横井一江のブログ "jazz,improvised music...and beyond"


by kazuey1113

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高瀬アキ&大澤香織

c0098087_19503854.jpgユニークな音楽家として、またピアノの名手として知られるセロニアス・モンク。高瀬アキと大澤香織が、そのモンク作品をピアニスト2人、4本の手で弾くという試みにチャレンジ!新宿ピットインでライブを行う。≪サンフランシスコ・ホリディ≫、≪カミング・オン・ザ・ハドソン≫、≪テオ≫などの知られざる名作を取り上げる。高瀬アキはベルリンを拠点に世界で活躍するピアニスト、他方の大澤香織は2007年10月に英Leo Recordsからリリースしたソロ・ピアノ・アルバム『Aluminum』がAll About Jazz New YorkのThe Best Debut Albun of the Yearに選出された実力派。二人は年内にこの企画で録音し、来年Leo Recordsからリリースされる予定。

Double Image of Thelonious Monk
高瀬アキ(p)、大澤香織(p)
11月16日(日) 東京 新宿ピットイン  Tel: 03-3354-2024
*当日の演奏は一台のピアノによるデュオになる。

また、高瀬アキは11月恒例となっている作家、多和田葉子とのデュオ・パフォーマンスをシアターΧで行う他、ダンスカンパニー「アンサンブル・ゾネ」の公演の音楽監督を務め、公演でもライブ演奏を行う。

飛魂[II]
多和田葉子(朗読)、高瀬アキ(p)
11月14日(金) 東京 シアターΧ

Still moving/Ensemble Sonne
構成・振付・演出:岡登志子、音楽監督(ライブ演奏):高瀬アキ
11月23日(日) KAVCダンスフロンティアvol.19
神戸アートビレッジセンターKAVCホール
11月27日(木) 愛知県芸術劇場小ホール
11月29日(土)30日(日) 東京 シアターΧ
詳しくはコチラ>>>
問い合わせ:アンサンブル・ゾネ Tel: 078-411-2837 email: sonne@a-net.email.ne.jp
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by kazuey1113 | 2008-10-30 19:43 | informaion
故ジョー・ザビヌルがウィーンのヒルトン・ホテル内に創ったジャズクラブ「バードランド」が今夏倒産したが、現在ジョー・ザビヌルの息子トニーが新しいコンセプトでのクラブ再開を計画している。以前の「バードランド」はスーツにネクタイで行く店だったが、新しい店はカジュアルな服装でも入れるクラブにし、そこにジョー・ザビヌル記念館としての小さなスペースも設けたいと考えている。トニー・ザビヌルは現在ミラノに住んでいるが、2010年オープンを目標にしているという。また、ウイーンの音楽学校die Musikschule LandstrasseをZawinul-Schuleとすることも計画されているとか。

Die Presseの記事はコチラ>>>
ORFの記事はコチラ>>>
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by kazuey1113 | 2008-10-26 10:57 | informaion

アトミック来日!

北欧最強のジャズ・クインテット、アトミックが約3年ぶりにパワーアップして来日。今回は東京だけではなく名古屋、京都、大阪でも公演を行う。題して『アトミック忘年会!2008』。来日に合わせて3枚組新譜『レトログレード』(ジャズランド→ユニバーサル)も11月13日に発売される。

アトミックの遺伝子にはオーネット・コールマンやジョン・コルトレーンに代表される60年代半ばの王道フリー・ジャズ、同時期のマイルズ・デイヴィス・クインテットの開放的なハーモニック・センスと鋭いリズム感、レニー・トリスターノ派の流麗な前衛性、アーチー・シェップやビル・ディクソン譲りの表現主義的演奏、エヴァン・パーカーやトニー・オックスリーらに代表されるハードボイルドな欧州フリー・インプロ・スタイルなどが組み込まれている。つまりアトミックはジャズ・アヴァンギャルディズムの集大成のような印象を与えるはずなのだが、彼らの演奏は見事に現在進行形であり、全くと言って良いほどレトロに響かない。先駆者達から受け継いだ前衛性に躊躇なくコンテンポラリーな音楽語彙を取り入れ、タイトでハイ・テンションで強烈にグルーヴするアトミック流のジャズは、実に現代的なのである。  マーク・ラパポート(じゃずじゃ)

12月3日(水) 名古屋 Tokuzo
開場18:00/開演19:00 前売り4000円/当日4500円(+ order)
Tel: 052-733-3709 email: info@tokuzo.com
◎前売券はチケットぴあ(Pコード: 302-700)及び店頭にて発売中。前日までの電話及びemail予約も可。

12月4日(木) 京都 磔磔
開場18:00/開演19:00 前売り4500円/当日5000円(+ order)
Tel: 075-351-1321 email: takutaku@geisya.or.jp
◎前売券はチケットぴあ(Pコード: 307-362)及び店頭にて発売中。前日までの電話及びemail予約も可。

12月5日(金) 大阪 jaz' room nu things
開場19:30/開演20:00 前売り4500円/当日5000円(+ order)
Tel: 06-6244-1071 email: don-hirano@hotmail.co.jp
◎予約は前日まで電話及びemailにて。

12月6日(土)7日(日) 東京 新宿ピットイン
開場19:30/開演20:00 前売り4500円/当日5000円(1ドリンク付き)
Tel: 03-3354-2024
◎前売券は11月2日(日)よりチケットぴあ(Pコード: 308-423)及び店頭(13時より)にて発売。

問合せ: idiolect@mac.com
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by kazuey1113 | 2008-10-25 19:50 | informaion
1971年、カール・ベルガー夫妻、オーネット・コールマンがウッドストックに設立したクリエイテゥヴ・ミュージック・スタジオ(CMS)は、70年代から80年代にかけてアメリカのクリエイティヴ・ミュージック・シーンにおいて重要な場だった。ここで行われたワークショップ、コンサートの貴重な音源がデジタル化され、コロンビア大学ジャズ研究センターに寄贈されることになった。デジタル化するための費用を得るために、ベルガー夫妻、アンソニー・ブラクストン、ジョン・ゾーン、スティーヴ・バーンスタインらが参加してベネフィット・コンサートも10月24日に行われたもよう。

ベン・ラトリフのNew York Timesの記事はコチラ>>>
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by kazuey1113 | 2008-10-25 19:15 | informaion

Point of Departure Issue 19

オンライン・ジャーナルPoint of Departure(PoD)の最新号Issue19がアップされている。表紙はジョー・マクフィー。冒頭の編集長ビル・シューメイカーのコラムもジョー・マクフィーのインタビューだ。PoDラウンドテーブルはテイラー・ホー・バイナム(brass instruments, comp)、メリー・ハルバーソン(g, comp)に日本でも馴染み深いベースの大御所バール・フィリップス。

フランチェスコ・マルティネリのコラムはベルリン訪問、ジャズ・ヴェルクスタッド主催のフェスティヴァルとアレクサンダー・フォン・シュリッペンバッハ70歳パーティなどについて。CD Reveiwは日本ではほとんど紹介されない出ないアイテムが取り上げられているだけに要チェック。PoDは日本のジャズ・音楽メディアでは取り上げられないフリー、即興音楽の情報が載っている貴重なメディアだ。

Point of Departure Issue19はコチラ>>>
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by kazuey1113 | 2008-10-23 19:40 | informaion

ニカ男爵夫人

≪パノニカ≫(セロニアス・モンク)、≪ニカズ・ドリーム≫(ホレス・シルバー)など著名なミュージシャンが彼女の名を冠した曲を書き、チャーリー・パーカーやセロニアス・モンクが彼女のアパートメントで死を迎えるなど、単なるジャズ・パトロン以上のオーラを持った存在だったニカ男爵夫人。彼女の本『Three Wishes』の英語版が、フランス語版、ドイツ語版に続いて遂に発売になった。タイトルの『Three Wishes』とは、ニカ夫人はミュージシャン達に3つの願いを聞き、ノートに書き留めておいたことから…。3つの願いはもちろん、ニカ男爵夫人が撮った沢山のスナップショットも収録されているらしい。はしがきはゲイリー・ギディンズ。序論は孫娘のナディーン。

New York Timesの書評はコチラ>>>

ロスチャイルド・ファミリーに生まれた彼女の生涯を狂わせるほど、かつてジャズは魅惑的な音楽だったのだ。そして、彼女の生涯がドラマティックであったのはいうまでもないが、それは今なおミステリアスでさえある。
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by kazuey1113 | 2008-10-20 20:47 | new release
c0098087_1921138.jpgジャズ・フォトグラファーとして、またファッション写真の世界でも名を成した写真家ウイリアム・クラクストンがロスアンジェルスの病院で10月11日に亡くなった。80歳だった。ジュリアン・ベネディクト監督によるドキュメンタリー映画『JAZZ SEEN カメラが聴いたジャズ』はクラクストンを追った作品。Pacific Jazzからリリースされたアート・ペッパー、チェット・ベイカーをはじめとする多くのLPはクラクストンの写真をジャケットに使用している。ジャズファンならそれとは知らなくても絶対に目にしたことがある筈だ。

クラクストンのオフィシャルサイトでその写真を見ることができる。コチラ>>>

Washington Postの記事はコチラ>>>
The Guardianの記事はコチラ>>>コチラ>>>
Los Angels Timesの記事はコチラ>>>
New York Timesの記事はコチラ>>>

(追記)
うちにあったDVD『JAZZ SEEN カメラが聴いたジャズ』を久しぶりに引っ張り出して見た。以前観た時に記憶に残ったシーンと同じところがやはり印象に残る。それは著名な写真家ヘルムート・ニュートンとクラクストンの会話。この二人の被写体との関わり方が対照的。どちらに共感を覚えるのかは写真との関わり方の違いによるだろう。私はライブだ!

誰かに趣味について聞かれた時、自分は「無趣味だ」と言ったら「ひとかどの人間はみんな無趣味だ」と言われたというニュートン。クラクストンも「自分も無趣味だ」と。ひとかどの人物でないと決まらないセリフ。こう言い切れたら格好いい、と思う。
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by kazuey1113 | 2008-10-17 18:56 | obituary
c0098087_18482641.jpg現在ツアー中の高瀬アキ&ジルケ・エバーハルド。演奏するのはオーネット・コールマンの初期作品ばかり。もしかするとオーネット+60年代という連想からバリバリのフリージャズを想像している人がいるかもしれない。しかし、それは大間違い!自由にインプロヴァイズしているという意味ではフリーだし、もちろんジャズであるが。

エアジンでのライブ終了後、何人かから「演奏がカワイイ」という声が。それは本当!オーネットの作品はメロディがキモで、曲によってはキュートだったりするから。 (これについてはコチラ>>>)。この二人、ツアーを何度もやっているし、普段もリハを欠かさない。作品の奥深くまで読み込んでいるだけではなく、互いの手の内も把握している。だからこそ自由になれるし、作品からチャーミングな表情も引き出せるのだ。

本当に「カワイイ」かどうか興味のある方は是非ご自身の耳でお確かめを。18日(土)は新宿ピットイン、19日(日)は名古屋のジャズ・イン・ラブリーで演奏する。両日ともゲストでベースの井野信義が加わるので多少違った展開になり、可愛さが少々薄れる可能性もあるが…。

ツアースケジュールはコチラ>>>
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by kazuey1113 | 2008-10-16 19:17 | informaion
今年の横濱インプロ芸術祭<秋>’08が始まっている。10月15日まで。横濱ジャズプロムナード実行委員会で中心的な役割を果たしていた一人、エアジンの梅本氏がそこを離れ2002年に始めたイベントで、毎年春と秋に行われている。イベントといってもライブ・シリーズといったほうが当たっているかもしれないが、11日~13日は2つまたは3つのプロジェクトが出演、またフイルム上映もある。そして、千秋楽の締めはやはり”渋さ”。

詳しくは横濱エアジンのHPで:コチラ>>>

出演者は若手から、地元の金剛督(reeds)といったエアジンではおなじみのミュージシャン、海外勢まで幅広い。齋藤徹とのデュオでローレン・ニュートンが13日の最初のセットで出演するが、もうひとつのセットは高瀬アキ&ジルケ・エバーハルド。高瀬とローレンはCD『Spring In Bangkok』(Intakt)も出しているだけに、もしかすると…。

そして、今年エアジンで7daysを行ったスガダイロー(p)、5daysを行った蜂谷真紀(voice)も出演する。私はこの二人に注目しているのだ。

最近いいなと思ったもうひとりは、インプロ芸術祭には出演しないが、9月にICPオーケストラのトランペット、トーマス・ヘベラー&井野信義セッションや東京コンフラックスにも出演したドラマーの田中徳崇。田中は77年生まれ、シカゴに約10年住んでいて、昨年日本に帰ってきたという。シカゴではジェフ・パーカーらのグループ”A Cushicle” 、トニー・マラビー、ロブ・マズレックらとのグループなどで活動。その田中を井野に紹介したのは、アクセル・ドゥナーだった。これもまたベルリン・コンテンポラリー・ジャズ・オーケストラ(BCJO)での縁。アレクサンダー・フォン・シュリッペンバッハが音楽監督のBCJO(現在は活動休止中)で井野、ヘベラー、ドゥナーはメンバーだった。そこで井野は彼らと知り合ったのである。

ところで、井野、ドゥナー、田中が今年レコーディングしたと聞いたが、その後どうなったのだろう。ちょっと気になる。
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by kazuey1113 | 2008-10-04 08:34 | informaion
ザキール・フセインといえばタブラ奏者の最高峰。シャクティでのジョン・マクラフリンとの共演を始め渡辺香津美、金子飛鳥、レナード衛藤、鼓童など様々なフィールドのミュージシャンとの共演でも知られる。2005年にもシャクティでジョン・マクラフリンと来日した。その時、来日を知ったインド人の知人に「ねぇ、ジョン・マクラフリンって知ってる?」と聞かれた。「彼はねぇ・・・」と蘊蓄を少しばかり披露したが、果たしてわかったのかどうか。そのインド人がシャクティのコンサートに出かけたのは、フセインがお目当てだったからに他ならない。コンサートの翌日、いかにその演奏に感銘を受けたか、即興演奏が素晴らしかったと熱っぽく語り始める。彼にとっての主役はフセインで、マクラフリンはオマケだったのかなと思いきや、「あのギタリスト、なんたっけ。彼もよかったね」と。

そのザキール・フセインが、インドのパーカッション奏者の精鋭達を集めたマスターズ・オブ・パーカッションを率いて来日する。北と南では異なった伝統音楽があるインド、マスターズ・オブ・パーカッションでは異なった地域の音楽を融合させながら、懐深く壮大なインドを俯瞰させるサウンドを聴かせてくれるに違いない。インド音楽の精髄に触れるまたとない機会だ!

10月28日(火) Bunkamuraオーチャードホール
詳しくはコチラ>>>

コンサートが行われる10月28日は、インドでは光のお祭りとして知られる冨と幸運と豊穣の女神ラクシュミーのお祭り、ディワリの日。翌日はインド暦での新年だから日本でいえば大晦日。ディワリの前は新年を迎えるための準備、大掃除する習慣があって、そういうところは日本に似ているなぁと思う。

ザキール・フセイン一夜限りのコンサートがディワリ、これはなかなかにくいスケジューリングだ。3年前にフセインに感動したインド人に声をかけてみようか。きっと「行きたい!」と言うだろう。ただ、その後で「その日はディワリだから自宅に早く帰らないといけないよぉ~」と言われそうな気もするのだが…。
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by kazuey1113 | 2008-10-03 19:26 | informaion