横井一江のブログ "jazz,improvised music...and beyond"


by kazuey1113

フェスティヴァル事情 in ヨーロッパ

もうじきキリスト教の聖霊光臨祭。ドイツ語だとPfingsten、日本のゴールデン・ウィークのような連休で、気候もいい。この時期はジャズ祭も多く開催されている。ドイツのMoers Festivalもそう。

Moers Fastivalも音楽監督が替わってから早2年目になる。ところで、Moers Festivalの音楽監督を退いたブーカルト・ヘネンはどうしているのだろう。「今はサバティカルな時間を楽しんでいる」と言ったのは一昨年にインタビューした時のこと(コチラ>>>)。しかし、まだまだ隠居するトシではない。この間、耳にした話では、「これからは自分の好きなことだけやるんだ」と言っていたとか。そうっか、何かヤル気になっているに違いない。

昨日のことだ。過去のデータを調べたくて、旧Moers Festivalのサイトにアクセスしたら、すっかり様変わりしている。 新しいフェスティヴァルをやる準備をしているようだ。プレス発表もまだで、詳細は後日発表とだけあるが、フェスティヴァルをやることは間違いない!HPはコチラ>>>
しかし、当初の目的であった過去データは見つけられず。過去ではなく未来を見ろということなのか・・・ (でも、資料として残しておいてほしいのだ!)

ヨーロッパの音楽状況は決してよくない。それだけに少しだけいいニュース。

フランスではまたもや歴史あるフェスティヴァル"Jazz à Cluny"の存続が問題になっている(コチラ>>>)。フランスでは、この手の話しはこの数年よく聞く。特にインディペンデッドなものほど状況は厳しいだろう。しかし、何よりも日本と違うのは、それを問題にしてメディアが取り上げ、一般のファンも一緒に声をあげることだ。

この国では、メジャーなジャズ祭はあるけれど、クリエィテヴな音楽を取り上げたり、音楽監督が状況論を問うものはない。もちろん地方で頑張っているジャズ祭はある。しかし、まだまだジャズに限らずクリエィティヴな音楽は根付いていないのかもしれない。商業的な音楽を決して否定するわけではないが、ただ与えられたものを消費していくのは文化ではない筈だ。
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by kazuey1113 | 2007-05-20 12:23 | column