横井一江のブログ "jazz,improvised music...and beyond"


by kazuey1113

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PHASES(ファーズ)

c0098087_10551274.jpg『PHASES』(ファーズ)という「雑誌」形態の冊子が首都大学東京人文科学芸術科表文化分野から発刊された。企画・編集(表紙や扉のアートワークも)は、現代のアートや文学などさまざまな領域に造詣が深く、アップリンク・ファクトリーでは「夜のポエティズム」と題したアニメーション講座を続けている赤塚若樹。小特集がジャズということで私も寄稿させていただいた。他にもさまざまなテーマのテキストなどが掲載されている。
目次等はコチラ>>>

「雑誌」ならではのよさが伝わってきた。なんたってアナログ大好き人間、紙媒体なのが嬉しい。ペラペラとページをめくりながら、そういう行為自体がなんとなく楽しいものだということを思い出したのだ。こういう楽しさはウェブにはない気がする。

小特集<ジャズ>では、赤塚若樹の「ベティ・ミーツ・ジャズ-フライシャーのジャズ・カートゥーンについて」を興味津々、楽しく読んだ。ジャズ・カートゥーンについての貴重なテキストである。岡島豊樹のチェコのマエストロへのロング・インタビューをまとめた「イジー・スチヴィーン・インタビュー」もいい。たまたま聴く機会があったスチヴィーンのフルートの音色を思い出した(コチラ>>>)。小特集とはいえ、編集者のカラーが上手く出ているなと思って感心した。なにしろ赤塚は『シュヴァンクマイエルとチェコ・アート 』という本も出しているくらいだから。

私は「旅の空の下、高瀬アキ・プレイズ・ファッツ・ウォーラーと」というエッセイ。カートゥーンといえば、ファッツ・ウォーラーは『オールド・ミル・ポンド』(邦題は『カエルのお祭り』だったらしい)などにカエル・キャラで登場する。高瀬のファッツ・バンドのメンバーであるユージン・チャドボーンに「どうしてカエルなの?」と一度尋ねてみたことがある。しかし、それについては「よくわからない」という答え。とはいえ、カエル・キャラがハマりすぎているくらいハマっていて愉快なのである。ちなみに『オールド・ミル・ポンド』は有名なカートゥーン映画らしい。ただし、ベティちゃんのフライシャーではなく、ヒュー・ハーマンの作品である。

大学の研究室発行の冊子ということで非売品。
一般の方の閲覧方法等についてはコチラ>>>
サウンド・カフェ・ズミ月光茶房に閲覧できるように置いてあるらしい。
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by kazuey1113 | 2011-01-30 11:45 | informaion
jazztokyoの連載フォト・ドキュメント、今回はバール・フィリップス@横濱インプロ音楽祭2005。コチラ>>>

jazztokyoは、今年最初の号から誌面がリニューアルされ、表紙がついた。提供した写真はバール・フィリップス&齋藤徹@横濱インプロ音楽祭2005。これは2週間限定なので原版を下に貼っておこう。この二人の共演を再び日本で実現させてほしいものである。jazztokyoのトップはコチラ>>>
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なお、齋藤徹は今年ミシェル・ドネダ、ル・カン・ニンを呼んでの日本ツアーを計画している。齋藤とドネダ、ル・カン・ニンを繋いだのもフィリップスである。このツアーについては齋藤のHPに招聘サイトが作られているので一読を。
コチラ>>>
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by kazuey1113 | 2011-01-15 18:33 | column
jazztokyoの「この1枚2010」「このライヴ/コンサート2010」は下記のとおり。コメントも当初は掲載される予定だったが、事情により一覧のみの掲載となったので、以前に書いた記事のリンクを貼っておこう。

・この1枚2010 Local
アクセル・ドゥナー + 今井和雄 + 井野信義 + 田中徳崇/rostbestadige Zeit』doubtmusic
jazztokyoのCDレヴューはコチラ>>>

・この1枚2010 International
古谷暢康/シュトゥンデ・ヌル』地底レコード
以前に書いたブログはコチラ>>>

・このライヴ/コンサート2010 Internarional
2010年9月26日
エディ・プレヴォ&ジョン・ブッチャー
大谷石資料館(大谷石地下採掘場跡)、栃木県宇都宮市

区分けはInternarionalなのだが、今年は音楽と場所ということについていろいろ考えていたこともあって、そういう観点から選んだ。全くもってそこでしか得られない音楽体験だった。
jazztokyoのフォト・エッセイはコチラ>>>

・このライヴ/コンサート2010 Local
徹の部屋Vol.8 『小鼓・久田舜一郎さんを迎えての宴』
出演:齋藤徹(b)、久田舜一郎(小鼓)
2010年7月10日
ポレポレ坐、東京・東中野

Localはまさしくローカルという観点から。場を持っての定期的活動ということと伝統と現代ということで選んだ。齋藤徹が行っている隔月ライヴ「徹の部屋」、数回しか行っていないのだが、小鼓の久田舜一郎を迎えた夜はとりわけ印象が深かったので。久田のソロの《翁》、デュオの《砧》、あるいは齋藤のオリジナル曲。身体の内側、奥の奥の随から出てくるような鼓と声の気迫にけおされた。古層を掘り出しつつ、現代を体現する齋藤のコントラバスは、もはやヨーロッパの音ではなく日本の音といっていいだろう。ヨーロッパ・ツアーの画像を映しながらのトークで、幽玄だのなんだの哲学・美学的な言葉ではなく、能は形式美とスッパリいう久田。伝統のスゴサ、形式ということの奥深さに感じ入った。現代に生きてこそ伝統。よいものを見せていただいた、と思った。

昨年は体調や諸般の事情からライヴ/コンサートにあまり足を運べなかった。だから、ごくごく限られたなかのでベストということである。こうなってみて改めて感じたことだが、ライヴやコンサートの数は増えているのだが、何が何でも観に行きたいと思わせる企画、背中をぐっと押されるようなものは決して多くはないような気がした。パブリシティの問題もあるかもしれない。もちろん、行けなくてとても残念だったのも幾つもあるが…。今年はもう少し出かけられたらと思う。
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by kazuey1113 | 2011-01-15 17:52 | column

古谷暢康 帰国ライヴ

今、古谷暢康が帰国中である。『Stunde Null』を2010年のベスト盤に挙げたこともあって(ブログでの紹介はコチラ>>>)、本当はjazztokyoの2010年ベストがアップされた時に一緒に書こうと思っていのだが、年末年始の進行他の事情から遅れているようで、迂闊にもどんどん時間が過ぎていってしまったこと気がついた。幾つかのライヴは既に終了したが、まだ下記のライヴが予定されている。古谷の2作品を聴き、是非ライヴで観てみたいと思ったので、出かけたいと思う。

古谷暢康ソロ
1月16日 東京 カフェ・ズミ

羽野昌二(ds)+古谷暢康(reeds)
1月19日 東京 新宿ピットイン with 安藤明(b) 松井アミ(vo)
1月20日 名古屋 KD Japon with 松井アミ(vo) 依田拓(e-vo,per) 古田一晴(映像) 杉町明子(dance) 鈴村ゆき(dance)
1月21日 京都 Parker House Roll with 松井アミ(vo) ゲスト:庄子勝治(as)
1月22日 広島 PLAN U with 庄子勝治(as) ゲスト:花の丞(g)

古谷暢康(reeds)+パール・アレキサンダー(b)
1月26日 横浜 Bitches Brew

詳しくはコチラ>>>

ベスト盤に挙げた以上、少し前に地底レコードが『Stunde Null』を廃盤扱いにしたことも記しておかねばならないだろう。その理由については、地底レコードのブログに「ミュージシャンの傲慢さ」といったことを書いてあるだけで、全く不明である。実は約一週間前にそのような書かれ方をされた古谷自身からの反論BCCメールでそのことを知ったのだ。ブログ上にある廃盤理由は全くもって「?」で、このような書き方はレーベルからのお知らせとしては適切とはいえないが、両者の契約関係を終わらせるなにかがあったことは間違いないだろう。だが、BCCメールと地底ブログを読んだだけでは、いったい何が起こったのかさっぱりわからないので、これ以上コメント出来ない。ただ一言、非常に残念である。店頭販売分他は回収しないと地底ブログには記されていたので、しばらくは購入できるようだ。

追)地底レコードブログ上の記事は「問題があったため」と訂正された。こういう諍いは醜いし、イヤな気持ちにさせられる…。両者にとってもいいことはないのに。リスナーや購買者のことをどう考えているのだろう。

Clean Feedからリリースされた前作『Bendowa』は問題なく入手できる。

レーベルとの問題は、ミュージシャンの演奏の評価とは別のことなので、おかしな先入観を持つことなしに音楽は音楽として聴いてほしいと思う。
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by kazuey1113 | 2011-01-15 11:28 | informaion

謹賀新年

c0098087_7161030.jpgあけましておめでとうございます。
A Happy New Year!
Prosit Neujahr!

本年もどうぞよろしくお願いいたします。
よい年になりますように!
May your 2011 be filled with
music, peace, and happiness
of the season.
Viel Glueck im neuen Jahr!
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by kazuey1113 | 2011-01-01 07:16 | misc.