横井一江のブログ "jazz,improvised music...and beyond"


by kazuey1113

『文学』2008年3,4月号

雑誌『文学』の最新号(2008年3,4月号)は、”≪特集≫戦後大衆文化と文学 昭和30年代をよむ”。

そこにマイク・モラスキーが「ジャズが流れる昭和30年代」と題した論文を書いている。彼の著書『戦後日本のジャズ文化』(青土社)と同路線。昭和30年代の日本のジャズ受容を文学、映画を通して検証している。面白いものでアート・ブレイキーの初来日は1961年という知識はあったが、不思議なことに昭和36年と書かれると印象が変わったことだ。それは、私がその昭和30年代生まれで、30年代の記憶が残っているからだろう。『嵐を呼ぶ男』と『死刑台のエレベーター』が同じ年(昭和33年)に公開されたということも意外で、この比較対照も興味深かった。

切り口が変わると見え方も変わる。ジャズについての語り方も人それぞれだが、こういう切り口も必要なのではないか、と思う。文学や映画などだけではなく、視点をひっくり返して、例えば、ワールドミュージックの側ではジャズはどう見ているのだろう、またクラシック・現代音楽の人は、あるいはクラブDJは、そういう話をじっくり聞けたらいいなとも思うのだ。
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by kazuey1113 | 2008-04-04 07:53 | informaion