横井一江のブログ "jazz,improvised music...and beyond"


by kazuey1113

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ニルス・ヴォグラムはドイツ及びその周辺では最注目のミュージシャン、アルバート・マンゲルスドルフ以来の逸材といっていいトロンボーン奏者である。昨年(2012年)のベルリン・ジャズ祭では、彼がリーダーの3つのバンド(セプテット、ノスタルジア・トリオ、ルート70)、そしてサイモン・ナバトフとのデュオの合計4ステージに出演。これはかつてないことで、音楽監督ベルト・ノグリックの彼に対する高い評価があってこそのプログラミングだった。

また、サイモン・ナバトフはモスクワ生まれでニューヨークに移住、そこでの活動を経て現在ドイツ(ケルン)を中心に幅広く活躍するベテラン・ピアニスト。ニルス・ヴォグラムとはデュオで演奏を始めて15年以上、息の長いコンビである。

春頃ニルスから韓国のジャズ祭に呼ばれたので、帰りに日本に寄りたいとの連絡が来たことから、2箇所でのライヴが実現。滅多にない機会なのでお見逃しなく!

8月19日(月) 新宿ピットイン
8月20日(火) 横濱エアジン

プロフィール等詳細はコチラ>>>

ちなみに私がニルスを初めて見たの2000年のメールス・ジャズ祭。ルート70だった。あまりの前人気ぶりにビックリし、その演奏に二度びっくり。これほどのトロンボーン奏者は滅多にいないからだ。その後、いつの間にか高瀬アキのバンド「アキ・プレイズ・ファッツ・ウォーラー」のメンバーにもなっていた。彼女のCDでも彼のトロンボーンの素晴らしさが聴き取れる筈。
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by kazuey1113 | 2013-07-11 08:30 | informaion

閑話休題

神戸より西へ行ったことのなかった私だが、四国、九州を飛び越えて、6月末に沖縄へ。
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感じたこと、思うこといろいろ……
だが、とてもいい一泊二日だった。
短い滞在でも異郷を訪れるのはいい。
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by kazuey1113 | 2013-07-10 20:25 | misc.
c0098087_1913663.jpgすっかり7月のイベントとして定着した感のあるJAZZ ARTせんがわ。今年も来週末7月19日(金)~7月21日(日)に行われる。

毎回初日は詩人とミュージシャンとのコラボレーションがプログラムされているが、今年は金澤一志。2日目は坂本弘道(cello)と二人の画家、黒田征太郎と荒井良二によるライヴ・ペインティング、Superterz+Koho Mori-Newton & SIMON BERNSといったビジュアルと音楽の共演もある。サンデー・マティネ・コンサートはサウンド・アーティストの鈴木昭男。

また、秘宝感[斉藤良(ds)、スガダイロー(pf)、纐纈雅代(as)、佐藤えりか(b)、石井千鶴(鼓)、熱海宝子(秘)]+ゲスト沖至(tp)、ヒカシューwithローレン・ニュートン(Vo)、藤原清登+灰野敬二という意外な顔合わせのセットが目をひく。他に、坂田明ユニット[坂田明(sax)、ジム・オルーク(g/etc)、坂口光央(key)、高岡大祐(tuba)、山本達久(ds)]、Third Person [梅津和時(sax,cl)、サム・ベネット(perc)]+佐藤允彦(pf)などが出演。そして、締めのJohn Zorn's COBRA はジム・オルーク部隊である。

今年もせんがわ劇場とJenny's Kitchenの2会場で、バリエーションに富んだプログラムが楽しめそうだ。

詳しくはコチラ>>>

***  ***  ***  ***  ***  ***  ***

7月22日(月)~24日(水)はブルーノート東京に、デヴィッド・マレイ・ビッグ・バンド featuring メイシー・グレイが出演。デヴィッド・マレイのビッグ・バンドを日本で観る機会は滅多にないだけに、これも楽しみにしている。

詳しくはコチラ>>>

7月下旬は忙しい……

デヴィッド・マレイ@メールス・ジャズ祭2000↓
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by kazuey1113 | 2013-07-10 19:41 | informaion
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ベルリン在住のピアニスト高瀬アキと、昨年来日し話題になったFlying Bachにも参加しているダンサー川口ゆいの公演『カデンツァ-ピアノの中の都市』が、高知と京都で行われる。(今回はこの2箇所のみ。東京、横浜での公演、ライヴはありません)

8月24日(土) 高知県立美術館ホール カデンツァ-ピアノの中の都市vol.5

8月25日(日)高知県立美術館(塩田千春展第2会場)
ノン・アンコールin血液のコンサート
*塩田千春もベルリンを拠点に世界各国で作品を発表している美術家

8月28日(水) 京都芸術センター
KAC Performing Arts Project 2013 / Music
『カデンツァ-ピアノの中の都市vol.5』

高知県立美術館は、私の好きな写真家石元泰博の作品等を収蔵している。フォトセンターも開設されたようだし、すごく行きたいなぁ~。
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by kazuey1113 | 2013-07-10 08:27 | informaion
c0098087_2117875.jpgイギリスのサキソフォン奏者、ジョン・ブッチャーが約3年ぶりに来日する。前回はAMMのメンバーとして知られるエディ・プレヴォと共に来日したが(その時のライヴについてのエッセイはコチラ>>>)、今回は単独。ソロの他、各地で共演者を迎えて演奏する。

ブッチャーは、長年にわたって探究・開発してきた特殊奏法から息音やタンギングにまで及ぶテクニックを駆使した即興演奏で、イマジナティヴな世界を創り出す。そのサウンド形成には共演者はもちろん、場そのものも大きく作用している。名刺代わりのひと吹きではなく、多様な選択肢、その複数性の中から状況に即したものを選びとり、サウンドを構築していくブッチャーだけに、それぞれの公演が興味深く、どれも見逃せないものとなるに違いない。

2013年8月3日(土) 水道橋 Ftarri
Ftarri一周年記念大感謝祭 (ゲスト参加)

関西3公演の詳細はコチラ>>>
8月4日(日)神戸 旧グッゲンハイム邸 
Duo with 鈴木昭男(self-made instruments)
8月5日(月)京都 パーカーハウスロール 
Trio with 河合拓始(piano, blow-organ) 高岡大祐(tuba)
8月7日(水)大阪 島之内教会 
Butcher Solo

8月8日(木) 六本木 SuperDeluxe 
Duo with 大友良英(guitar, turntable)

8月10日(土) 深谷 ホール・エッグファーム 
Butcher Solo guest : 高岡大祐(tuba)

8月11日(日) 横浜 エアジン
Duo with Pearl Alexander (contrabass)

8月13日(火) 明大前 キッド・アイラック・アート・ホール
Trio with 石川高(笙) 秋山徹次(guitar)

8月14日(水) 稲毛 キャンディ 
Butcher Solo
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by kazuey1113 | 2013-07-09 23:58 | informaion
先月(6月)下旬、京都賞、NEAジャズマスターズの受賞者の発表が相次いであった。

2014年度のNEA(全米芸術基金)ジャズ・マスターズの受賞者は6月27日に発表された。リチャード・デイヴィス、キース・ジャレット、アンソニー・ブラクストン、そしてジャズ教則本・教材で知られる教育者・出版社のジェイミー・エーバーソルドの4名。25,000ドルが授与され、2014年1月13日にジャズ・アット・リンカーン・センターで授賞式とコンサートが開催される。それはネット中継も行われる予定。

NEAの発表はコチラ>>>

ジャズ・マスターはNEAによる生涯功労賞で存命の人物にのみ授与される。過去の受賞者には、第一回のサン・ラ、ディジー・ガレスピー、ロイ・エルドリッジに始まって錚々たる名前が並ぶが、音楽家だけではなく評論家のナット・ヘントフ、プロデューサーのオリン・キープニュースやレコーディング・エンジニアのルディ・ヴァン・ゲルターにも与えられている。日本人では穐吉敏子が2007年に受賞。詳しくはコチラ>>>

それに先立つ6月21日に京都賞の発表があった。京都賞は稲森財団が先端技術部門、基礎科学部門、思想・芸術部門の各部門で「科学や文明の発展、また人類の精神的深化・高揚に著しく貢献した方々の功績を讃え」て授与する国際賞。各部門とも4つの対象分野があるため、それぞれの対象分野が回ってくるのは4年に一度である。(詳しくは財団のサイトを>>>) 今年の思想・芸術部門の対象分野は音楽で、セシル・テイラーが選ばれた。音楽分野で西洋芸術音楽以外のジャンルから受賞者が選ばれるのは初めてである。(高松宮殿下記念世界文化賞では過去にオスカー・ピーターソン、オーネット・コールマンが受賞している) ディプロマ、京都賞メダル(20K)および賞金5,000万円が授与される。11月京都で授賞式および記念講演会等が京都賞ウィークとして行われる。一般向けプログラムもある。

稲森財団の発表はコチラ>>>

過去の音楽部門の受賞者は第一回のオリヴィエ・メシアンに始まり、ジョン・ケージなど(アーノンクールを除いて)西洋芸術音楽の錚々たる作曲家の名前が並ぶ。彼らは50年代60年代の「前衛」である。西洋芸術音楽にのみ「前衛」がいたわけではない。とするならば、生涯功労賞的な意味合いを持つ京都賞の受賞者のなかにセシル・テイラーの名前が入るのはとてもしっくりする。ジャズならば彼しかいないだろう。作曲家リュック・フェラーリが制作した「大いなるリハーサル」シリーズでは、ヴァレーズ、メシア ン、シェルヘン、シュトックハウゼンに加えて、セシル・テイラーを撮った作品があったように。

84歳になるセシル・テイラーだが、夏にはスイスのヴィリザウ・ジャズ・フェスティヴァルなどに出演するようだ。11月に元気な姿を日本で見ることができることを心から願っている。
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by kazuey1113 | 2013-07-09 08:20 | informaion
残念なことだがフランスからまた訃報が。戦後フランスのジャズ史の生き証人ともいえるトランペッター、ベルナール・ヴィテが呼吸器不全で7月3日に亡くなった。1934年5月26日生まれ、享年79歳。

1960年代は、セルジュ・ゲンズブール、ブリジット・バルドー、コレット・マニーなどの歌手の伴奏者を務める(後にはブリジット・フォンテーヌやタミアの伴奏も)。また、かの有名なクラブ・サンジェルマンや米軍クラブでジョニー・グリフィン、ドン・バイアス、マーシャル・ソラル、ミッシェル・ポルタル、バルネ・ウィランなどと共演。そして、1964年にはフランソワ・テュスクとグループを結成。それはフランスで初めてフリー・ジャズを演奏するグループだった。アラン・シルヴァのセレスティアル・コミュニケーション・オーケストラ、また初期(1970年)のアレクサンダー・フォン・シュリッペンバッハのグローブ・ユニティ・オーケストラにも参加。1976年にはジャン=ジャック・ビルジェと共にUn Drame Musical Instantane(インスタント・ミュージカル・ドラマ)を始め、2008年まで継続的にそれを行っていた。

ル・モンドの記事はコチラ>>>
*上記サイト↑には動画もアップされている。

ジャン=ジャック・ビルジェによる追悼文はコチラ>>>

合掌。
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by kazuey1113 | 2013-07-08 19:22 | obituary
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齋藤徹が21年前に東京とソウルで行った日韓伝統音楽・邦楽・ジャズの総合オーケストラ「ユーラシアン弦打エコーズ」。当時のメンバー5人を含めた日韓の音楽家・ダンサー、そして齋藤徹と度々共演しているピナ・バウシュ舞踊団のソロ・ダンサーのジャン・サスポータスが加わった形で、新たな公演が企画された。一部は齋藤徹の代表曲「ストーン・アウト」、韓国伝統音楽に触発されて作曲し、金石出に捧げられた作品が2013年版として甦る。二部は即興演奏とダンス。日韓のこれだけのメンバーが顔を合わせることは滅多にない。「『今・ここ・私』をキッチリ刻印することで、「今でもなく・ここでもなく・私でもない」へ至るという逆説を夢見ています」という齋藤徹。21年前に観た人にも、今回初めて観る人にも、改めてその音楽観に触れられるまたとないコンサートになるだろう。

ユーラシアン エコーズ 第2章

EURASIAN ECHOES vol.2 ユーラシアの響き
〜日韓欧、伝統と即興、音楽と舞踊のあらたな波動〜

第1部:「STONE OUT」
第2部:さまざまな組み合わせによる即興演奏×ダンス

出演:元一(ウォン・イル)—ピリ・打楽器、姜垠一(カン・ウニル)—ヘーグム、許胤晶(ホ・ユンジョン)—アジェン・コムンゴ、沢井一恵—17弦箏、螺鈿隊(箏4重奏、市川慎、梶ヶ野亜生、小林真由子、山野安珠美)、 姜泰煥(カン・テファン)—サックス、齋藤徹—コントラバス、南貞鎬(ナム・ジョンホ)—ダンス、ジャン・サスポータス—ダンス

日時:2013年8月8日(木) 19:00開演(30分前開場)
会場:四谷区民ホール(四谷区民センター9F)丸ノ内線「新宿御苑駅」より徒歩5分

入場料(全席指定):前売3,500円/当日4,000円 学生3,000円/当日3,300円
e+:http://eplus.jp/

お問い合わせ・予約:
マルメロ tel:03-5627-7583 fax:03-5627-7584
Travessia: travessia1027@gmail.com

詳しくはコチラ>>>
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by kazuey1113 | 2013-07-08 08:31 | informaion
c0098087_8355563.jpg副島輝人著『世界フリージャズ記』(青土社)のブック・レビューをjazztokyoに書いた。
コチラ>>>

読みながら「前衛」を追いかけた著者の冒険譚だな、と思った。音盤評論やコンサート/ライブ評は多いし、私小説的な読み物もまた多いが、時代の流れが見え、かつその時期の音楽の動向が浮き上がってくるこのような本は滅多にない。
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by kazuey1113 | 2013-07-02 08:13 | new release