スレッギル、オリヴァー・レイク、ドン・バイロン、フェローン・アクラフ等が演奏、またガンサー・シュラー、ジョン・F・スウェッドなどを迎えてシンポジウムも開催された。

ドルフィー最期の地ベルリンでも、「ソー・ロング、エリック(So Long, Eric)」と題したトリビュート・コンサートが6月20日に、公開リハーサルとパネル・ディスカッションが前日の19日にに行われる。芸術監督はアレクサンダー・フォン・シュリッペンバッハ、音楽監督は高瀬アキ。ドルフィーと共演経験のあるハン・ベニンクとカール・ベルガー、そしてアクセル・ドゥナー、ルディ・マハール、ニルス・ヴォグラム他12人編成のラージ・グループで、ドルフィー作品を演奏する。このドルフィー・プロジェクトは、11月にチューリッヒで行われるフェスティヴァル「ウンエアホェルト!」他への出演も計画されている。

個人的にとても残念なのはミシャ・メンゲルベルクの健康状態が良くないこと。もし元気だったらきっと出演したのだろうな、そうすれば多分ベルリン・コンテンポラリー・ジャズ・オーケストラ以来?25年ぶり?でシュリッペンバッハとメンゲルベルクが同じステージに立つ姿を観られたかもしれないのに、と。

「ソー・ロング、エリック」の公式ページはコチラ>>>

というわけで、6月のベルリンは気候もいいし、ビールをトレイに乗せて運ぶ熊さんがラベルに描かれているベルリーナー・ピルスナーも美味しく飲めそうだし、ということで出かけることに。欲を言えば、ニュージャージーとベルリン両方のイベントを観ることができたらどんなに良かったかと思うが、それはいささか無理だった。

この時期ベルリンへ行くのは随分と久しぶりである。思い返せば、初めてベルリンを訪れた時も初夏で、その少し前にハンガリーがオーストリアとの国境にある鉄条網を撤去し始め、鉄のカーテンに穴が開いた。そして、ベルリンで天安門事件のニュースを聞いたのだった。

土産話はあるのかないのか………。

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by kazuey1113 | 2014-06-02 21:43 | informaion
c0098087_07330348.jpgjazztokyoの連載フォト・エッセイでは毎回異なったミュージシャンについて書いているが、今回ローレン・ニュートンを取り上げた(コチラ>>>)のはリリースされたばかりの『佐藤允彦&ローレン・ニュートン/Skip the Blues』(Mobys/Chitei Records)を聴いたからだ。1982年のパンムジーク・フェスティヴァルと1986年スタジオ200での再会セッションのカップリング。未発表ライヴ音源のCD化、貴重なドキュメントである。

ローレン・ニュートンの初来日は1982年。この時、富樫雅彦、ペーター・コヴァルトとの録音『コントラスト』(キングレコード Paddle Wheel)を残しているが、佐藤允彦とのセッションの音源が残っているとも聴けるとも思っていなかったので興味津々でCDをプレイヤーに入れた。勢いのあるサウンドに引き込まれていく。疾走するヴォイス(ニュートン)に、抜きつ抜かれつ併走し先んじて手を打つピアノ(佐藤)。ここでの佐藤は内部奏法も多用している。スピード感ある展開の中に、ローレン・ニュートンの音楽に向き会う姿勢、ヴォイスによる表現の可能性を拓かんとするアグレッシヴさが浮かび上がってくる。80年代にタイムスリップしたような感覚になりつつ、楽しんだ。臨場感を伝えるアナログな音質もまた増感して現像したフイルムから焼いた写真を見ているようで一興あり。思い起こせば80年代は色々な個性のヴォイス・パフォーマーが表舞台で活躍を始めた時代である。これは、まさに当時の現在進行形の音楽だった。聴いた後、一陣の風が通り抜けていったあとのような爽快感が残ったのはそれゆえだったのだろう。

フォト・エッセイはコチラ>>>

ローレン・ニュートンの最近作は、フィル・ミントンとのデュオによる『O HOW WE』。Bandcampからのダウンロード版のみ。こちらで試聴も出来る。コチラ>>>

↓は1ヶ月限定の表紙に使用した写真@横濱ジャズプロムナード2002。彼女はフォトジェニック。
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【蛇足】昨年随分久しぶりに圧倒されるようなヴォイス・パフォーマーを観た。SOFA NIGHTで来日したソフィア(Sofia Jernberg)である。彼女のパフォーマンスはまた是非観たいと思う。ソロアルバムを心待ちにしているのだが…

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by kazuey1113 | 2014-05-27 20:41 | column

姜泰煥Breath Passage 2014

姜泰煥がもうじき来日する。今回はダンスの田中泯と中村達也に大友良英あるいは山本精一、ジム・オルークをゲストに迎えるセット、齋藤徹とのデュオ、石橋英子と山本達久とのセッション、そしてソロとバラエティに富んでいる。詳しくはコチラ>>>

毎年のように来日している姜泰煥だが、私自身が諸事雑用に追われていたり、気がついた時には既に帰国していたり、しばらくご無沙汰している。しかし、今回は久々にソロを観るチャンスがあるのが嬉しい。東京からやや遠いが宇都宮のbe offは見逃すまいと楽しみにしている。宇都宮といえば大谷石資料館だ。そこではジョン・ブッチャー&エディ・プレヴォなどを観たが、大谷石地下採掘場跡という場の特異性もさることながら、大谷石に囲まれた環境がもらたらす音響効果ゆえ、極めて印象深く記憶に残っている。姜泰煥もそこで演奏しているが、残念ながら観ていない。だが、今回ソロで演奏するbe offは大谷石の蔵を改装したスペース、そこならではの響きがあるのではと期待している。ソロ以外も見逃せない顔合わせとなっているだけに、そちらもまた楽しみである。

ツアー・スケジュール:詳しくはコチラ>>>
5月16日 埼玉県日高市・高麗神社[姜泰煥, 田中泯, 大友良英, 中村達也]
5月17日 栃木県宇都宮市・be off [姜泰煥ソロ]
5月18日 茨城県つくば市・カピオホール[姜泰煥, 田中泯, 大友良英, 中村達也]
5月21日 函館市・The Bears [姜泰煥ソロ]
5月22日 千葉市稲毛・CANDY [姜泰煥, 齋藤徹]
5月23日 京都市・同志社大学寒梅館[姜泰煥, 田中泯, 山本精一, 中村達也]
5月24日 淡路島・洲本市文化体育館[姜泰煥, 田中泯, 山本精一]
5月25日 下北沢・LADY JANE [姜泰煥, 石橋英子, 山本達久]
5月26日 五反田・東京デザインセンター[姜泰煥, 田中泯, ジム・オルーク, 中村達也]
5月27日 広島市・饒津神社(にきつじんじゃ)[姜泰煥, 田中泯, ジム・オルーク, 中村達也]
5月28日 福山市・DUO [姜泰煥ソロ+姜泰煥・中村達也デュオ]
5月28日 福山市・POLEPOLE [中村達也ソロ]
5月29日 福山市・太田家住宅[姜泰煥, 田中泯, 中村達也]
5月30日 甲府市・桜座[姜泰煥, 田中泯, 中村達也]
5月31日 静岡県袋井市・樂土舍[姜泰煥, 田中泯, 大友良英, 中村達也]
6月1日 新潟県新発田市・千光寺[姜泰煥, 田中泯]


以前に書いたフォト・エッセイはコチラ>>>


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by kazuey1113 | 2014-05-12 22:03 | informaion

c0098087_19335046.jpg2011年秋に『TWO FOR TWO / Aki Takase & Han Bennink』(Intakt)をリリースした高瀬アキ&ハン・ベニンク・デュオ。高瀬のオリジナルを中心に短い作品を取り上げたこのCDは、二人それぞれのそれまでの作品とはひと味違う展開。インテンポでスウィング、即興演奏で逸脱するのもまた愉しい。二人の相性は抜群で、その後もデュオでヨーロッパをツアーした他、高瀬のファッツ・ウォーラー・プロジェクトの進化形である「ニュー・ブルース」プロジェクトにもベニンクは参加している。だが、このデュオを日本で観ることは難しいだろうな、とずっと思っていた。しかし……

今年の夏、たまたま二人が私用と別の仕事で日本に来ることが判明。一度だけのライヴが下記のとおり実現することに!

TWO FOR TWO
高瀬アキ(p) & ハン・ベニンク(ds)
日時: 8月30日(土) PM2:30-5:00(開場 PM2:00)
場所: 新宿ピットイン 昼の部
前売開始: 7月1日  7月6日AM11:00

注) 昼の部です!くれぐれもお間違えなく!

追)今年も11月の「秋のアキ」ツアーあります。テーマはエリック・ドルフィー。只今調整中。


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by kazuey1113 | 2014-05-09 21:14
今年のメールス・フェスティヴァルは6月6日から9日。1987年以来、公園に張られたサーカステントが会場だったが、完成したてのニュー・コンサート・ホール・メールスに今年から会場が変わる。ドイツなどでは聖霊降臨祭の連休ということもあって、例年どおり多くの人が公園にキャンピングしに来るだろう。しかし、会場が変わるとフェスティヴァルそのものの雰囲気も随分違ったものになる気がする。

プログラムは3月に発表されている。マーシャル・アレン率いるサン・ラ・アーケストラ、フレッド・フリス、マーク・リボー、アート・リンゼイ、ポール・ニルセン・ラヴ、ハン・ベニンク、フランスの国立オーケストラ(オリヴィエ・ブノワ音楽監督)、アヴィ・レボヴィッチ・オーケストラ、アヴァ・メンドーザなどなど。なかなかよく出来たプログラムである。よくも悪くも安定していて、それ故に知らないサウンドに出会うかもしれないという期待感に欠けるのは致し方ないのだろう。朝と深夜のセッション、コンサート・イン・ザ・ダークと題した暗闇での音楽体験プログラムも昨年同様行われる。まだ発表されていないが、ライヴ・ストリーミングされることを期待したい。

また、今年度のメールス市のアーティスト・イン・インプロヴァイザーはユリア・ヒュルスマン。彼女は高瀬アキの教え子のひとりで、ECMなどからアルバムをリリースしている。

公式サイトはコチラ>>>


そういえば、この時期のドイツあたりの旬の食材はアスパラガス。日本で売られているものの倍くらい長~いホワイトアスパラがレストランで出された時、どう食べたらいいものか、最初うろたえたことをよく覚えている。季節柄か久しぶりに食べたくなった。しかし、日本のスーパーマーケットにはグリーンアスパラは並んでいるが、生のホワイトアスパラは見ないなぁ……。

それと、あの界隈の地ビール、ディーベルス・アルトを飲みたいなぁ……。



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by kazuey1113 | 2014-04-28 08:23 | informaion