横井一江のブログ "jazz,improvised music...and beyond"


by kazuey1113

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夜霧のジャズ・トレイン

東欧・ロシアのジャズを語らせたら日本で一番熱い男、元ジャズ批評編集長にして東欧~スラヴ音楽リサーチ・センター会長、岡島豊樹がアップリンク・ファクトリーで新企画をスタート!

ヨーロッパ・ジャズの未知の領域である中東欧には、スタンコ、コメダ(ポーランド)、ケロッシー(ルーマニア)、ゴイヴィッチ(旧ユーゴ)といった名手達だけではなく、隠れた才能が埋もれている。それにスポットを当てるべく、各駅停車のジャズ・トレインを走らせるというもの。これはいわば「列車版ジャズ喫茶」。第1回は、プラハの春が起こった1968年前後のきな臭いセントラル・ヨーロッパ。年代ものの列車でガタガタと停車駅もその時まかせ、あてどのない旅となりそうだ。

3月16日(日) 開場14:00 開演14:30 アップリンク・ファクトリー
詳しくはコチラ>>>
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by kazuey1113 | 2008-02-28 19:27 | informaion

ジョン・ブッチャー

c0098087_19443392.jpg数日前に届いたイギリスの雑誌The Wire No.289の表紙がジョン・ブッチャーだったのでびっくり。ジョン・ブッチャー(sax)は、日本での知名度はいまひとつなのだが、エヴァン・パーカー後の世代を代表する即興音楽家であり、続く世代のミュージシャンとも共演している。当然、インタビューをベースにした記事も掲載されているので興味のある方は是非。The Wireは新宿や渋谷のタワーレコードなどで扱っていたと思う。
今ならThe Wireのサイトでジョン・ブッチャーのライブ録音(MP3)を無料でダウンロードできる。コチラ>>>

ジョン・ブッチャーはjazz&NOWの招聘で2度来日している。二回目の来日時に、原美術館での演奏前に二度目のインタビューをさせていただいた。翌日、私はベルリンへ向かったのだが、短い滞在を終えて帰国したら、JR成田空港駅で帰国便に乗る彼とバッタリ。その後、どうしているのだろうと思っていたのだが、元気で活躍しているようで何より。 また、日本でも聴きたいな。
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by kazuey1113 | 2008-02-20 19:53 | informaion
c0098087_2205394.jpgスタッズ・ターケル著『ジャズの巨人たち』(青土社)が刊行された。『よい戦争』でピューリッツアー賞を受賞しているアメリカを代表するノン・フィクション作家スタッズ・ターケルの処女作はこのジャズ・ジャイアンツの評伝だったのだ。取り上げられているのは、キング・オリバーに始まり、ルイ・アームスロング、デューク・エリントン、ビリー・ホリディ、改訂版に収録されたチャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンも含めた13人。暖かみのある眼差しとソフトな語り口で、ミュージシャン像が生き生きと描かれており、古いハリウッド映画を観ているような気持ちになる。「笑うには悲しすぎ、泣くには可笑しすぎる」とは誰の言葉だったっけ。そんな物語が13編綴られている。ジャズを知らない人にも楽しく読める本だ。

久しぶりによき時代のジャズを聴こう。それとももっと遡って≪ディッパー・マウス・ブルース≫や≪ウエスト・エンド・ブルース≫にしようかな。
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by kazuey1113 | 2008-02-17 22:28 | new release

マリオ・ジャコメッリ展

c0098087_20195464.jpgイタリアの写真家、マリオ・ジャコメッリ展が開催される。その名を知らなくとも司祭達が踊っている写真などを目にしたことがある人も多いはず。今回はホスピスで老人達を撮影した代表的なシリーズから空撮した風景、そして晩年の作品まで、本邦初の本格的なジャコメッリ展となる。ハイコントラストのモノクロ写真のこちら側にいる被写体を凝視する眼差しは、画家のそれに通じるものだと私は思う。ゆえに職業写真家/商業写真家とならなかったことにも納得するのだ。詳しくはコチラ>>>

知られざる鬼才 マリオ・ジャコメッリ展 
3月15日~5月6日 東京都写真美術館 2F

同時期に東京都写真美術館3Fでは『シュルレアリスムと写真 痙攣する美』展、4月26日には巌谷國士の講演会「写真とシュルレアリスム」、4月20日には関連シンポジウム「シュルレアリスムの宇宙」も開催される。
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by kazuey1113 | 2008-02-16 22:02 | informaion
c0098087_20563783.jpg日本の新聞ではあまり触れられていなかったが、ハービー・ハンコックのジョニ・ミッチェル作品集『RIVER: the joni letters』がグラミー賞の最優秀アルバム賞を受賞した。最近はメジャーなCDをとんと買わなくなってしまったのだが、これはジョニ・ミッチェルに惹かれて手が伸びたのである。ノーブルな味わいもあるいいアルバムだった。しかし、この受賞には本当にビックリした。ジャズ・ミュージシャンにその賞を授与されたことは今まであったのだろうか。ハンコックといえば、初期のブルーノート盤『スピーク・ライク・ア・チャイルド』が好きだった。その裏ジャケも。栴檀は双葉より芳し。
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by kazuey1113 | 2008-02-12 21:09 | informaion
c0098087_19175413.jpg齋藤徹がダンスのジャン・サスポータス、バンドネオン奏者オリヴィエ・マヌーリと共に、各地でさまざまなゲストを迎え3月から4月にかけて日本をツアーする。このプロジェクトのきっかけは、「乾千恵の画文集 七つのピアソラ」(岩波書店)出版記念演奏。齋藤徹は即興音楽で高い評価を得ているベーシストだが、幅広いジャンルで活躍している。モロッコ生まれのフランス人ダンサー、ジャン・サスポータスはピナ・バウシュ舞踊団のソリストであり、今もそこに住む。昨年も齋藤徹とのツアーし、この二人(プラス・アルファ)のコラボレーションは各地で大きな評判となった。そして、オリヴィエ・マヌーリは亡命バンドネオン奏者ファン・ホセ・モサリーニに学んだフランス人。タンゴにとっては異邦人である3人が、ピアソラが異郷から自らの原点を見つめた1950年代パリでの作品を取り上げる。齋藤徹は1990年に『Tetsu Plays Piazzolla』(ALM)と1998年に『アウンセシアス』(JABARA)の2枚のピアソラ作品集を出している。

ツアーの詳細はコチラ>>>

3月20日(木・祝)東京 なってるハウス
「バンドネオンソロ+トーク+トリオ」 
オリヴィエ・マヌーリ+齋藤徹+今井和雄+高場将美

3月21日(金)静岡 Live Bar Freaky Show  
オリヴィエ・マヌーリ+齋藤徹+今井和雄

3月22日(土)東京 plan B
オリヴィエ・マヌーリ+齋藤徹+今井和雄

3月23日(日)東京 アップリンクファクトリー
「AMIGO BANDONEON」
峰万里恵(歌)+高場将美(ギター・MC)+オリヴィエ・マヌーリ+齋藤徹

3月24日(月)埼玉県上尾市 バーバー富士
「第75回即興演奏会 オリヴィエ・マヌーリ~齋藤徹 Duo」
オリヴィエ・マヌーリ+齋藤徹 

3月28日(金)東京 Space&Cafe ポレポレ坐 乾千恵個展会場内
「乾千恵『七つのピアソラ』出版記念コンサート」
ジャン・サスポータス+オリヴィエ・マヌーリ+齋藤徹 特別ゲストあり!

3月29日(土)埼玉県深谷市 Space Who 
ジャン・サスポータス+オリヴィエ・マヌーリ+齋藤徹

3月30日(日)東京 いずるば 
「寄港~A Port of Call~vol.3」
ジャン・サスポータス+オリヴィエ・マヌーリ+齋藤徹 +岩下徹

4月1日(火)福岡 西南学院大学コミュニティーセンター・ホール
千恵の輪プロジェクト「七つのピアソラ」
ジャン・サスポータス+オリヴィエ・マヌーリ+齋藤徹 
ゲスト:トリオ・ロス・ファンダンゴス(いわつなおこ・秋元多惠子・谷本仰)

4月3日(木)広島 安芸区民文化センター内スタジオ
「広島に吹くタンゴの風」
ジャン・サスポータス+オリヴィエ・マヌーリ+齋藤徹 

4月4日(金)京都 元立誠小学校
「プレイズピアソラ」
ジャン・サスポータス+オリヴィエ・マヌーリ+齋藤徹

4月5日(土)大阪 野崎観音本堂 
ジャン・サスポータス+オリヴィエ・マヌーリ+齋藤徹

4月6日(日)彦根 西覚寺
「with 乾千恵」
ジャン・サスポータス+オリヴィエ・マヌーリ+齋藤徹

4月7日(月)名古屋 TOKUZO
ジャン・サスポータス+オリヴィエ・マヌーリ+齋藤徹

4月9日(水) 長野 ガレリア表参道
「NAGANO 七つのピアソラ」
ジャン・サスポータス+オリヴィエ・マヌーリ+齋藤徹

4月10日(木)東京 ギャラリー椿 
小林裕児(ライブペインティング)+ジャン・サスポータス+オリヴィエ・マヌーリ+齋藤徹

4月12(土)神奈川県湯河原町 空中散歩館 
ジャン・サスポータス+オリヴィエ・マヌーリ+齋藤徹
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by kazuey1113 | 2008-02-12 19:38 | informaion
c0098087_23194564.jpg『高瀬アキ/サムシング・スウィート、サムシング・テンダー』がドイツ批評家レコード賞を受賞したという知らせが入った。ドイツ批評家レコード賞は年4回選定されるのだが、その2008年度の最初の受賞作となった。高瀬がこの賞をとるのは通算7回目。今やヨーロッパ屈指のピアニストだ。このアルバムは2007年に発売されたピアノ・アルバムの私的ベスト盤。(これについてはコチラ>>>
心からおめでとうと言いたい!
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by kazuey1113 | 2008-02-08 23:29
コンサートやインスタレーションなどで国際的に活躍する実験音楽家・作曲家であり、パフォーマンス集団ダムダイプのメンバーでもある池田亮司。約二年ぶりに日本で新作ライブ公演を行う。映像と音響による池田独自のコンセプチュアルな世界を体験するまたとないチャンスだ。

3/13(木) アイホール(伊丹)
3/16(日) ザ・ガーデンホール(恵比寿)
詳しくはコチラ>>>

関連イヴェント
池田亮司 新作インスタレーション展「datamatics」
3/1(土)~05/25 (日)山口情報芸術センター (YCAM)
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by kazuey1113 | 2008-02-07 23:45 | informaion
c0098087_97090.jpg私が最も信用するアメリカのジャズ評論家のひとり、ハワード・マンデルの著書が刊行された。英文タイトルは『Miles Ornette Cecil: Jazz Beyond Jazz / Howard Mandel』(Routledge)。3人の偉大な音楽家、マイルス・デイヴィス、オーネット・コールマン、セシル・テイラーを取り上げ、マンデル自身の音楽体験、インタビューに基づく彼らの言葉を交えながら、音楽家像に迫っている。マイルス本は日本でも数多く出版されているが、オーネット・コールマンやセシル・テイラーについて本格的に書かれた文章は少ないので、貴重な本といえる。日本語訳を出してほしいものだ。

ついでながら、ジョージ・ルイスがAACMの歴史について書いた大著『A Power Stronger Than Itself: The AACM and American Experimental Music / George E. Lewis』(The University of Chicago Press)も4月頃には出版されるようだ。サンプル版を読んだマンデルから「あれは素晴らしい仕事だ」から是非読みなさいと。
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by kazuey1113 | 2008-02-03 09:30 | new release