横井一江のブログ "jazz,improvised music...and beyond"


by kazuey1113

メールス・フェスティヴァルの行方

5月13日から16日に開催されたメールス・フェスティヴァルは無事終了。しかし、最終日の記者発表会で思わぬ出来事があった。このフェスティヴァルを始めたブーカルト・ヘネンから音楽監督を引き継ぎ、2006年からその任にあたっていたライナー・ミヒャルケが、2020年まで任期が残っているにもかかわらず突然辞意を表明したのだ。理由は、財政面での混乱が続き、将来的にどのようにフェスティヴァルを継続させるのか不確実になったからだという。実際、今年初めには財政面のことから混乱があったようだ。また、ミヒャルケはこれを機会にフェスティヴァルの今後について議論してほしいと語っている。コチラ>>>

ニュースはドイツ国内外に伝わったのだが、これを受け、メールス・フェスティヴァルに対して2015年度EJN Awardを授与したヨーロッパ・ジャズ・ネットワーク(EJN)の役員会は、ライナー・ミヒャルケに援助を惜しまないと発表した。EJN Awardは冒険的なプログラミングのイベントを開催したオーガナイザーに与えらえる賞で、メールスの受賞理由は40年以上に亘ってジャズ・即興音楽・その周辺音楽のヨーロッパで最も冒険的なイベントを行ってきたからだった。コチラ>>>

メールス・フェスティヴァルの今後はまだ未定である。来年以降もライナー・ミヒャルケが音楽監督に留まるのか、新たな音楽監督が任命されるのか、あるいはフェスティヴァルは今年が最後になるのか…。

商業ベースの興業とは一線を画したメールス・フェスティヴァルのプログラミングは、現代の音楽シーンを伝えるメディアだった。ブーカルト・ヘネン音楽監督時代から、特にフリージャズ・ファンの間では知名度があり、重要視されている海外のジャズ祭で、そのステージに立った日本人ミュージシャンも山下洋輔から渋さ知らズまで数多い。今後もよりよい形で継続することを切に願う。

*今年もフェスティヴァル終了後半年間はARTE Concertのサイトでメイン・プログラムの全コンサートのストリーミングが閲覧できる。
コチラ>>>

続報あり。コチラ>>>

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by kazuey1113 | 2016-06-09 21:09 | informaion