横井一江のブログ "jazz,improvised music...and beyond"


by kazuey1113

ラジオ・フランスの即興音楽番組「A L'Improviste」存続の危機

日本にはなかなか伝わってこないヨーロッパの音楽シーンをダイレクトに聴取できることから、日本のマニアも多くアクセスしているラジオ・フランス(France Musique)の即興音楽専門番組 「A L'Improviste」の存続が危うい。当初3月いっぱいで打ち切り予定だったが、多くの人の抗議が来たようで6月末までは存続するもよう。しかし、それ以降存続出来るかどうかは不明なため、署名運動が始まった。

フランスのWeb Magazine「Citizen Jazz」で署名を受け付けている。
フレデリック・ブロンディ(p)、ミッシェル・ドネダ(sax)とのパリ公演が先日「A L'Improviste」でオンエアされた齋藤徹による反対署名を呼びかける文章の和訳は下記のとおり。ちなみにCitizen Jazzの英訳はバール・フィリップス。

「“フランス・ミュージック”のディレクターは最近、アンヌ・モンタロンさん制作の「A L'Improviste」の休止を決定しました。現状では、今年の六月までは何とか持続されます。
 この番組を休止することは、文化の多様性(それこそ公共サービスとしてのラジオ・フランスが公共に提供すべき物であり、文化の地平を閉ざすのではなく、広げるものです。)に対して重大な打撃を与えることになるでしょう。
 この番組はインプロヴィゼーションを専門に扱う唯一の番組として存続しています。インプロヴィゼーションは、音楽のすべての形式:ジャズ、クラシック、現代音楽、バロック、音楽劇、音楽と文学、にとっての創造的な過程になるものなのです。
 音楽大学のカリキュラムにインプロヴィゼーションが取り上げられている今日、放送電波からインプロヴィゼーションを抹殺することは矛盾しているように思われます。
 アンヌ・モンタロンさんの番組にふりかかっている危機は、単なる番組編成問題以上のことなのです。
 公共サービスであるラジオが、文化を平均化してしまうような考え方をとることを、アーティスト、リスナー、市民などである我々は容認することはできません。
 「A L'Improviste」の休止を、取るに足らないこと、ほんの一握りのマニアにだけに影響するだけだと考えることはナンセンスです。それは芸術的観点からだけでなく、ラジオ放送という観点からも言えることなのです。
 フランス・ミュージックはインプロヴィゼーションを含めたすべての音楽の放送局であり、そうあり続けるべきものです。
 私達は「A L'Improviste」の休止およびあらゆる抑圧に反対します。」

署名のしかたは↓
1) Citizen Jazzにアクセス:http://www.citizenjazz.com/article3459211.html
2) 署名者一覧が始まるところ、「Envoyer un mail (avec vos prenom, nom et profession) pour singer la petition」をクリックすると、署名送付用のアドレス宛てにメーラーが開く。
3) 名前と職業または肩書き(他に住んでいる街、国などを書いている人が多い)を書いて送ればOK。

著名なジャズ評論家のフィリップ・カルル、ミュージシャンではバール・フィリップス、フレッド・ヴァン・ホーフ、ジョエル・レアンドレ、ルイ・スクラヴィスをはじめ多くの人が署名に参加している。
貴重な番組の存続のために署名に是非参加を!!!
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by kazuey1113 | 2007-03-02 19:54 | informaion