横井一江のブログ "jazz,improvised music...and beyond"


by kazuey1113

副島輝人著『世界フリージャズ記』刊行

c0098087_8355563.jpg副島輝人著世界フリージャズ記(青土社)が刊行された。

著者は、1970年代からメールス・ジャズ祭をはじめ、ヨーロッパやロシアなど各地のジャズ祭を訪れ、ミュージシャン・関係者と交流を深めてきた。「前衛」を追い続けていた著者が伝えてきたのは、最先端のジャズシーンであり、革新的な表現を追求するミュージシャン達である。本書は、当時の熱い空気をそのまま伝えた『ジャズ批評』、『パイパーズ』などに書いたレポートなどを集成したもの。現代ジャズの広がり、その発展と変容に迫った内容であるが、単なる演奏評ではなく、ロードムービーのように土地の風景や人との交流、時々の世界情勢もまた浮かび上ってくるドキュメントとなっている。時間が経つのは速い。東西冷戦もベルリンの壁崩壊、そしてソ連邦崩壊ももはや遠い過去のこと。当時聴いた音、見た場面、あの空気を思い出しながら読んだ。熱い語り口の副島節全開だ!

表紙の写真(中平穂積撮影)は1978年メールス・ジャズ祭、あの後ろ姿はおそらくアンソニー・ブラクストン。チューバを持っているのはレイ・アンダーソンのようだ。これはとても珍しいショット!この頃のメールスはまだ野外でジャズ祭が開催されていた。

(蛇足ながら私も少しだけ写真で協力…)
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by kazuey1113 | 2013-05-26 09:33 | informaion