横井一江のブログ "jazz,improvised music...and beyond"


by kazuey1113

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徹の部屋 Vol.3

c0098087_19404364.jpgベーシスト齋藤轍が、3月にスタートさせた隔月コンサート・シリーズ『徹の部屋』、早いものでその第3回が7月17日に行われる。場所は東中野ポレポレ坐の一階にあるカフェ・スペース。

今回は箏カルテット・螺鈿隊とのセッション。Koto Vortexとの共演、沢井一恵との即興セッションなど箏奏者との共演歴も多い齋藤徹ならではの企画だ。もう20年に経つという箏とのつきあいについては、齋藤徹が自身のブログにいろいろ書いている(コチラ>>>)。

徹の部屋 Vol.3 「オンバク・ヒタム 四匹の竜」
日時:2009年7月17日(金) 18:30open/19:30start
出演:齋藤徹、螺鈿隊(市川慎、梶ヶ野亜生、小林真由子、山野安珠美)
演奏曲目:タンゴ・エクリプス、糸~西覚寺、for ZAI~オンバク・ヒタム桜鯛、舟歌(朱い場所より)、ストーン・アウト
チケット:前売3,000円 当日3,500円 (+ワンオーダー )
場所:Space&Cafe ポレポレ坐
TEL : 03-3227-1405 event@polepoletimes.jp
詳しくはコチラ>>>

9月16日には、座・高円寺で「オンバク・ヒタム」公演が行われる。5月19日ベーストリオ+7月17日の螺鈿隊に田中泯も入った公演。「オンバク・ヒタム」はオンバクヒタムとはマレー語で黒潮のこと、齋藤のライフワークともいえるテーマである。こちらも要注目!

フライヤーに書かれている「オンバク・ヒタム」についての齋藤徹自身の言葉を転載しておこう。

きっかけは、西表島でした。浜辺で録音をした時、この島が台北より南、ソウルより西に位置していることを知り、ここは「ヤマト」ではないと直感し、島を取り巻く海流をあらためて眺めました。親潮となって四国、紀伊半島を流れる「黒潮」とは別に、インドネシアに始まり琉球弧を通った後、九州の西に別れ、朝鮮半島に流れ、日本列島の日本海側へ、最後には稚内へとたどり着く「もう一つの黒潮」の文化圏を想像しました。

マレー、琉球、韓国の表現者とのつき合いもそれぞれ深まり、この想像上の文化圏がどこかで深くつながっているのではないか?と思うようになりました。そしてそれは、地球と人間を深く傷つけ、破綻してしまった経済効率最優先の「東京中心文化圏」に対抗できるものではないか?地方→東京→欧米という流れに対するオルタナティブがここに豊饒としてあるのでは?

黒潮のことをマレー語で「OMBAK HITAM」ということを知り、私のライフワークに、この名前を選びました。「もう一つの黒潮文化圏」の音楽です。

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by kazuey1113 | 2009-06-29 19:28 | informaion

CNNを見ながら・・・

CNNをつけると先日亡くなったマイケル・ジャクソンがらみの話題ばかり。なんだかなー、と思いつつ観ていたが、日本のTV局よりはマシなことは確か。

ジャクソン・ファイヴの頃のマイケル・ジャクソンは文句なしに可愛かった、というとトシがバレそう。でも、可愛かったし、イカしたガキだった。月並みな物言いだが、『オフ・ザ・ウォール』、『スリラー』の成功はクインシー・ジョーンズなしにはあり得なかったろう。だが、私自身ポップスターとしての彼への興味はとっくに失せていたのも事実。

しかしながら、CNNを観ながらどんよりした気持ちになった理由は、レスター・ヤングやビリー・ホリディ、あるいはチャーリー・パーカーの悲劇はこの21世紀になっても繰り返されているのでは、という疑念。闇は闇としてまだ存在するのだろう。

TVでは音楽とダンスを結びつけた云々、なんて言っているけど、その両方に卓越した才能を持った人物は稀にせよ、ハーレムに代表される黒人音楽芸能においてダンスは音楽と共に重要な要素。ブレイクダンス顔負けのダンスがそこで何十年も前からあったなんて、イマドキの人は意外と知らないのかもしれない。

奥深いアメリカの黒人音楽芸能にふと思いを馳せた。そういう意味でもインパクトのあるニュースだった。たぶんレコードショップではその全盛期の曲が流れているのだろう。消費文化の中で、彼はゾンビのように甦るのか…。まさしくスリラーだ。

故人の魂よ、安かに。
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by kazuey1113 | 2009-06-27 13:09 | misc.

ジャズ批評150号

数日前に届いた『ジャズ批評』の最新号は150号記念特集号。1967年創刊、季刊誌として100号を祝った1999年から早10年、現在は隔月刊で発行している。海外でもジャズ雑誌が消えていく昨今、150号を祝えるというのは何よりである。

創刊150号記念大アンケートと題した特集では、読者、評論家、関係者がコメントを寄せている。私もお世話になった雑誌なのでひとこと、末席を汚すことに。そして、中平穂積×佐藤秀樹、副島輝人×玉井新二、岩浪洋三×行方均、菊地成孔×大谷能生という4つの対談。

150号の目玉は、創刊号が広告込みでまるごと再録されていること。書き手は油井正一、平岡正明、植草甚一、清水俊彦、奥成達など。言語表現に時代性がよく現れていて面白い。あの時代の熱い空気も一緒にカンヅメになってそこに潜んでいるみたいだ。まだ、レコードも高価で、ジャズ喫茶も全盛期、ジャズの受容されかたも随分と違った。創刊号が発行されたのは、ジョン・コルトレーンが亡くなるほんの1ヶ月半前、フリージャズが時代とシンクロしていた頃だったのだ…。
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by kazuey1113 | 2009-06-25 19:47 | new release

JJA Jazz Awards 2009

The Jazz Journalist AssociationのJAZZ AWARD 2009が6月18日に発表された。特別功労賞にリー・コニッツ、年間最優秀ミュージシャンにソニー・ロリンズ、最優秀アルバムには『Appearing Nightly / Carla Bley Big Band』、最優秀ピアニストはハンク・ジョーンズが受賞。興味深いのはイタリア生まれのインド系アメリカ人Rudresh Mahanthappaが最優秀アルト・サックス奏者に選ばれたこと。また、個人的に嬉しかったのはジョージ・ルイスの著書『A Power Stronger Than Itself: The AACM and American Experimental Music』が最優秀ジャズ書籍に選ばれたこと。今までこの賞を受賞した書籍を考えると活気的なことである。と同時にルイスの著書が飛び抜けて素晴らしかったことも事実だ。(jazztokyoに書いたブックレビューはコチラ>>>)

AWARDは、会員がそれぞれの部門に5名のミュージシャンをノミネートし、さらにそれぞれの部門の上位5名から会員が1名を選び投票するという2段階を経て選出される。ゆえにデモクラティックな賞ともいえる。会員の多くはアメリカ人なので、現在アメリカの関係者はどのようにシーンを捉えているのかわかるので、アメリカのジャズ・シーンに疎くなりがちな私としては大変興味深い。受賞者だけではなく、ファイナリスト5名まで見ると意外な人物の名前があったりしてなかなか面白い。

だが、最優秀定期刊行物に選ばれたJazzTimesが休刊というのはなんとも悲しい…。

詳しくはコチラ>>>
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by kazuey1113 | 2009-06-19 20:24 | informaion
音楽関係者からチャーリー・マリアーノが亡くなったとの情報が入った。詳細は追って。合掌。

FR-onlineの記事はコチラ>>>
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by kazuey1113 | 2009-06-17 18:40 | obituary

Point of Departure Issue 23

最近アップされたPoint of Departure Issue 23の表紙は若き日のエヴァン・パーカー!

アメリカのオンライン・ジャーナルながら、アメリカだけではなくヨーロッパのクリエイティヴ・ミュージックについて書かれた記事も多い。なかなか情報が流通しずらい分野だけに毎号要チェック。今回のTravellin’ Lightはロードリ・ディヴィス、楽器に関してJALで問題はあったものの"What are your three favorite venues?"という問いの答えにキッドアイラック・ホールとオフサイトの名前が挙げられており、終演後に行ったレストランなどでも東京は好印象だったもよう。

CDレビューMoment's Noticeでは、ロスコー・ミッチェル『The Solo Concert』とエヴァン・パーカー『Saxophone Solos』という70年代の作品を比較レビュー。この二人の共演作『Evan Parker The Transatlantic Art Ensemble / Boustrophedon』を私は昨年のベスト盤のひとつとしてjazztokyoで取り上げただけに(コチラ>>>)、現在の耳でしばらく聴いていなかった旧作を聴き直したらどうだろうなどと棚をついゴソゴソと。

Moment's Noticeでは日本で紹介されることの少ないアルバムが多く取り上げられており、CDリリース情報としても有用なので、英文レビューを読むのが面倒な人も取り敢えずタイトルチェックしてみてほしい。

Point of Departureはコチラ>>>
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by kazuey1113 | 2009-06-14 12:17 | informaion
昨年doubtmusicからリリースされた『ブラッド/今井和雄トリオ』の評価も高い今井和雄。その彼が近畿大学国際人文科学研究所東京コミュニティカレッジ、四谷アート・ステュディウムの足立智美のmusique non stopゼミで、「ジョン・ケージ《ヴァリエーションズ II》をめぐって」というテーマでゲスト講義・パフォーマンスを行う。ジョン・ケージの不確定性作品である《ヴァリエーションズ II》を今井が実演、読解の方法、スコアと演奏との関係、パフォーマンスなどについて語る。また、ケージ研究者中井悠による作品解説を中心にした講義もある。

日時 : 6月29日(月)19:00-20:30
会場 : 四谷アート・ステュディウム講義室
*講座受講生以外の方も、2,000円の受講料で聴講可
*要予約:事務室までお電話/ファックスでお願いします。
(定員に達し次第受付を締め切りますのでお早めに)
お申し込み / お問い合わせ:
近畿大学国際人文科学研究所東京コミュニティカレッジ
四谷アート・ステュディウム事務室
〒160-0004 東京都新宿区四谷1-5 2F
tel. 03-3351-0591(9:30-17:00、日曜・祭日 休)
fax. 03-3353-7300

この他に今井は自身のトリオ他、下記のライブ・コンサートに出演予定。

6月14日(日) 横濱エアジン 今井和雄トリオ
6月28日(日) 東京 六本木 スーパーデラックス 
『ギターの日キター!!!「アコースティック」』
7月5日(日)  東京 浅草 アサヒ・アートスクエア 
『音楽の複数次元2009:コーネリアス・カーデュー~大学と論文』
"The Great Learning"(大学)からパラグラフ4、パラグラフ7
詳しくはコチラ>>>
7月6日 (月) 東京 高円寺 ShowBoat 
16th anniversary presents 兇悪のインテンション[成田宗弘(g)山本達久(ds)]、VeeeDeee、吉田達也+今井和雄
7月7日(火) 東京 plan-B
デュオ「つまりひとりからだから」 今井和雄(g)×田中泯(dance)
7月14日(火) 東京 高円寺 ShowBoat 
16th Anniversary From PSF With Love Vol.1
朝生愛&樋口寿人DUO 、三上寛&今井和雄DUO
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by kazuey1113 | 2009-06-10 22:37 | informaion

JazzTimes

アメリカのジャズ雑誌JazzTimesが危ないという噂があるらしい。1970年にRadio Free Jazzとしてスタートし、後にJazzTimesに誌名を変更、アメリカでも有数のジャズ雑誌となったのだが、昨今の印刷媒体をめぐる厳しい情勢から逃れられなかったということか。噂は噂であってほしいと思うのだか…。その事情はハワード・マンデルのブログ(コチラ>>>)やall about jazzがリンクしているダク・ラムゼイの記事(コチラ>>>)に書かれている。

追)残念ながら事態は好転しなかったもよう。JazzTimesのHP上に雑誌の発行を中止する旨のメッセージが掲載された。コチラ>>>

折りも折り、さっき日経を見たら「米新聞社に「救済論」浮上 議会や地方政府、優遇税制など検討」という記事(コチラ>>>)が。新聞に限らず紙媒体はネットメディアに押されて販売部数が減ったり、広告収入もまた減少していることは誰の目にも明かだ。

ところで、日本の音楽関係の定期刊行物はどうなのだろう…。
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by kazuey1113 | 2009-06-09 19:33 | informaion
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高瀬アキ&ルイ・スクラヴィス日本ツアー(詳細はコチラ>>>)に合わせて、今秋発売予定の『YOKOHAMA / Aki Takase & Louis Sclavis』(Intakt)が日本のみ先行発売される。早ければ6月20日過ぎ、遅くとも6月末にはディスクユニオン他に入荷する予定!

7月11日(土)12日(日)に行われる横浜開港150周年企画『横浜発-鏡像』の公演が控えていることもあり、奇しくもYOKOHAMAというタイトルに。公演とは別作品だが、それに繋がるテーマを持つCDとなった。横井が書いた日本語ライナーと英訳、スイス人音楽評論家Christian Rebtschによるドイツ語ライナーと英訳、20ページのブックレット付。ジャケットで使用した横浜浮世絵は、「横浜交易西洋人荷物運送之図」貞秀画 文久元年(1861)(部分)横浜開港資料館蔵。

追)ディスクユニオンのオンラインショップで予約受付中。コチラ>>>
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by kazuey1113 | 2009-06-05 19:47 | new release
6月5日から7日まで、日仏学院で開催される「第1回フランス・美食の祭典」に、リヨンのARFIのミュージシャンが出演、二人のシェフとパフォーマンスを繰り広げる。シアター的なステージを行うARFIのミュージシャンならではの滅多に見ることの出来ないパフォーマンスに触れるまたとない機会!
詳しくはコチラ>>>

ARFI(想像的民族音楽探究協会)については、ルシア・レシオ&グザヴィエ・ガルシア日本ツアーのお知らせで少し説明したので、そちらへ>>>
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by kazuey1113 | 2009-06-03 18:43 | informaion