横井一江のブログ "jazz,improvised music...and beyond"


by kazuey1113

日本はピアノ・トリオが売れる国?

ベルリンにヨハネス・フィンクというベーシストがいる。ベルリンでも今最も評価の高いベーシストのひとりで、Erdmann 3000(ダニエル・エルドマンのバンド、メンバーにはフランク・メービス(g)もいる)やGuenter Adler(バスクラのルディ・マハールらのバンド) 、ヨアヒム・キューン・トリオや高瀬アキのアキ&グッド・ボーイズなどで活躍している。共演者にはリー・コニッツ、アレクサンダー・フォン・シュリッペンバッハ、ティム・バーン、ウルス・ライムグルーバー、コニー・バウアーなどの名前も。

そのヨハネス・フィンクが「日本ではピアノ・トリオが売れる…」と仲間に言っていたらしい。なんでそんなことを言うのか。その訳は、彼の父親であるピアニスト、トーマス・フィンクが日本のアトリエ澤野から出したCD(ヨハネスも参加)『Time To Smile』の販売枚数を聞いたからだった。それはそうだろう。父のトーマスはベテラン・ピアニストとはいえ、世界的に活躍している演奏家というわけではないので、日本で発売後すぐにXXXX枚も売れたと聞いてびっくりしたようだった。

トーマス・フィンク・トリオは、スタンダードをオーソドックスに演奏するトリオ。確かにわかりやすい。ジャズのピアノ・トリオはこういうもの、という澤野ブランドにはピッタリ当てはまるのだろう。70歳を超えたベテランのCDが売れることは、それはそれでいいことではある。

しかし、それだけがヨーロッパのジャズではない。いちばんコアなところは他にあって、そっちのほうがずっとスリリングで面白い。そういう音楽ももっと聴かれるようになってほしいと思うのだ。10月に来日して、高瀬アキとツアーするジルケ・エバーハルドもそういうミュージシャンのひとり。スケジュールはコチラ>>>
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by kazuey1113 | 2008-09-20 12:54 | misc.