横井一江のブログ "jazz,improvised music...and beyond"


by kazuey1113

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c0098087_8355563.jpg副島輝人著世界フリージャズ記(青土社)が刊行された。

著者は、1970年代からメールス・ジャズ祭をはじめ、ヨーロッパやロシアなど各地のジャズ祭を訪れ、ミュージシャン・関係者と交流を深めてきた。「前衛」を追い続けていた著者が伝えてきたのは、最先端のジャズシーンであり、革新的な表現を追求するミュージシャン達である。本書は、当時の熱い空気をそのまま伝えた『ジャズ批評』、『パイパーズ』などに書いたレポートなどを集成したもの。現代ジャズの広がり、その発展と変容に迫った内容であるが、単なる演奏評ではなく、ロードムービーのように土地の風景や人との交流、時々の世界情勢もまた浮かび上ってくるドキュメントとなっている。時間が経つのは速い。東西冷戦もベルリンの壁崩壊、そしてソ連邦崩壊ももはや遠い過去のこと。当時聴いた音、見た場面、あの空気を思い出しながら読んだ。熱い語り口の副島節全開だ!

表紙の写真(中平穂積撮影)は1978年メールス・ジャズ祭、あの後ろ姿はおそらくアンソニー・ブラクストン。チューバを持っているのはレイ・アンダーソンのようだ。これはとても珍しいショット!この頃のメールスはまだ野外でジャズ祭が開催されていた。

(蛇足ながら私も少しだけ写真で協力…)
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by kazuey1113 | 2013-05-26 09:33 | informaion
2013 JJA Jazz Awards Winners音楽家部門が5月1日に発表された。ワダダ・レオ・スミスがミュージシャン・オブ・ザ・イヤーとトランペッター部門で受賞。特別功労賞とソプラノサックス部門はウェイン・ショーター、作編曲家部門はマリア・シュナイダー、新人部門はアーロン・ディール、アルトサックス部門はルドレシュ・マハンサッパ、テナーサックス部門はクリス・ポッター、ピアノ部門はヴィージェイ・アイヤーなど。ジャズ・ジャーナリズム部門については、6月19日ブルーノートで開催される受賞パーティで発表される。

また、今回は特別に名誉ジャズ芸術家賞が設けられ、ソニー・ロリンズに授与されることが決まった。50年代から活躍、まさに生きるといえる伝説ロリンズだが、実はオーネット・コールマンと同い歳、セシル・テイラーの一歳年下。いかに天才だったか。まだ健在とは素晴らしい。

詳しくはコチラ>>>

日本ではほとんど話題にならなかったが、公民権運動をテーマにした大作の集成である4枚組CD『Ten Freedom Summers』(Cuneiform Records)が高く評価されたワダダ・レオ・スミスは、4月15日に発表されたピューリッツアー賞音楽部門でもでファイナリストになっている。コチラ>>>

このアルバムのことを知り、入手したのは今年になってからで、そのために2012年度のベストに入れることが出来なかった。反省。

また、ワダダ・レオ・スミスの新譜『Occupy The World』が6月にリリースされる予定。
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by kazuey1113 | 2013-05-22 08:33 | informaion
5月17日から20日にかけて開催されたメールス・フェスティヴァル。全てのプログラムがライヴ中継されていた。時差があるため、見たかったけれども寝てしまった、あるいは起きられなかった人もいるだろう。(私もそのひとり…) でも、がっかりするのは早い。主要なプログラムはARTE Live webで半年ほどストリーミングされている。

ARTE Live Web はコチラ>>>
(右上のRechercherとあるところにMoers Festivalあるいはミュージシャン名を入れれば出てきます)

また、WDRが45分のドキュメンタリーを制作、夏には放映されるそう。日本でも見られるかどうかはまだわからないが…。

来年のスケジュールも早々に出ており、6月6日から9日にかけて会場は新しく出来たメールス・フェスティヴァルホールになるもよう。会場に関しては、昨年から地元紙などで取り上げられていたが、財政的な理由でこうなったみたいだ。コチラ>>>

個人的にはあのサーカステントが好きだったので残念…。
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by kazuey1113 | 2013-05-22 07:56 | informaion