横井一江のブログ "jazz,improvised music...and beyond"


by kazuey1113

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Flying Bach

ブレイクダンスで4度世界チャンピオンになったというベルリンのヒップホップ・ダンス・グループ「フライング・ステップス」がバッハを踊るという公演『フライング・バッハ』がベルリンのノイエ・ナショナルギャラリーで行われている。この公演には、昨年『横浜発-鏡像』に出演した川口ゆいが参加している。監督はクリストフ・ヘーゲル。その映像をYouTubeで見つけてしまった。話には聞いていたのだが、なかなか面白そう。安直にバッハに合わせて踊るのではなくて、音を詳細に読みとって振り付けている。とても(ドイツ的ではなく)ベルリン的?な気がした。
予告編>>> 配信された?ライブ映像>>>
追加:コチラ>>> & コチラ>>>

バッハをスウィングさせてジャズにしてしまったのは佐藤允彦だが(コチラ>>>)、マテリアルとしてもバッハはとても面白いのかもしれない。お墓の中で苦笑しているのか微笑んでいるかはわからないが…。

追記)この公演は大きな話題をさらったようで、早々に追加公演も決まったそう。バッハの国にとっては、センセーショナルな「事件」だったのだろうな、と思うし、「賛」だけではなく「否」の記事も出ているのだろうと想像する。ということは、本当に面白いということだろう。観てみたいなぁ。フライング・ステップスは来日したこともあるらしいが、日本でもこの企画をやってほしい。
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by kazuey1113 | 2010-04-28 08:29 | informaion
韓国から美妍(Miyeon/piano)と朴在千(Park JeChen/percussion)が来日している。彼らが来日するのは私の記憶にある限り、随分久しぶりだ。韓国のフリー・ミュージックといえば、姜泰煥(カン・テーファン)や金大煥(キム・デファン)がなんといっても先駆者だが、二人は次世代の俊才で、朴在千はその姜泰煥の共演者を務めた打楽器奏者である。十年以上も前、姜泰煥と共に初来日した際に言葉を交わしたことがあるが、なによりも姜さんの生き方に感銘をうけたといったことを言っていたことが記憶に新しい。今回はパートナーのピアニスト美妍との来日。久しぶりに聴く二人の演奏をとても楽しみにしている。公演毎に変わるゲストも多彩だ。

4月26日(月)東京・明大前 キッドアイラック・アートホール
朴在千+大友良英(g)

4月27日(火)東京・入谷 なってるハウス
美妍+朴在千+立花秀輝(as)

4月28日(水)つくば カピオホール
日韓文化交流: 対話する音・詩・音・世界へ〜半島の唄・島の唄
美妍+朴在千+吉増剛増(詩朗読)+八木美知依(箏)

4月29日(木・祝)千葉・稲毛 キャンディ
美妍+朴在千+梅津和時(reeds)

4月30日(金)東京・大泉学園前 イン・エフ
美妍+朴在千+翠川敬基(cello)+齋藤徹(b)

5月1日(土)東京・渋谷 公園通りクラシックス
美妍+朴在千+松本健一(reeds)+鬼怒無月(g)

5月2日(日)東京 新宿ピットイン(昼の部)
美妍+朴在千+梅津和時(reeds)
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by kazuey1113 | 2010-04-26 19:59 | informaion

さびにくい時間

c0098087_1735111.jpg井野信義がアクセル・ドゥナー来日時に今井和雄と田中徳崇を誘って録音した音源が2枚組CD『rostbestadige Zeit』としてリリースされた。
ハード・コアなジャズや即興演奏に興味がある人には特にお薦め!!!
そのCD Reviewをjazztokyoに書いた>>>
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by kazuey1113 | 2010-04-17 17:13 | new release
昨年末、事業仕訳で文化予算もバッサリという話題がネット上でも賑わった時期もあったが、その後のフォローはなされていない。文化予算は微増という記事は今年初めに読んだ記憶がある。しかし、具体的な内容まではよくわからなかった。だからというわけではないが、文化予算の一部がそこに回る芸術文化振興基金平成22年度助成対象活動が決定されたのでその公開された内容を見てみた。コチラ>>>

例年よりウェブサイトでの公開が早いのは、やはり事業仕訳関連で話題になったことを意識しているのだろうか。なにより驚いたのは、助成金が総額で昨年度に比べて約2割増えていること。音楽(現代舞台芸術創造普及活動)に関していえば25%増し。助成対象活動にはオーケストラやオペラの公演が例年通り名を連ねている。「芸術活動への重点支援」については、昨年度に比べて総額で微増、ただし「優れた芸術活動への重点支援」(オーケストラの基幹的活動他)については約一割減。「芸術文化振興基金助成対象活動」への予算を増やすことでバランスをとろうとしたのだろうか。昨年末のチェーン・メールにあったような地方のオーケストラの存亡の危機はとりあえず免れたように思う。著名な音楽人がアピールしたのが効を奏したのだろうか。

しかし、なんか釈然としない。なぜなら場当たり的な対処にしか見えないからだ。さまざまな無駄遣い、そのひとつひとつは大した金額ではないかもしれないが積もり積もれば決して少ない金額ではないだろう。その見直しはなされたのだろうか?地方のオーケストラ団員が直面していた失業の危機が回避され、活動をほぼ継続できそうなのはよかったとして、昨年末にあった危機感、それを今後の活動に繋げていこうという姿勢があるのかないのかもよくわからない。とりあえずなんとかなりそうだから安心、ということで漫然とした活動をされたのでは、納税者の立場がないだろう。財政は危機に瀕していることに変わりはないのだから。

それよりもなによりも文化政策がよく見えない。これこそが最も大事なことだろう。「芸術活動への重点支援」で削った予算を回してメディア芸術を支援しようということはわかった。なにしろ予算が倍増である。デジタル時代だからメディア芸術なのだろうが、予算の使途が「メディア芸術デジタルアーカイブ」や「メディア芸術情報拠点・コンソーシアム構築事業」というのはちょっと単純ではないだろうか。また、地域の伝統文化のために新たに予算を割くいうこともわかった。しかし、文化政策の軸足をどこにおくかということ、それは国家なのか地方なのか、それぞれ役割分担してやるのか、ということはよく見えない。オーケストラへの助成金はあるとして、先進的な活動には?また、大衆文化の位置づけは?

国家が文化を政治、経済とは違って二義的なものにすぎないと思っているとしたら、残念というか情けない。経済だけは先進国になったけれどもあまりに貧しすぎる。その貧しさもまた文化と言われればそれまでだが…。

ブログに今まで書いた関連話題
11月28日:コチラ>>>  12月16日:コチラ>>>

文化予算については昨年も書いたが、事業仕訳で騒がれたから話題になったもの本質的な問題点はそのままだ。
2009年3月28日:コチラ>>>  2009年3月30日:コチラ>>>
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by kazuey1113 | 2010-04-07 20:33 | misc.
Web Magazine JAZZTOKYOに月一回(隔週更新なので一回おき)でフォト・エッセイReferection of Musicを寄稿することになった。何かと忙しい、忙しいとなかなか書かない私に業を煮やした?編集長がこれならサクサクとやるだろうと持ち込んできた企画。予想通り、こういうのなら即日、あっという間に写真を選んで文章も書いて入稿。

フォト・エッセイということなので、この連載ではあくまで写真を選ぶことにこだわりたい。だから、原則一枚。情報過多な時代だからこそ敢えてそれを削りたいという意識もあるかもしれない。デジタルなデータが氾濫する今だからこそ、「フォトグラフィ」の瞬間性を伝えるためには、絞りこむべきと。

フォト・エッセイなので、通常のコラムとは文章と写真の立場を逆転、あるいはそこまではいかなくともフィフティ・フィフティにできたらいいなと考えている。通常、記事と共に掲載される写真は、文章では伝わらない情報を補うためにあるが、ここでは写真がイメージとして伝えるものを補足しつつ、コンパクトにそのミュージシャンなり、音楽、場合によっては時代背景に触れられればいいな、と思っている。

第一回はやはり個人的に思い入れのあるものから。雑誌などで何度か掲載されたことのある写真だが、「セルゲイ・クリョーヒン&ポップ・メハニカ@メールスジャズ祭1989」を選んだ。写真は画面いっぱいのほうが、ステージの迫力がより伝わったのだけど…。コチラ>>>

次の一枚もほぼ決まっている。それは来月。

JAZZTOKYOには、「Absolute-MIX 矢沢朋子ピアノ・ソロ」のライブレポートも書いた。コチラ>>>
ライブレポートを書くのも随分久しぶりだった。
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by kazuey1113 | 2010-04-03 17:28 | column

ビルを借景に桜

散歩に出かけたら、目黒川沿いの桜も満開。昨日一昨日の強風でも散っていなかった。花も若いうちはどんなに風が強くても散ることはないらしい。
ところで人間は?
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by kazuey1113 | 2010-04-03 16:16 | misc.

訃報: ハーブ・エリス

ギタリストのハーブ・エリスがロサンゼルスの自宅で3月30日亡くなった。アルツハイマー病を患っていた。1921年8月4日テキサス生まれ、享年88歳。1950年代にオスカー・ピーターソン・トリオのメンバーとして活躍、その後エラ・フィッツジェラルドの伴奏者を務め、60年代に西海岸に移ってからわスタジオワークを中心に演奏していた。私個人的には、『シェークスピア・フェスティヴァルのオスカー・ピーターソン』(Verve)やジョー・パスとの『セブン・カム・イレブン』(Concord)での演奏が印象深い。合掌。

New York Timesの記事はコチラ>>>

Los Angeles Timesの記事はコチラ>>>

Washington Postの記事はコチラ>>>
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by kazuey1113 | 2010-04-03 14:53 | obituary