横井一江のブログ "jazz,improvised music...and beyond"


by kazuey1113

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c0098087_202338100.jpgペーター・ブロッツマン、八木美知依、ポール・ニルセン・ラヴの3人が始めて共演したのは、2006年ノルウェーのコングスベルグ・ジャズ・フェスティヴァルだった。そして、昨年、新宿ピットインでこのトリオにびっくりゲストとして坂田明を加えたメンバーでの演奏し、このトリオのパワーを印象づけたのは記憶に新しい。ヨーロッパでのツアーも好評なこのトリオがさらにパワーアップして、「Spirit & Power 2008」と題して下記の日程で京都、大阪、名古屋でライヴを行う。昨年以上にエキサイティングな演奏が期待できること間違いなし。

昨年の新宿ピットインのライブ・レポート@jazztokyoはコチラ>>>

9月28日(日) 京都 Club Metro
Tel: 075-752-4765

9月29日(月) 大阪 Jaz Room Nu Things
Tel: 06-6244-1071 Email: don-hirano@hotmail.co.jp

9月30日(火) 名古屋 Tokuzo
Tel: 052-733-3709 Email: info@tokuzo.com

今年の秋は賑やかだ!

ところで、つい数日前まで暑くて暑くて音楽を聴く気分にすらなれない日もたびたびあった。もちろんエアコンはある。念のため。暑さで脳ミソがとろけそうになりながら、音楽はそれが生まれた土地の気候風土にも多いに関係あるなあと思った。

暑い暑い東京なのに、暑苦しい筈のフィジカルなフリージャズは意外と聴ける。しかし、現代音楽はもちろん、特にドイツ系は駄目。シュトックハウゼンなんてもってのほか。頭の芯がヒンヤリ冷たくなっていないと聴けない、そんな感じなのだ。しかし、湿度が低く、朝夕涼しかった北海道では聴いてもいいかもという気分になる。たしかに我が田舎は北ドイツに気候風土が少し似ている。グリュック王国などという代物は別にしても。しかし、東京に戻ってくると…。気温が下がったとはいえまだ湿度が高すぎる。

そうは言ってもほっと一息の日々。このまま素直に秋になるとは思えないけれど、少しづつは気候もよくなるし、ヨーロッパ・フリー、即興演奏を聴くには格好のシーズン。違った意味で暑い秋になりそうだ!
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by kazuey1113 | 2008-08-26 20:56 | informaion
土取利行といえば縄文鼓など古代音楽の演奏とレクチャー、ピーター・ブルックス演劇団の音楽を担当したことで知られるが、70年代は近藤等則らとのEEUでフリージャズを演奏、ミルフォード・グレイヴス、デレク・ベイリー、ステーヴ・レイシーなどと共演した音楽家だ。久々に東京に来る土取氏を招いてSound Cafe dzumiでレクチャー&トークが行われる。彼が現在取り組んでいる古代音楽だけではなく、Sound Cafe dzumiでのトークということで70年代フリージャズの興味深い話も飛び出すかもしれない。

<土取利行著『壁画洞窟の音』出版と新作CD『瞑響・壁画洞窟』発売記念>
土取利行 古藝術の世界 サウンドレクチャー&トーク

トーク終了後、土取氏を交え、世代やジャンルをこえた交流のための懇親会も行われる。

■開催日時:2008年8月30日(土)
サウンドレクチャー&トーク 16:00開場 16:30開始 18:30終了予定
懇親会 19:00開始 21:00終了
会場:吉祥寺 Sound Cafe dzumi(TEL:0422-72-7822)
料金:トーク 2000円(Oneドリンク付き:ウーロン茶・ビール・アイスコーヒー)
    懇親会 3000円(立食+赤ワイン・ビール・珈琲などフリードリンク制)
要予約 限定25名(先着順)
会場では青土社刊書籍『壁画洞窟の音』と日本伝統文化振興財団発売の新作CDも即売。

■予約
予約希望者は下記のメールアドレスまで。(予約受付はメールのみ)
event@dzumi.jp
・メール件名:土取利行 サウンドレクチャー&トーク
・氏名:
・電話番号:
*まだ若干余裕があるもよう。予約は先着順となるのでお早めに。
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by kazuey1113 | 2008-08-25 07:46 | informaion
c0098087_2154223.jpg東京コンフラックス:TOKYO CONFLUX 2008と題して、2008年9月21日~25日にかけて行われる注目の連続ライヴ。その最新情報はMySpaceにアップされるもよう。コチラ>>>

コンフラックス(CONFLUX)とは合流点のこと。ノルウェー、スウエーデン、ドイツ、アメリカ、そして日本のトップ・ミュージシャンが東京で出会う。いずれも見逃せない組み合わせのライヴばかり。9月の東京で何かが起こる!

9月21日(日)『臨場感ナイト 1』 公園通りクラシックス
・八木美知依、インゲブリグト・ホーケル・フラーテン、ポール・ニルセン・ラヴ
・The Fat Is Gone(ペーター・ブロッツマン、マッツ・グスタフソン、ポール・ニルセン・ラヴ

9月22日(月)& 23日(火)『ザ・シング + ケン・ヴァンダーマーク 2ナイツ』
新宿ピットイン
The Thing(マッツ・グスタフソン、インゲブリグト・ホーケル・フラーテン、ポール・ニルセン・ラヴ)、ケン・ヴァンダーマーク

9月24日(水)『臨場感ナイト 2』 公園通りクラシックス
· インゲブリグト・ホーケル・フラーテン、 田中徳崇、ケン・ヴァンダーマーク
· ケン・ヴァンダーマーク、ジム・オルーク、ポール・ニルセン・ラヴ

9月25日(木)『ブロッツフェス 2008』 スーパーデラックス
ペーター・ブロッツマン 3セット吹きまくり!
Featuring: ケン・ヴァンダーマーク、マッツ・グスタフソン 、灰野敬二 、ポール・ニルセン・ラヴ 、八木美知依

企画・問い合わせ:idiolect@mac.com

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ICPオーケストラ来日&関連ライヴ、10月の高瀬アキ&ジルケ・エバーハルド”オーネット・コールマン・アンソロジー”ツアー(詳細はコチラ>>>)といい、秋には大御所から若手までを巻き込んだ注目のライヴが続く!!!
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by kazuey1113 | 2008-08-21 21:17 | informaion
c0098087_20552576.jpg2006年に24年ぶりに来日し、1982年の来日時を全く知らない世代にも大きなインパクトを与えたミシャ・メンゲルベルク率いるICPオーケストラ。9月に再び来日することが決定した。今回は山中湖の野外ステージで行われるSenseOfWonderフェスティヴァルに出演する他、西麻布スーパーデラックスでライヴを行う。ICPオーケストラのライヴは、毎回全く違うステージ構成、観客だけではなくミュージシャンもその時までどのようなステージになるのか実はわからない。ジャズのエッセンス、ユーモア、そして即興演奏の面白さ。前衛を通り抜けた大御所がヨーロッパでも屈指のミュージシャンを率いて再びその姿を現す。見逃せないライヴだ!

9月14日(日)SenseOfWonder
9月15日(月)16日(火)東京 スーパーデラックス

関連記事@jazztokyo
ミシャ・メンゲルベルクとICPオーケストラ: コチラ>>>
ICPオーケストラ2006: コチラ>>>

また、ICPオーケストラのメンバーであるトーマス・ヘベラーとトリスタン・ホンジンガーは、下記の予定で日本人ミュージシャンとセッションを行う。

トランペッター、トーマス・ヘベラーは若くしてSWFジャズ賞、2002年にもベーシスト、ディーター・マンダーシャイトとのデュオでジャズ・アート・プライズを受賞した逸材。ベルリン・コンテンポラリー・ジャズ・オーケストラ(BCJO)では共にメンバーであった井野信義に、峰厚介(新宿ピットイン)、林栄一(横濱エアジン)、期待の若手ドラマー田中徳崇を迎えて行われるスペシャル・セッションを行う。トーマス・ヘベラーがICPオーケストラ、BCJO以外で日本で演奏するのはこれが初めて。

9月21日(日) 東京 新宿ピットイン
トーマス・ヘベラー(tp)、井野信義(b)、峰厚介(sax)、田中徳崇(ds)
9月22日(月) 横濱 エアジントーマス・ヘベラー(tp)、井野信義(b)、林栄一(sax)、田中徳崇(ds)
詳しくはコチラ>>>

チェリスト、トリスタン・ホンジンガーは即興ファンにはよく知られた存在。度々来日しており、日本人とも数多くセッションを行っているが、今回もバラエティに富んだ顔ぶれによるライヴが予定されている。

10月3日(金) 東京 PlanB
トリスタン・ホンジンガー(cello), 外山明(ds,perc)、大上流一(g)
10月4日(土) 横浜 little John
トリスタン・ホンジンガーSolo & Duo with 大上流一(g)
10月7日(火) 東京 PlanB
トリスタン・ホンジンガー(cello), つのだ健(ds, perc)、大上流一(g)
10月9日(木) 甲府 桜座
トリスタン・ホンジンガー(cello), つのだ健(ds、perc)、大上流一(g)、大熊ワタル(cl)
*トリスタン・ホンジンガーのライヴの予約は:post@milkman.jp
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by kazuey1113 | 2008-08-21 21:01 | informaion
戦後日本のジャズ文化』(青土社)が評判になり、2006年度サントリー学芸賞(社会・風俗部門)を受賞したマイク・モラスキー。こんどは日本の”ジャズ喫茶”文化を研究テーマに絞り込み、只今営為調査中とか。神出鬼没、なにやら日本各地あちこちのジャズ喫茶に突撃訪問しているらしいとも聞く。この聞き取り調査、まだまだしばらくかかるようだが、合間に「ジャズ喫茶という異空間――'60-'70年代の若者文化を歩く」と題してWEBちくまに連載を始めた。コチラ>>>

その言葉、異議あり!』(中央公論新社)は爆笑ものだったが、このエッセイの展開はいかに。そして、マジメな研究論文のほうの行方は。

ジャズ喫茶は日本独自の音楽鑑賞空間で、外国人は決まって怪訝そうな顔をするのと同時に興味を持つみたいだ。しかし、外国人研究者の研究対象にこそなっても日本人でその音楽受容文化を懐古趣味からではなく再検証しようという人がいないのはいささか寂しいことである。モラスキーの文章を読んで、「その言葉、意義あり」と叫ぶ人物が現れると面白いのだけれど。絶対いる筈だと思うのだが…。
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by kazuey1113 | 2008-08-19 20:34 | informaion

閑話休題

ヒートアイランドから脱出して北海道で休暇、と書けば優雅に聞こえるが、単なるお盆の帰省(墓参り&親不孝というツケをまとめて少しだけ精算)。航空運賃が上がっているのは折り込み済み(とはいえ海外旅行より高いというのが許し難い)としても、実家の近所のスーパーで魚の値段を見て目を疑った。キンキ一尾が2980円、カレイの類(おいしそうだったが)一尾3980円。それだけではない。サンマが一尾98円もする…。これも原油高のあおりなのか、漁業資源の問題なのか、その両方なのか、普段こういうことには疎い私にはわかりかねるが、トンデモないことになっている。なぜなら、サンマはもちろんキンキもカレイも贅沢な食べ物ではなかったからだ。それもこれも元を辿っていけば新自由主義の弊害ではないのか。食品という人間の生存にかかわる、しかも庶民のささやかな食の楽しみにまでそれが影響しているとしたら…、いいかげん政治に無関心でいるわけにはいかないだろう。

c0098087_19222261.jpg東京はあまりにも暑くて、頭がちっとも動かない。ところが、飛行機に乗ったとたんすべてが回復した。昨今は読書といっても資料になる本を読むのがほとんど。それを離れてという何かを読むということは激減している。そんな中で読んだのは赤塚若樹著『シュヴァンクマイエルとチェコ・アート』(未知谷)。著者はミラン・クンデラについて分厚い本も書いているが、現在「夜のポエティズム」と題したアニメーション講座をアップリンク・ファクトりーで連続して行っている人物。私的には、シュヴァンクマイエルの名前こそ知っているものの、クエイ兄弟に影響を与えたとか有名な映画を知るのみ。ましてやチェコのシュルレアリズムと言われても…。そうはいいつつ、チェコのアニメは有名だったよね、とか。点が線になり、面に広がっていくのは楽しい。チェコ・アートやアニメーションだけではなくシュルレアリズムに興味のある人には楽しめる本だと思う。

ところでチェコのジャズは?とつい職業病が。帰りの飛行機の中で読み直していたトニー・ジャッド著『ヨーロッパ戦後史(上)』(みすず書房)のとある補注に引っかかったせいもある。
「ジャズが周縁的存在にすぎなかったことを強調してもよいだろう。60年代アメリカ・フォーク・ミュージックと同じで、ジャズが好きでそのレコードを買う人は西ヨーロッパでがごく少数だった。通常は学歴が高く、ブルジョアかボヘミアン(あるいはその両方)で、ロックロール・ファンの平均より高年齢だった。東ヨーロッパの状況は少しちがっていた。こちらではジャズはアメリカ的で黒人的、したがってエキゾチックで破壊的、西側のものではあってもラジカルで、西側では感じられない興奮を伝えていた」
ジャッドの本にとってはこんな補注など非常に些末なことなのだが、その論拠は?と気になる。ジャッドは歴史家だが音楽に特に通じているわけではないだろう。しかし、このような書く以上、それなりのわけがあるに違いない。ジャズ好きがブルジョアかボヘミアンということはともかく、興味深いのは東欧の状況については記述なのだ。ジャズの受容状況は国や地域によって違うのは当たり前だが、それについて言及されることは非常に少なかったと思う。たかがジャズ、されどジャズ、やっぱり奥深いのだ。

ちなみに北海道のお土産はやはり六花亭のマルセイバターサンドにしてしまった。これは全くのクリシエである。しかし、発売当初はこんなヒット商品になるとは思わなかった。いつぞや開拓時代晩成社が作ったバター「マルセイバタ」と同じ製法で造ったバターを限定販売していたように記憶していたが、数ヶ月前はバターも不足がちだったというこのご時世、やはり売っている筈がなかった。

東京へ戻ると、エアコン不要の環境で過ごした数日は天国だった気がする。夜はもう秋の虫のポリフォニーが聞こえていたし…。
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by kazuey1113 | 2008-08-17 20:49 | misc.
今年が日・インドネシア国交樹立50周年だとは知らなかった。それを記念して、「サンバスンダ」の初来日公演が行われる。そのグループ名のとおり、スンダ地方バンドゥンの新世代のミュージシャンによるグループ。インドネシアの音楽(クロンチョン、ジャイポン、クビャル)にサンバのリズムが加えた新たなサウンドは、ヨーロッパでも注目を集めているという。

バリ島からも竹製ガムラン、ジェゴクを復興させたイ・クトゥッ・スウェントラ氏が芸術監督のグループ「スアール・アグン」も来日。異なるジャンルの演奏家とのコラボレーションも行っており、坂本龍一、東儀秀樹、近藤等則などとも親交がある。東京公演のみ12編成によるバリトンサックス・アンサンブル「東京中低域」がゲスト出演する。

サンバスンダ
8月21日(木)・22日(金)東京Shibuya O-EAST

スアール・アグン
8月20日(水)仙台 電力ホール
8月21日(木)新潟 りゅーとぴあ(コンサートホール)
8月25日(月)東京 すみだトリフォニーホール
スペシャルゲスト:東京中低域
8月27日(水)愛知県勤労会館

詳しくはコチラ>>>

やはり暑い季節は暑い地域の音楽!
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by kazuey1113 | 2008-08-07 20:58 | informaion
東京コンフラックス:TOKYO CONFLUX 2008と題し、2008年9月21日~25日にかけて下記のミュージシャンによる連続ライブが企画されている。ペーター・ブロッツマンや現在注目の北欧勢に加えて、シカゴから東京に拠点を移した期待の若手ドラマー田中徳崇も加わっている。

出演ミュージシャン:
ペーター・ブロッツマン(reeds)、インゲブリグト・ホーケル・フラーテン(bass)、マッツ・グスタフソン(reeds)、灰野敬二(guitar)、ポール・ニルセン・ラヴ(drums)、ジム・オルーク(guitar)、田中徳崇(drums)、ケン・ヴァンダーマーク(reeds)、八木美知依(20絃箏、17絃箏)

9月21日(日)『臨場感ナイト 1』
会場: 公園通りクラシックス
料金: 4000円(予約)、4500円(当日)
· 八木美知依、インゲブリグト・ホーケル・フラーテン、ポール・ニルセン・ラヴ
· The Fat Is Gone(ペーター・ブロッツマン、マッツ・グスタフソン、ポール・ニルセン・ラヴ

9月22日(月)& 23日(火)『ザ・シング + ケン・ヴァンダーマーク 2ナイツ』
会場: 新宿ピットイン
料金: 4000円(前売)、4500円(当日)
· The Thing(マッツ・グスタフソン、インゲブリグト・ホーケル・フラーテン、ポール・ニルセン・ラ
ヴ)、ケン・ヴァンダーマーク

9月24日(水)『臨場感ナイト 2』
会場: 公園通りクラシックス
料金: 4000円(予約)、4500円(当日)
· インゲブリグト・ホーケル・フラーテン、 田中徳崇、ケン・ヴァンダーマーク
· ケン・ヴァンダーマーク、ジム・オルーク、ポール・ニルセン・ラヴ

9月25日(木)『ブロッツフェス 2008』
会場: 六本木スーパーデラックス
料金: 4000円(予約)、4500円(当日)
· ペーター・ブロッツマン 3セット吹きまくり!
Featuring: ケン・ヴァンダーマーク、マッツ・グスタフソン 、灰野敬二 、ポール・ニルセン・ラヴ 、八木美知依

企画・問い合わせ:idiolect@mac.com

9月中旬のICPオーケストラ来日、10月上旬の高瀬アキ&ジルケ・エバーハルドによる”オーネット・コールマン・アンソロジー”の日本ツアー(詳細はコチラ)といい、今年の秋は注目ライブが続く。熱い夏ではなく、熱い秋になりそうだ!
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by kazuey1113 | 2008-08-02 11:45 | informaion