横井一江のブログ "jazz,improvised music...and beyond"


by kazuey1113

タグ:ワールド・ミュージック ( 28 ) タグの人気記事

c0098087_8211876.jpgノルウェーのピアニスト、トルド・グスタフセンの新プロジェクト「Hymns and Visions」によるCD『What was said』のレビューをJazzTokyoに書いた。

「Hymns and Visions」はグスタフセンが、アフガニスタン人の父を持つケルン生まれのヴォーカリスト、シミン・タンデルと出会ったことで生まれたプロジェクトで、これまでのトリオやカルテットでの活動とは異なるチャレンジャブルなコンセプトによるもの。取り上げられているのは、ペルシャの神秘学者で大詩人ルーミーの英訳詩とグスタフセンが子供の頃から親しんでいたルター派教会の賛美歌をアフガン詩人がパシュトー語に訳したもの。ふたつの異なる宗教、世界観から生まれ、翻訳された歌が出会うアルバムだ。レビューはコチラ>>>

ちょうどこのCDを聴きながら、あれこれ考えている時に、7月17日18日に開催される郡上八幡音楽祭のテーマが「トルコ・スーフィー」であることを知った。ルーミーは旋回舞踊で知られるイスラム神秘主義(スーフィー)のメヴレヴィー教団の始祖である。これはちょっとした奇遇だった。

郡上おどりで知られる郡上八幡を拠点にするパーカッショニスト、土取利行を通して世界の音楽家を招き開催されるこの音楽祭、今年はピーター・ブルック演出『マハーバ ーラタ』などで土取と共演してきたネイ(葦笛)の名手で先日ユネスコの平和のための芸術家として指名されたクツィ ・ エルグネル、またトルコ・イスタンブールからベキル・ビュユックバッシ(歌手)、ムラット ・ アイデミィル(タンプール)を招聘し、土取は中近東のパーカッションで演奏するという。17日のメインプログラムは旋回舞踊で知られるイスラム神秘主義メヴラーナーの音楽、18日はオスマン古典音楽の公演。

郡上八幡音楽のサイトはコチラ>>>

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by kazuey1113 | 2016-07-14 08:33 | column

10月27日音楽夜噺

音樂夜噺 第71夜:2012年10月27日(土)
アヴァンギャルド・ヨーロッパ~ジャズからエスニシティへと繋がる回路
論者:横井一江 聞き手:関口義人
http://www.ongakuyobanashi.jp/

会場:東京・渋谷ダイニングバー Li-Po
東京都渋谷区渋谷3-20-12 Sunx Prime Bld. 2F
TEL:03-6661-2200

時間:15:00-17:30(開場14:30)
入場料:予約¥1,800(1drinkつき)当日¥2,300(1drinkつき)
予約は平日午後6時以降に電話でLi-Poへ。 またメールでも受け付けております。

 
6年以上も続く世界各地の音楽について造詣の深い方々に語ってもらうトークイベントということなので、ヨーロッパのジャズ祭という「窓」から見えたジャズや即興音楽とワールド・ミュージックやフォークロアとの接点と交わりについてお話しようと考えております。

ドイツのメールス・ジャズ祭は、最前線のジャズを紹介していただけではなく、80年代半ば以降はワールド・ミュージックで話題のミュージシャンが数多く出演していたということはほとんど知られていません。しかし、私がワールド・ミュージック関係のリアルな動向を知ったのはそこでした。フランス、リヨンで設立されたARFI(想像的民族音楽探究協会)のプロジェクトをいちはやく知ったのも、多様化するジャズの周縁部での動向も垣間見ることができたのもメールスでした。昔のプログラムを見直して、ブーカルト・へネンがいかに慧眼の持ち主であったかと改めて舌を巻いています。また、初めてベルリン・ジャズ祭に行った時は、ウード奏者が入ったプロジェクトが幾つもあったことに地理的なことをすごく感じました。そのような話をCD、DVDなどをかけながら。ドゥドゥ・ニジャエ・ローズやレニーニ、あるいはヌスラット・ファテ・アリ・ハーンなどの写真もスライドで映そうと考えています。

東横線と渋谷川に挟まれた細い路地にあるLi-Poは、お酒が好きだった李白に因んだ名前のお店だけにオーガニックワインや洋酒、焼酎、中国酒など店主がセレクトしたいろいろなお酒が揃った感じのよいダイニングバーです。

*この企画は3月24日に行う予定でしたが、入院中の父の主治医から呼び出されたので関口さんとご相談して延期させていただきました。その後父が亡くなって、母のケアなど北海道とかなり往復することになってしまったのですが、この時期にやらせていただくことになりました。
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by kazuey1113 | 2012-10-10 08:18 | informaion

3月24日音楽夜噺

*** お知らせ ***

下記イベントですが、個人的な事情で延期せざる得なくなりました。入院中の高齢の父の担当医から「月単位ではなく週単位で考えないといけない」との連絡があり、急遽また帰省することにしたからです。主宰者の関口さんとも相談した結果、また日を改めてやりましょうということで、ご理解をいただきましたので、先になりますが改めてお知らせしたいと考えております。ご予約いただいた方には大変心苦しいのですが、どうかご了承のほどよろしくお願いいたします。



音楽評論家でジプシーの研究家としても知られ、ごく最近『ベリーダンスの官能』という本も出版された関口義人さんの主宰のトークイベント「音楽夜噺」にお誘いいただきました。

音樂夜噺 第66夜:2012年3月24日(土)
アヴァンギャルド・ヨーロッパ~ジャズからエスニシティへと繋がる回路
論者:横井一江 聞き手:関口義人
http://www.ongakuyobanashi.jp/

会場:東京・渋谷ダイニングバー Li-Po
東京都渋谷区渋谷3-20-12 Sunx Prime Bld. 2F
TEL:03-6661-2200

時間:15:00-17:30(開場14:30)
入場料:予約¥1,800(1drinkつき)当日¥2,300(1drinkつき)
予約は平日午後6時以降に電話でLi-Poへ。 またメールでも受け付けております。
 
6年以上も続く世界各地の音楽について造詣の深い方々に語ってもらうトークイベントということなので、ヨーロッパのジャズ祭という「窓」から見えたジャズや即興音楽とワールド・ミュージックやフォークロアとの接点と交わりについてお話しようと考えております。

ドイツのメールス・ジャズ祭は、最前線のジャズを紹介していただけではなく、80年代半ば以降はワールド・ミュージックで話題のミュージシャンが数多く出演していたということはほとんど知られていません。しかし、ワールド・ミュージック関係のリアルな動向を知ったのはそこでした。フランス、リヨンで設立されたARFI(想像的民族音楽探究協会)のプロジェクトをいちはやく知ったのも、多様化するジャズの周縁部での動向も垣間見ることができたのもメールスでした。昔のプログラムを見直して、ブーカルト・へネンがいかに慧眼の持ち主であったかと改めて舌を巻いています。また、初めてベルリン・ジャズ祭に行った時は、ウード奏者が入ったプロジェクトが幾つもあったことに地理的なことをすごく感じました。そのような話をCD、DVDなどをかけながら。ドゥドゥ・ニジャエ・ローズやレニーニ、あるいはヌスラット・ファテ・アリ・ハーンなどの写真もスライドで映そうと鋭意作業中です。


東横線と渋谷川に挟まれた細い路地にあるLi-Poは、お酒が好きだった李白に因んだ名前のお店だけにオーガニックワインや洋酒、焼酎、中国酒など店主がセレクトしたいろいろなお酒が揃った感じのよいダイニングバーです。
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by kazuey1113 | 2012-03-15 19:49 | informaion

イケメン・ウード3兄弟

c0098087_2115272.jpg季節によって聴きたい音楽というのは随分と変わるものだと夏が訪れる度に思う。酷暑の東京の夏にはシュトックハウゼンは似合わないという具合に。夏至から秋分の日あたりまでは、ヨーロッパでも南、さらに中近東やマグレブあたりの音楽のほうが楽しめる。

そういう季節にCD Review(@jazztokyo)と言われたので、パレスチナ出身の兄弟ウード・トリオ『ル・トリオ・ジュブラン/アスファール~旅するかぎり』を取り上げた。
コチラ>>>

新譜というには数ヶ月経っていたので日本の基準ではそれほど「新しく」はないのだが、6月の拙著『アヴァンギャルド・ジャズ ヨーロッパ・フリーの軌跡』 出版記念イベントの客入りの時に長兄サミール・ジュブランのCD『Tamaas/Samir Joubran』をかけたということもあったので。

なぜフリーではなくそのような音盤をかけたのかというと、初めてベルリン・ジャズ祭に行った時に、ウード奏者をフィーチャーしたプロジェクトが3つ出ていて、日本とヨーロッパでは地政学的に中近東との距離感が違うなと実感したということと、メールス・ジャズ祭ではワールド・ミュージックの「これは!」というミュージシャンを観ることが出来たからである。彼らの存在を知ったのもメールスだった。フリーやコンテンポラリーなジャズの最前線だけではなくて、ワイドレンジで世界を見ていたブーカルト・へネンの慧眼には今もって感心させられる。
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by kazuey1113 | 2011-10-24 21:35 | new release
Web Magazine JAZZTOKYOに月一回(隔週更新なので一回おき)連載をはじめたフォト・エッセイReferection of Musicの第二回はドン・チェリー。1990年のメールス・ジャズ祭に出演した時に撮った写真である。このときは、モロッコのミュージシャンによるグナワとのコラボレーションだった。コチラ>>>

jazztokyoの表紙はこのプロジェクトの写真。表紙写真はなぜか超横長変形サイズ、ゆえにトリミングされてしまっているのと隔週刊のWeb Magazineのため2週間限定なので、元の写真を下に貼り付けておこう。
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by kazuey1113 | 2010-05-01 14:27 | informaion

ベルナール・リュバット

最近『無口なうたとおしゃべりな音楽』というタイトルでサティの作品集をリリースしたフランス在住の仲野麻紀(sax)とヤン・ピタール(g,oud)のデュオkyが日本をツアー中。詳しくはコチラ>>>

8月27日、渋谷のアップリンク・ファクトリーで行われるライブは、kyにユーグ・ヴァンサン(cello)が加わったトリオのコンサート、そして、フランスの偉才ベルナール・リュバット(リュバはフランス語読みで、ガスコン語読みだとリュバットとのこと)のドキュメンタリー・フイルム『Jazz Collection: Bernard Lubat』が上映される。これは滅多にない機会。フランスのジャズや音楽に興味のある人は必見だろう。ベルナール・リュバットについては『ローカル・ミュージック』昼間賢著(レビューはコチラ>>>)で一章を割いているので、興味のある人は読んでほしい。参考までに、以前に書いたリュバットのDVDのレビューはコチラ>>>

日時: 8月27日(木) 開場19:00 開演19:30
場所: アップリンク・ファクトリー
出演: ky(仲野麻紀&ヤン・ピタール)+ユーグ・ヴァンサン(cello)
映画: ドキュメンタリー・フイルム『Jazz Collection: Bernard Lubat』
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by kazuey1113 | 2009-07-20 22:26 | informaion
c0098087_1927771.jpgハンガリーにサローキ・アーギという歌手がいることを知った。その最新アルバム『想い焦がれて~カラーディ歌集』(ビーンズ・レコード)は、これも寡聞にして知らなかったのだが、ハンガリーで40年代に活躍した女優・歌手であるカタリン・カラディの曲を取り上げたもの。中には≪Lover Come Back To Me≫にハンガリー語の歌詞をつけて歌った曲も。トラッドにジャズの要素が加わったアレンジ、自然体な歌声がいい。ありきたりのジャズ・ヴォーカルより、こういう唄のほうが口先だけではないリアリティがあるから何か伝わってくる。歌詞は皆目わからないけど。

c0098087_19235713.jpgアルゼンチンにこんな歌手がいたとは。美人だけど歌下手というのは往々にしてあるので、『ソー・イン・ラヴ~ジャズ・アンド・スタンダーズ』(JAZZSan DISK)も期待せずにプレイヤーにのせたら、そのまま聴くことに。天賦の才がある。艶やかで伸びのある声、変に媚びずに凛とした歌い方がいい。ベテラン・ギタリスト、リカルド・レウとのデュオがまた彼女の良さを引き出しているのだろう。ただ、アルバムタイトルは原題のTrece Canciones De Amor(13の愛の唄)のほうがまだマシ。スタンダーズとあれば売りやすいのだろうが、安っぽく感じるのは私だけ?

アメリカ中心のジャズの地図も随分変わったな、と思う。いろいろなところにまだまだ隠れた才能がいるに違いない。
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by kazuey1113 | 2009-05-06 20:24 | new release
ザキール・フセインといえばタブラ奏者の最高峰。シャクティでのジョン・マクラフリンとの共演を始め渡辺香津美、金子飛鳥、レナード衛藤、鼓童など様々なフィールドのミュージシャンとの共演でも知られる。2005年にもシャクティでジョン・マクラフリンと来日した。その時、来日を知ったインド人の知人に「ねぇ、ジョン・マクラフリンって知ってる?」と聞かれた。「彼はねぇ・・・」と蘊蓄を少しばかり披露したが、果たしてわかったのかどうか。そのインド人がシャクティのコンサートに出かけたのは、フセインがお目当てだったからに他ならない。コンサートの翌日、いかにその演奏に感銘を受けたか、即興演奏が素晴らしかったと熱っぽく語り始める。彼にとっての主役はフセインで、マクラフリンはオマケだったのかなと思いきや、「あのギタリスト、なんたっけ。彼もよかったね」と。

そのザキール・フセインが、インドのパーカッション奏者の精鋭達を集めたマスターズ・オブ・パーカッションを率いて来日する。北と南では異なった伝統音楽があるインド、マスターズ・オブ・パーカッションでは異なった地域の音楽を融合させながら、懐深く壮大なインドを俯瞰させるサウンドを聴かせてくれるに違いない。インド音楽の精髄に触れるまたとない機会だ!

10月28日(火) Bunkamuraオーチャードホール
詳しくはコチラ>>>

コンサートが行われる10月28日は、インドでは光のお祭りとして知られる冨と幸運と豊穣の女神ラクシュミーのお祭り、ディワリの日。翌日はインド暦での新年だから日本でいえば大晦日。ディワリの前は新年を迎えるための準備、大掃除する習慣があって、そういうところは日本に似ているなぁと思う。

ザキール・フセイン一夜限りのコンサートがディワリ、これはなかなかにくいスケジューリングだ。3年前にフセインに感動したインド人に声をかけてみようか。きっと「行きたい!」と言うだろう。ただ、その後で「その日はディワリだから自宅に早く帰らないといけないよぉ~」と言われそうな気もするのだが…。
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by kazuey1113 | 2008-10-03 19:26 | informaion

エグベルト・ジスモンチ

7月に来日したエグベルト・ジスモンチ。7月3日≪東京の夏音楽祭≫紀尾井ホールにて行われたオーケストラとの共演がNHK教育「芸術劇場」にてオンエアーされるとのこと。

「芸術劇場」(NHK教育):10月3日(金)22時30分~24時45分
プログラム等はコチラ>>>
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by kazuey1113 | 2008-10-01 07:38 | informaion
今年が日・インドネシア国交樹立50周年だとは知らなかった。それを記念して、「サンバスンダ」の初来日公演が行われる。そのグループ名のとおり、スンダ地方バンドゥンの新世代のミュージシャンによるグループ。インドネシアの音楽(クロンチョン、ジャイポン、クビャル)にサンバのリズムが加えた新たなサウンドは、ヨーロッパでも注目を集めているという。

バリ島からも竹製ガムラン、ジェゴクを復興させたイ・クトゥッ・スウェントラ氏が芸術監督のグループ「スアール・アグン」も来日。異なるジャンルの演奏家とのコラボレーションも行っており、坂本龍一、東儀秀樹、近藤等則などとも親交がある。東京公演のみ12編成によるバリトンサックス・アンサンブル「東京中低域」がゲスト出演する。

サンバスンダ
8月21日(木)・22日(金)東京Shibuya O-EAST

スアール・アグン
8月20日(水)仙台 電力ホール
8月21日(木)新潟 りゅーとぴあ(コンサートホール)
8月25日(月)東京 すみだトリフォニーホール
スペシャルゲスト:東京中低域
8月27日(水)愛知県勤労会館

詳しくはコチラ>>>

やはり暑い季節は暑い地域の音楽!
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by kazuey1113 | 2008-08-07 20:58 | informaion