横井一江のブログ "jazz,improvised music...and beyond"


by kazuey1113

サミュエル・チャーターズ

ブルースおよびブラック・ミュージック研究、プロデュースで知られるサミュエル・チャーターズが、3月18日スウェーデン、オールスタの自宅で亡くなった。死因は骨髄異形成症候群。

1929年8月1日アメリカ、ピッツバーグ生まれ、享年85。数年に亘る調査・録音に基づき、1959年に出版した『The Country Blues』(邦訳なし)で注目され、以降『ブルースの詩』、『ブルースの本』など著作を発表した。ン十年前はブルースについてのまともな書籍というとサミュエル・チャーターズとポール・オリバーの本ぐらいで、邦訳されたものだけではなく、洋書も取り寄せて読んだものだった。

また、チャーターズはライトニン・ホプキンスを再発見したことでも知られ、Folkwaysなどからリリースされた多くのブルースのLPの制作に関わる。ベトナム戦争に幻滅したことからスウェーデンに移住、以後そこを拠点として活動していた。 スウェーデンのレーベルSonetでもブルースの諸作のプロデュースを行っている。

2008年に出版された"A Trumpet Around the Corner: The Story of New Orleans Jazz"(University Press of Mississippi)が最後の著作となった。夫人はビート研究で知られるアン・チャーターズ。

NYタイムズの追悼記事にこのようなことが書かれてあった。そして、チャーターズの生き方に納得したのである。
“For me, the writing about black music was my way of fighting racism,” Mr. Charters said in his interview with Mr. Ismail. “That’s why my work is not academic, that is why it is absolutely nothing but popularization: I wanted people to hear black music.”

NY Timesの記事はコチラ>>>

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by kazuey1113 | 2015-04-07 08:21 | obituary