横井一江のブログ "jazz,improvised music...and beyond"


by kazuey1113

UNERHOERT! ローカルな視点でのフェスティヴァル

c0098087_21101888.jpg11月にチューリッヒへ出かけた。UNERHOERT!というフェスティヴァルを観るためである。

UNERHOERT!は、今までに出かけたフェスティヴァルとはどこか違った。しかし、どこがどう違うのかモヤモヤして、よくわからない。でも、どこかが違うのだ。それは単にUNERHOERT!がこじんまりとしたフェスティヴァルだったからではない。規模としては、FMPのTotal Music Meetingだってこのくらいだった。ローカル・ミュージシャンが出演しているけれど、彼(女)らが中心で著名なミュージシャンもゲストとして招くというのともちょっと違う。

すっきりしない気分のまま帰国してしばらく頭の片隅で考えていたのだが、他の仕事や雑事に追われているうちに、花粉症に襲われてしまった。思考力が低下し、ますますすっきりしない。と、主催者の一人であるパトリック・ランドルトに聞いたことを読み返してみた。そしてわかったのだ。彼なりのUNERHOERT!の位置づけがあったのだと。国内外のミュージシャンを招いた状況論としてのフェスティヴァルではなく、「ローカル・ミュージック・シーンの一部」として捉えている。それでローカル・シーンとインターナショナルな視点を重ね合わせたプログラム構成になっていたのだ。もしかすると、これは私の勝手な想像だが、更によりインタラクティヴなものにしたいと考えているのかもしれない。

UNERHOERT!のように中小規模ながらも頑張っているフェスティヴァルは幾つもあるだろう。それらは音楽シーンを下支えしているともいえる。しかし、単なるショーケースとしてのフェスティヴァルから脱却して、自らの立ち位置を検証しなおす時期に来ているのかもしれない。それを考えるとUNERHOERT!はフェスティヴァルのひとつのあり方を示しているように思えるのだ。

チューリッヒを訪ねて(前編)@ jazztokyoコチラ>>>
-UNERHOERT!フェスティヴァル-
(どんなミュージシャンが出ていたのか、そのラインナップなどを)

チューリッヒを訪ねて(後編)@ jazztokyoコチラ>>>
ローカルな視点-フェスティヴァルとスイス音楽事情を少し-
(パトリック・ランドルトに話を訊いたことなど)
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by kazuey1113 | 2008-04-08 21:52 | column