横井一江のブログ "jazz,improvised music...and beyond"


by kazuey1113

タグ:即興音楽 ( 482 ) タグの人気記事

昨日(6月5日)、ミシャ・メンゲルベルクが80歳の誕生日を迎えた。

これを祝ってビムハウスでは幾つかのイベントが行わる。6月4日から写真家/デザイナーのフランチェスカ・パテラのディレクションでグループ展「MISHA CRISS CROSS」が催される。各国の写真家が撮影したミシャの写真をフランチェスカの構成で展示する。ロベルト・マゾッティやダグマー・ゲーバースなども写真を提供、私も末席ながら参加。何枚かの写真で構成されたA0のパネルを展示するとのことだったが、どのようになっているのか興味津々である。コチラ>>>

6月6日には、ジョージ・ルイス、ケヴィン・ホワイトヘッドなどによる「MISHA’S MIDDAG(ミシャの午後)」と題したシンポジウムが開催される。また、ビムハウスで開催されているDOEKフェスティヴァルでもこの日は「Misha Mengelberg: a celebration」と題したコンサートが行われる。出演はマイケル・ムーア、イングリッド・ラウブロック、ジェームス・フェイ他。
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by kazuey1113 | 2015-06-06 08:55 | informaion
6月に帰国する高瀬アキ、ライヴだけではなく、ダンサーの岡登志子とのワークショップが下記の予定で開催されます。音楽家の参加者も募っているとのこと。

高瀬アキ(p)+岡登志子(dance)
リズムと身体のワークショップ
日時: 6月20日(土)13:00-16:00(途中休憩あり)
会場: ArtTheater dB Kobe
料金: 3000円 ※見学 1000円
対象: ダンサー、音楽家、身体表現に興味がある方
主催: NPO法人DANCE BOX
共催: Ensemble Sonne
助成: 平成27年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業
詳しくはコチラ>>>


高瀬アキ&佐藤允彦デュオを始めとする6月の帰国ライヴの予定はコチラ>>>

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by kazuey1113 | 2015-05-28 07:48 | informaion
メールス・フェスティヴァルは昨日終了しましたが、ARTEのサイトでストリーミングを観ることができます。
コチラ>>>

今年のフェスティヴァルのプログラミングについての内容はコチラ>>>

私も時間をみつけて、ゆっくり観ることにします。ある音楽ファンと話をしている時、ARTEなどでライヴ・ストリーミングをどんどん流してくれるので、CDを聴く時間が大幅に減ったよと言うのを聞いて、確かに!と。今はライヴやCDだけではなく、ストリーミングで音楽を聴く(観る)のも普通になってきているなあとつくづく。たぶん昔のラジオ+エアチェックのような存在なのかもしれません。
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by kazuey1113 | 2015-05-26 07:32 | informaion

高瀬アキ&佐藤允彦

今までありそうでなかったデュオ、高瀬アキと佐藤允彦による共演が遂に実現!それぞれのソロとデュオ。即興演奏を身上とする二人がどのような展開を見せるかは当日のお楽しみ!

高瀬アキ(p) & 佐藤允彦(p,key)
6月7日(日) 新宿ピットイン
昼の部 PM2:30-5:00(開場 PM2:00)
予約受付中!

静岡の青嶋ホールでは、ピアノ(高瀬)とチェンバロ(佐藤)でのセッション。IMA静岡主催による青嶋ホールでのコンサートだから実現した企画です。

高瀬アキ(p) & 佐藤允彦(cembalo)
6月6日(土) 静岡 青嶋ホール
開場PM6:30 開演PM7:00
主催:IMA静岡
予約・問い合わせ:Tel/Fax:054-247-7425 imaszok@yahoo.co.jp
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by kazuey1113 | 2015-05-15 08:34 | informaion

メールス・ジャズ祭2015

今年も5月22日から25日にかけてメールス・ジャズ祭が開催される。ブーカルト・ヘネンが引退し、現音楽監督ライナー・ミヒャルケになってから10回目。時の経つのは早いものだとつくづく思う。

プログラムは既に発表されている。今回はバランスをとりながら、エッジな音楽シーンの注目すべきところ上手く取り上げているように思う。現音楽監督になってからはいちばん面白そうで、諸般の事情が許せば行きたいところだ(でも行けない)。(;_;)

メールス市のアーティスト・イン・インプロヴァイザーであるヘイデン・チスホルム率いるルツェルン・オーケストラで開幕。サックス奏者のコリン・ステットソンが4つの異なるユニットで出演、また女性が中心となった3つのラージ・プロジェクト、イヴ・リッサ「ホワイト・デザート・オーケストラ」(フランス)、サラ・マクドナルド&ケルン音楽大学ビッグ・バンド、トロンハイム・オーケストラ・フィーチャリング・オラヴ・ミェルヴァ&ソフィア・イェルンベリ。ソフィアは一昨年SOFA NIGHTで観て以来、私が近年一番注目しているヴォイス・パフォーマー。(その時のレポートはコチラ>>>

NYシーンからはPulverize the Sound(ペーター・エヴァンス、ティム・ダール、マックス・ジャフェ)、また大ベテランのマイケル・マントラー「ザ・ジャズ・コンポーザーズ・オーケストラ・アップデート」など。今回は紛争地であるシリア、アレッポで育ったウード奏者のジアード・ラジャブ、マリのバセコウ・コウヤテも出演する。

詳しくはコチラ>>>
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by kazuey1113 | 2015-04-07 08:33 | informaion
来年1月、アレクサンダー・フォン・シュリッパンバッハが私用で高瀬アキと共に日本に来ることから、神戸で一夜限りのライヴが決まりました。『Iron Wedding』(Intakt)をリリースしているオシドリ夫婦によるピアノ・デュオを聴くまたとない機会。関西方面の方は是非お見逃しなく!残念ながら首都圏での公演はありません。(ゴメンナサイ)

日時: 2015年1月20日(火)19:00
出演: 高瀬アキ、アレクサンダー・フォン・シュリペンバッハ
会場: 好文園コミュニティーホール(神戸市東灘区)
料金: 2,000円
定員: 30名
主催: Ensemble Sonne
詳しくは(問い合わせも)コチラ>>>
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by kazuey1113 | 2014-12-22 20:08 | informaion
エリック・ドルフィー没後50周年にあたる今年6月、アレクサンダー・フォン・シュリッパンバッハとの共同プロジェクト「So Long, Eric」公演を成功させた高瀬アキ。11月に帰国し、その特別日本版でツアー。メンバーは林栄一、井野信義、田中徳崇。ドルフィー作品に高瀬と林のオリジナル曲も加えた構成による亡きドルフィーへのオマージュ。

"So Long, Eric"ベルリン公演のサイトはコチラ>>>
"So Long, Eric"のライヴ盤もIntakt Recordsからリリースされた。
コチラ>>> (私も写真で少しだけお手伝い…)
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【スケジュール】
11月15日(土) 盛岡 すぺいん倶楽部 電話:019-654-2055
11月16日(日) 秋田ドリームタイム 問い合わせ先:info@akita21.com
11月18日(火) 新潟 ジャズフラッシュ 電話:025-224-4518
11月19日(水) 金沢 もっきりや 電話:076-231-0096
11月20日(木) 名古屋 jazz inn LOVELY 電話:052-951-6085
11月21日(金) 22日(土) 東京 新宿ピットイン 電話:03-3354-2024

また、作家多和田葉子とデュオで、毎年恒例となっているシアターΧでの「晩秋のカバレット」他で公演、ワークショップを行う。

11月10日(月) 新潟大学:ワークショップとパフォーマンス
11月12日(水)13日(木) 早稲田大学:ワークショップとパフォーマンス
11月14日(金) 東京 シアターΧ
第13回シアターΧ晩秋のカバレット「白拍子vs変拍子」

詳しくはコチラ>>>
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by kazuey1113 | 2014-10-26 10:01 | informaion
もうじき還暦となるジョン・ブッチャー、今年古稀を迎えたエヴァン・パーカー、この二人のセッションがBBC Radio3で、10月20日(月)23時(日本時間10月21日(火)午前7時)からオンエアされる。

BBCのサイトはコチラ>>>

これはなんとしても聴きたいのだが、問題は時差。早起きして、コーヒーを淹れてからラジオを聞こう。

オンエア後、ストリーミングで聴くことも出来るもよう。(^-^)

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by kazuey1113 | 2014-10-17 21:53 | informaion
「セバスチャン・グラムス、日本に来るんだ!いいベースだよ!」
数日前、高瀬アキとあれこれ雑談していた時に、彼女の口から出てきた言葉である。どこかでフライヤーか何かを見たらしい。

セバスチャン・グラムスを呼ぶのは、今までもバール・フィリップスを始めとした素晴らしい音楽家などを招き、日本をツアーしてきた齋藤徹で、10月にツアーを行うとの話は以前に聞いていた。ドイツ人セバスチャン・グラムスは40代のベーシスト、クラシック~ロック~ジャズ~即興とジャンルをまたいだ幅広い活動をしている俊才である。

そろそろスケジュールが出そろったかなと齋藤徹のサイトを見たところ出ていた。10月10日~24日まで14箇所。またとない機会なので是非!
詳しくはコチラ>>>

また、齋藤徹は「矢萩竜太郎10番勝負!」を敢行中。矢萩竜太郎は齋藤徹と何度も共演しているダンサー、障がい者(ダウン症)だが、外連味のない素晴らしいダンスは国内外の聴衆に深い印象を残してきた。今秋、矢萩竜太郎は齋藤徹、ピナ・バウシュ舞踊団のソロ・ダンサーでもあるジャン・サスポータス、アコーデオン奏者のウテ・フォルカーと共にドルトムントのフェスティヴァル他ドイツで4公演に招待されている。それを前に東京、沼部「いずるば」( http://www.izuruba.jp/ )でも8月10日から齋藤徹とパフォーマンスを行っており、来る9月14日が6回目で日本の最終回。ドイツでの4公演と合わせて10番勝負!となる。

また、矢萩竜太郎を昨年から撮り続けているドキュメンタリー映像作家の近藤正典もこのドイツツアーに帯同する予定だが、渡航費の援助は認められたものの滞在費・機材のレンタル代に多額の費用がかかるため、寄付をお願いしているとのこと。なお、この企画は公益社団法人・企業メセナ協議会の認定を受けているので税額控除の対象になる。

詳しくはコチラ>>>
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by kazuey1113 | 2014-09-10 08:05 | informaion
アンドレア・チェンタッツォが来日中である。2008年に彼が観光で来日した時にインタビューし、jazztokyoに記事を書いた。しかし、サーバーが移転したため、現在古い記事にはアクセス出来なくなっている。来日中ということもあり、編集部の特別な許可を得て、ここにテキストのみになるが転載させてもらうことにした。

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アンドレア・チェンタッツォとIctus Records
横井一江

アンドレア・チェンタッツォはイタリア人パーカッショニストで、現在はアメリカに住む。60年代後半から盛り上がったヨーロッパのフリー・ミュージック・シーンだが、イタリアのそれについて伝えられることはほとんどない。しかし、50年代後半に12音音楽をジャズに取り入れる試みを始めたジョルジォ・ガスリーニのような才人もいれば、ローマのマリオ・スキアーノのように1960年代初頭からフリージャズ的な演奏を始めた人物もいる。彼らとは世代的に下になるのだが、チェンタッツォはイタリアのローカル・シーン超えて活躍したパーカッショニストであり、自身のレーベルIctusには70年代から80年代にかけて各国の即興音楽家の演奏が残されている。とりわけ注目すべきなのは、70年代の後半にニューヨークへ行き、まだまだ無名だったジョン・ゾーンやトム・コラ、ユージン・チャドボーンらと共演し、その音源を録音していることだ。それらのレコードは、おそらくジョン・ゾーンらの最も初期の録音のひとつだろう。

70年代、ヨーロッパのフリージャズ第一世代といわれる即興演奏家の活動範囲はやはりヨーロッパという枠内であり、アメリカ人ミュージシャンとの共演にしてもヨーロッパに訪れた者との共演が主だった。その意味で当時ニューヨークの片隅で芽生えた若いミュージシャン達による即興音楽の次なる展開の萌芽をキャッチした嗅覚もまた才能だろう。チェンタッツィオのフットワークの軽さは、イタリアがヨーロッパ・フリーの世界では周縁の地でしかなかったゆえにもたらされたものかもしれない。当時の近藤等則の動きにも一脈通じるものがある。その近藤ともチェンタッツォはニューヨークで共演している。

チェンタッツォの音楽歴は、ジョルジォ・ガスリーニのバンドに抜擢されたところから始まったと言ってもいい。ガスリーニは、日本では過小評価されているとしかいいようがないが、イタリアのマエストロと言っていい存在である。初期の『テンポ・ジ・エラジオーネ』や『オルトレ』は音楽的な革新性を内在した作品だった。

「ジョルジォ・ガスリーニは私の師といっていい。私は小さな村に住む無名のドラマーだったけど、友人が私の送ったテープをガスリーニに聞かせた。私のパーカッション、そのコンセプションを気に入ってもらえた。それでオーディションに行って、彼のカルテットに加わり、2年間活動を共にしたんだ。その頃は月に20回コンサートがあってね。イタリアのジャズ、とりわけ前衛ジャズが一番活発だった時期だった。工場や劇場、オープン・スペースでも演奏したよ。音楽と政治的な結びつきも強かった。その頃は音楽的な革命も政治的なものも同義に捉えられていたから。工場でコンサートをした時には、家ではビートルズやローリング・ストーンズしか聞かないような人達も来て、静かに聞いていた。政治的な理由からね。でも、70年代終わりにはロックがそれに取って代わったんだ。

ガスリーニは個人的に重要なミュージシャンだ。ガスリーニはクラシック音楽の作曲や指揮もする素晴らしい技術を持ったピアニストで、12音音楽のシステムをジャズに取り入れた。彼のバックグラウンドはクラシック音楽だけど、それを初めてやったんだ。

ガスリーニはイタリアにいたということもまた重要。例えば、オーストリアの偉大なピアニスト、ジョー・ザビヌルはニューヨークに行ってしまっただろう。70年代に彼はミラノいた。彼はローカル・ヒーローだったよ」

70年代のイタリアでは前衛ジャズと政治的な運動が結びついていたことは、ガスリーニやマリオ・スキアーノも指摘していた。これは他のヨーロッパ諸国、イギリスやドイツ、オランダではなかった現象で、大変興味深い。

チェンタッツォのもう一人の師はスティーヴ・レイシーである。そして、彼との共演はまたIctus Recordsの最初の作品となった

「ガスリーニはクラシック音楽出身のミュージシャンだから、どのように演奏すべきか、どのようにスコアを読みとるべきか、どこで即興すべきか教えてくれた。でも、作品をやはり第一義的に考えていた。でも、スティーヴ・レイシーは違う。もっとオープンで、自分の感じるままに演奏することを教えられたんだ。ガスリーニの教えも一方では貴重だったが、レイシーには即興演奏を学んだといえる。

Ictus Recordsの最初の作品はレイシーとのデュオ『Clangs』だ。レイシーとはベースのケント・カーターとのトリオでツアーもした。この録音も出しているよ。その時点ではIctusを続けていけるかどうか、自分では正直わからなかった。でも、IctusはドイツのFMP、オランダのICP、イギリスのIncusと並ぶヨーロッパのフリー・ミュージックのレーベルとなった。フランスにはBYGがあったが、アーチー・シェップなどアメリカ人ミュージシャンの録音が多かったね。でも、イタリアにIctusあり、だったんだ。運営面は妻がやっていた。利益が出るとそれを元手に次ぎのレコーディングにつぎ込んだ。そうやって、現在のカタログになったんだよ。でも、私の手元にはお金は残らなかったね」

Ictus Recordsはチェンタッツォの個人レーベルだが、その共演者には当時ヨーロッパ・フリーの最前衛だったデレク・ベイリー、エヴァン・パーカーなどがいる一方、ロヴァ・サキソフォン・カルテット、またニューヨークで当時まだ無名だったジョン・ゾーンを初めとするダウンタウンのミュージシャンに至る。これは70年代から80年代のポスト・フリージャズの流れそのものなのだ。

また、チェンタッツォはMitteleuropa Orchestraを結成し、その録音もIctusに残している。ヨーロッパならではの独自の方向性を持ったオーケストラといえば、グローブ・ユニティ、ロンドン・コンポーザース・ジャズ・オーケストラ、ICPオーケストラ、ウィーン・アート・オーケストラなどの名前がすぐ浮かぶが、イタリアにも彼のMitteleuropa Orchestraがあったのだ。そのメンバーには、日本にも度々来日していたカルロ・アクティス・ダト、ジャンルイジ・トロベシなどイタリア人の他に、ドイツのアルバート・マンゲルスドルフ、オーストリアのフランツ・コーグルマンやラドゥ・マルファッティ、ポルトガルのカルロス・ジンガロもいた。短命に終わってしまったのが残念である。

1976年の最初のリリースから8年、Ictus Recordsは1984年にいったん活動を休止する。その理由は運営面を仕切っていた妻との離婚であった。その後、事故で重傷を負ったこともあって演奏活動を休止し、1991年にはロスアンジェルスに移住するが演奏活動は行わず作曲に専念する。

1997年になって演奏活動を再開。ボルチモア在住の須藤伸義(p)、ペリー・ロビンソン(b)とのトリオ、加藤英樹(b)とマルコ・カッペリ(g)とのトリオ、またガムラン・アンサンブルとの共演、ビデオを用いたマルチメディア・プロジェクトとその活動範囲は以前にも増して多彩である。一時Robi DroriからCDで再発されたもののそれも短命に終わり、市場から消えていたIctus Recordsだが、iTuneストアでのダウンロード配信を薦められ、それを始めたことをきっかけに息を吹き返した。旧譜の再発、未発表音源のリリースだけではなく、最新録音も次々と発表している。不思議なことに新生Ictus Recordsのジャケット・デザインはオリエンタル趣味。その理由はチェンタッツィオの現在のガールフレンドが日系人だからだった。「日本人のほうがその繊細さにおいて、アメリカ人よりはヨーロッパ人の感性に近い」という。彼の最近の共演者には須藤や加藤に加えて、若手日本人ミュージシャン、モトコ・ホンダ、カイ・クロサワの名前が出てくるのはそのせいだろうか。

チェンタッツォのパーカッションにおける師はピエーレ・ファーヴレである。ファーヴレはドラム・セットにゴングを持ち込んだ最初のドラマーだという。確かにチェンタッツィオのパーカッション・サウンドや拡張したセットにその影響がちらほら見える。実は彼はスイス、ベルンにあるジャズ・スクールで学んでいたのだ。その理由は「当時バークリー・メソッドをヨーロッパで教えていたのはそこだけだったから」だと。現在のチェンタッツィオの音楽性からは意外に思えるが、多くのヨーロッパ・フリー第一世代の多くが若い頃はジャズ・プレイヤーだったことを考えるとあながち不思議でもない。

フリージャズの時代以降、スイスのピエーレ・ファーヴレ、ドイツのポール・ローフェンス、イギリスのトニー・オクスレー、ポール・リットンなどヨーロッパには素晴らしいパーカッション奏者がいて、ジャズのドラム・セットの概念を超えたパーカッション・サウンドの可能性を拓いてきた。チェンタッツィオもまさにその一人といえる。

チェンタッツォはいう。「イタリア人はゴシックで情熱的である。だから、その音楽が素晴らしいのだ」。彼もまさしくその一人だ。


*Ictus Recordsの国内流通状態は不明だが、下記HPからCDを購入できる。iTune Storeでもダウンロード可能。
http://www.ictusrecords.com/
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by kazuey1113 | 2014-09-09 21:42 | column