横井一江のブログ "jazz,improvised music...and beyond"


by kazuey1113

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ラジオフランス

日本からもストリーミングでその番組を聴取している人も少なくないラジオフランスで、長年ジャズ番組を担当してきたフイリップ・カルル他ベテラン勢計4名が突然退任を勧告された。カルルはその著書『ジャズ・フリー』(晶文社)で日本では知られているが、フランスのジャズ雑誌Jazz Magazineの現役編集長。他の3名もフランスではよく知られた人達である。彼らの番組にはクォリティ、人気とも中止するような理由は見あたらない。ただひとつの理由は彼らが65歳以上だということ。ラジオフランスでは若返りを図りたいとのことらしい。昨年のBBCのジャズ番組改編といい、嫌な感じだ。ここには幾つもの問題点が隠されているように思えてならない。

Jazz.comの記事(英語)はコチラ>>>
Citizen Jazzの記事(フランス語)はコチラ>>>

ところで、日本でも自称音楽ライターはワンサカいるが、65歳定年ということになると「ジャズ評論家」は果たして何人いるのだろう。
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by kazuey1113 | 2008-06-29 11:12 | informaion
フランス、ナンシーの近くにあるヴァンドゥーブルで毎年行われている即興音楽を中心としたフェスティヴァルMusic Actionを行ってきたアンドレ・マルロー文化センターCCAMが存続の危機を迎え、署名運動がはじまった。このMusic Actionには日本からも齊藤徹らが出演している。

署名はコチラ>>>(メルアドと住所は公表されませんのでご安心を)
注:いたずら防止のため、署名後「Validation de signature」というタイトルで署名確認のメールが送られてくるので、本文中にあるリンクをクリックすること。これで署名が完了。この署名確認メールは「迷惑メール」とされてしまう可能性があるので、届かない場合は迷惑メール用フォルダをチェックして下さい。

ボルドーのジャズフェスティヴァルが終了宣言するなど、フランスでは助成金削減の影響があちこちで出ているもよう。署名など抗議活動がすぐ起きるところは他国と違う点であるが、以前は芸術家にとってもっとも恵まれていた国も新自由主義にじわじわ侵食されているようだ。
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by kazuey1113 | 2008-06-23 07:57 | informaion

JJA JAZZ AWARD2008

The Jazz Journalist AssociationのJAZZ AWARD 2007が6月12日に発表された。特別功労賞にマリアン・マクパートランド、年間最優秀ミュージシャンにハービー・ハンコック、最優秀アルバム、最優秀コンポーザー、最優秀アレンジャー、最優秀ラージ・アンサンブルの4部門でマリア・シュナイダー(アルバム『Sky Blue』)が受賞。今年の各部門受賞者も大御所・ベテラン勢が多い。

AWARDは、会員がそれぞれの部門に5名のミュージシャンをノミネートし、さらにそれぞれの部門の上位5名から会員が1名を選び投票するという2段階を経て選出される。会員の多くはアメリカ人なので、現在アメリカの関係者はどのようにシーンを捉えているのかということになるのだか、受賞者だけではなく、ファイナリスト5名まで見ると現状が少し見えてきて興味深い。スモール・アンサンブル部門にバッド・プラス、また、クウォン・ヴー、ペーター・エヴァンス、マツ・グスタフソン、マイラ・メルフォードの名前がある。ダウンタウン・シーンも視野に入れている会員が少なからずいるということだろう。今年も最優秀イベント・プロデューサーに有名な冠付フェスティヴァルではなくヴィジョン・フェスティヴァルのプロデューサーが選ばれている。もう一つ、大変興味深いことは、ウイントン・マルサリスの名前がファイナリストの中にさえないということだ。

詳しくはコチラ>>>
ファイナリストはコチラ>>>
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by kazuey1113 | 2008-06-21 09:14 | informaion
c0098087_83415.jpg自身のバンドB-Hot Creations、佐藤允彦トリオなどで知られる気鋭のベーシスト加藤真一、渋さ知らズや鈴木勲OMA SOUNDでの活躍が目覚ましいピアニストのスガダイロー。この二人によるデュオ、名付けてJazz Samuraiがアルバムをリリース。題して『ジャズ・テロリズム』(Roving Spirits RKCJ-2034 販売元:バウンディ)。収録曲は<ムース・ザ・ムーチ>、<ボディ・アンド・ソウル>などのスタンダードだが、バリバリのビ・バップからフリーなアプローチへ、そしてまたメロディ・ラインへと移り変わる展開がこの二人ならではで面白い。ビ・バップでありながらもフリー。だが、フリージャズだと思って聞いたら裏切られる。
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by kazuey1113 | 2008-06-21 08:35 | new release

『泉邦宏/パラランカ』

c0098087_828857.jpg渋さ知らズで長年活躍し、また藤井郷子オーケストラにも参加しているサックス奏者、泉邦宏が自身のレーベルであるキタカラレコードからソロ・アルバム『パラランカ』(K-11)をリリース。ジャケットはローランド・カークを真似たのだろうか。サックスだけではなくゴングなどの金属系打楽器、ギター、ベース、ピアニカ等を多用した多重録音。オーネット・コールマンの<ロンリー・ウーマン>はなんと尺八でメロディを吹いている。アンデス民謡2曲以外は泉のオリジナル。どこかで聴いたことのあるような哀調のあるメロディ、騒々しく、自由気儘な演奏はまさにアングラ、泉流音楽番外地。
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by kazuey1113 | 2008-06-21 08:32 | new release

マリオ・スキアーノ

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先日亡くなったマリオ・スキアーノマリオ・スキアーノ追悼文をjazztokyoに書いた。
コチラ>>>

写真は1992年メールスジャズ祭にイタリアン・インスタビレ・オーケストライタリアン・インスタビレ・オーケストラの一員として出演した時のもの。
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by kazuey1113 | 2008-06-15 19:10 | column

今井和雄トリオ・ライブ

7月19日にスタジオライブ・公開レコーディングを行うことが決定した今井和雄トリオ。その録音は、10月にdoubtmusicからDVD-R付で発売される予定だ。(ただしこの公開レコーディングは定員に達したので締め切ったとのこと)

公開レコーディングを前に今井トリオが下記のライブを行う。
日時: 6/15(日) 19:00 (開場18:30)
場所: Plan-B
料金: 当日2500円 予約2300円

「ジャズあるいはフリージャズをテーマに2005年7月、今井和雄(ギター)、鈴木學(ハンドメイド・エレクトロニクス)、伊東篤宏(オプトロン)の編成で結成。コントロール可能な楽器と正確にはコントロール不可能な電気音具を組み合わせることで生まれる、安定した姿には留まりにくい音楽の形。そこから、私にとって現在のジャズ(の様なもの)を探っていこうと考えている。(今井和雄) 」
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by kazuey1113 | 2008-06-14 15:55 | informaion

「A60JAZZ」シリーズ

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“大人の大人による大人のためのJAZZ”というコンセプトで制作された「A60JAZZ」シリーズ3作品は、大ベテラン3人、峰厚介、向井滋春、タイガー大越によるスタンダード集。しかしながら、枯れた味わいなどとは無縁である。峰厚介のアルバムでの板橋文夫と井野信義のプレイが印象的だったり、それぞれの持ち味がスタンダードゆえに(?)よくわかって面白かった。選曲にもリーダーの志向、嗜好が現れていて興味深い。

スタンダード、よく知られた曲ほど演奏が難しいと私は思う。往年の名手達による名演奏は燦然と輝いている上に、さんざん手垢がついた作品をもう一度まっさらな状態にして、自身のサウンドを創っていかねばらならい。ただ弾き流すのではなく、スタンダードに正面切って取り組むのは大いなるチャレンジといっていい。普段このようなスタンダードを聞くことが激減している私にとっては妙に新鮮で、また、"very Japanese"つまりアメリカ人でもヨーロッパ人でもない彼らのジャズが自然体で現れていていいな、と思ったのだ。

ちなみにアートワークのスタイリングはデザイナー菊池武夫、スーパーヴァイザーに悠雅彦、エンジニアは及川公生、制作は稲岡邦弥。「A60JAZZ」とはいうものの単なる「団塊の世代」向け商品にしてしまうのはもったいない。

左:『峰厚介meets菊池武夫/プレイズ・スタンダード』
中:『向井滋春meets菊池武夫/プレイズ・スタンダード』
右:『タイガー大越meets菊池武夫/プレイズ・スタンダード』
発売はジェネオン・エンタテインメント

しかしながら、Under 60も粋爺達に遅れをとってばかりではいけない筈。。。
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by kazuey1113 | 2008-06-09 21:26 | new release

Intakt Records

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昨年はIntakt Recordsにとって大きなステップアップの年だったといえる。ヨーロッパだけではなくアメリカでの認知度も上がり、All About Jazz New YorkでCD Label of the Yearに選ばれた。また、昨年のリリースには注目作も多く、幾つかのアルバムがあちこちでその年のベストCDに選出されていた。

そのIntakt Recordsの紹介をjazztokyoに書いた。コチラ>>>
(後で校正ミスを数箇所発見。お見苦しいところはどうかご容赦を・・・。)

最近、HMV、タワーレコード他のCDショップでもIntakt Reocrdsの取扱いを始めた。今までよりは入手が容易になったのは嬉しいところ。

上記ジャケ写はIntakt Recordsの最新作
右:Phases Of The Night  / Barry Guy-Marilyn Crispell-Paul Lytton
中:Gold Is Where You Find It/Alexander von Schilippenbach Trio
左:Sehr Schnee - sehr Wald, sehr/ Hans Hassler
(ハンス・ハスラーはウイーン・アート・オーケストラにも参加していたこともあるスイスのアコーディオン奏者で、このアルバムはソロ)
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by kazuey1113 | 2008-06-03 19:11 | column

Potlatch

現在の即興音楽の動向を知るには欠かせないフランスのレーベル、Potlatchが6月いっぱいセールをやっている。沢山買ったほうがお得なシステム。支払はPayPalで出来る。

Potlachの最初の一枚はデレク・ベイリーとジョエル・レアンドレのデュオだったように記憶しているが、そのカタログには、ミッシェル・ドネダ、アクセル・ドゥナー、中村としまる、ジョン・ブッチャー、クリストフ・カルツマン等々変化する即興シーンの主役達の録音が揃っている。

PotlachのHPはコチラ>>> (英語でも表記されています)
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by kazuey1113 | 2008-06-03 08:38 | informaion