横井一江のブログ "jazz,improvised music...and beyond"


by kazuey1113

続報: メールス・フェスティヴァルの行方

メールス・フェスティヴァル最終日のプレス・コンファレンスにおける音楽監督ライナー・ミヒャルケの辞意表明から約1ヶ月、金曜日(6月18日)にメールス市役所で行われたメールス・フェスティヴァルの将来についての会合の結果を伝えるプレス・リリースが昨日(6月20日)出された。

会議の参加者は、メールス市議会に議席を持つ各会派のリーダー、Moers Kultur GmbH監査役会議長、文化部のコミッショナー、メールス市長、Moers Kultur GmbHのCEOと芸術監督。プレス・リリースによると、メールス・フェスティヴァルの存続と将来について、建設的とはいえないものの有意義な結果が得られたとしている。このような観点から、メールス市長の提案により、Moers Kultur GmbHのCEOディレク・ホーヘンストレーターと芸術監督ライナー・ミヒャルケは辞意を撤回することを同意するに至った。

無難に解決されてよかったというところ。前音楽監督ブーカルト・ヘネンがまだ20代のころ個人的に始めたメールス・フェスティヴァルがこれだけ世界的に知られるようになったのは、時代の先を読むアンテナだったからであり、現在もその路線を引き継ぎ、音楽監督の目を通した現在の状況論を呈示していると思う。ブーカルト・ヘネンにインタビューした時に彼も言っていたが、音楽監督はあちこちからの圧力がかかり、プログラミングについても最善の妥協を強いられている。単なるコマーシャル・イベントになっては、このフェスティヴァルの存在意義はない。また、フェスティヴァルの存在はメールスのような小規模な市にとっては大きい筈だ。音楽監督の意図が十分に反映されるようなプログラミングで今後もフェスティヴァルが行われることを願う。
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by kazuey1113 | 2016-06-21 08:16 | informaion