2012年 04月 26日
ジャン・サスポータス&齋藤徹 |
『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』と『ピナ・バウシュ 夢の教室』が相次いで上映され、話題となっているピナ・バウシュ。彼女が拠点にしていたヴッパタールは、ヨーロッパ・フリーを牽引したペーター・ブロッツマンが住む街だ。もう一人のキーパーソン、故ペーター・コヴァルトが住んでいたのもヴッパタールで、彼が作った組織スタジオ ORT は今も存続している。若き日のピナ・バウシュもまたミュージシャンと即興で踊っていたという話を耳にしたことがある。ウラはとっていないので不確かな情報だが、『FMP Im Ruckblick - In Retrospect』(FMP)の分厚いブックレットにはピナ・バウシュの写真も掲載されているくらいだから、彼らとの繋がりが伺えるというもの。
ピナ・バウシュ・ヴッパタール舞踊団のソロ・ダンサーで、退団後もゲスト・ソロ・ダンサーとして公演に欠かせない存在であるジャン・サスポータスが5月に来日、齋藤徹と共にライヴを行う。またサスポータスによるワークショップも予定されている。
ピナ・バウシュ・ヴッパタール舞踊団は私も何度か観ているが、初来日時の「カフェ・ミューラー」はすごく印象的で、興奮して帰宅したのを覚えている。ピナ・バウシュの代表作となったその「カフェ・ミューラー」で、彼は300公演以上踊っているという。即興演奏家と共演しているダンサーはいろいろいるが、サスポータスは個人的に最も好みなひとり。来日はとても楽しみである。
スケジュールは下記のとおり。それぞれにライヴについて齋藤徹が書いたコメントも合わせてお読み下さい。
5月11日(金)横濱エアジン 国際インプロ祭(春)
ジャン・サスポータス、齋藤徹(b)、高岡大祐(tuba)
「一昨年ジャンはトーキョーで、ダイスケとテツとの共演を聴き、トリオの機会を狙っていました。今年3月ダイスケの根拠地ブリュッセルでテツとジャンはデュオを行い、このトリオの横浜公演の告知をしました。世界が注目するトリオの初演奏です!」
5月17日(木)沼部「いずるば」
ベースアンサンブル弦311withジャン・サスポータス
「昨年5月に行われたベース5台とジャンさんのダンス共演は、聴衆・演奏者・ダンサーともに強烈な記憶を残しました。時に楽団の指揮者となり、時にタンゴを踊り、時に背後で磔になり、時にベースの森をただよい、儀式を取り仕切りました。ちょうど1年後、再会セッションがたった一度だけ「いずるば」で行われます!!これは見逃せません!ベースアンサンブル弦311はDVDも大好評です」
5月19日(土)東中野ポレポレ坐 徹の部屋vol.20
『うたをさがしてライブ@ポレポレ坐 CDリリース記念』
「うたをさがしてトリオ(さとうじゅんこ(vo)・喜多直毅(vln)・齋藤徹(b))+ジャン・サスポータス
長年の懸案だった「うた」プロジェクトの初収穫です。さとうじゅんこ・喜多直毅という演奏家に出会いやっと実現しました。ギリシャの映画監督テオ・アンゲロプロスの台詞(トニオ・グレッラ脚本)に曲を付けたものを中心に、オラショー、宮沢賢治などを取り上げました。このCDデザインができた日にアンゲロプロス事故死、1ヶ月経たずにトニオ・グレッラさんも死亡。昨年に引き続き、ジャン・サスポータスさんが踊ってくれます」
5月21日(月)明大前キッドアイラックアートホール
「羊の歌」第三章 ジャン・サスポータスと喜多直毅を迎えて
ジャン・サスポータス、齋藤徹(b)、喜多直毅(vln)
「「羊の歌」シリーズの第三章は、ジャン・サスポータスさんと喜多直毅さんをお迎えすることができました。昨年、当ホールで始まった念願のシリーズは優れた音響とあいまって、毎回が楽しみであり挑戦です。もはや「親友」になったジャンさん、昨年から得難い共演者となった直毅さん。心配など一切ありません。ワクワクドキドキ心躍る宴になるに決まっています。トリオによる初演、是非、足をお運びください。 齋藤徹
・・・・・・・・・・・・・・・・・
以上が昨年のチラシに書いた文です。ジャンさんはピナ・バウシュカンパニーの仕事で香港で来日フライトを待っていました。そこで3/11です。最後まで来日のために待機していましたが、フライト自体がキャンセル、日本も一寸先どうなるかわからず無念の帰国。一週間後のこの会も開催を躊躇しましたが、やる事に決めました。どうしても参加したかったジャンさんはドイツよりSkypeで参加しました。記憶に深く刻まれたライブでした。
その後、宮沢賢治ものでジャン、直毅、徹は共演。本年3月11日にはブッパタールで再演も果たしました。
さまざまな経験を経た今回のトリオライブです」
5月27日(日)稲毛キャンディ
ジャン・サスポータス、齋藤徹(b)
「離日を前に徹とのデュオが急遽決定!デュオ上演後、ジャンさんのトークがあります。日本について、ダンスについて、ピナについて、音楽について、気の道についてなどなど気楽に大いに語っていただきます!!詳細未定。18:00開演を予定しています」
「ジャンさん体操&気の道入門ワークショップ」@「いずるば」
5月 9.10.15.16.22.23日
場所:沼部「いずるば」駅そば、
時間:19:00~21:00(受付18:30より)
*「ジャンさんと楽しく身体のことを考えてみませんか?」という集まりです。
今年もヨーロッパを訪ね、ブッパータルにも滞在した齋藤徹だが、自身のレーベルTravessiaからはソロ・ベースによるCD『Contrabass Solo at Ort』を少し前にリリースしている。昨年ペーター・コヴァルトのスタジオ ORT のアーティスト・イン・レジデンスで滞在中にコヴァルトの楽器で録音した記念碑的な作品だ。
Travessiaの諸作はライヴ会場などで販売されている。オンラインショップでは、Improvised Music from JapanのFtarri CDショップが取り扱っている。コチラ>>>
ピナ・バウシュ・ヴッパタール舞踊団のソロ・ダンサーで、退団後もゲスト・ソロ・ダンサーとして公演に欠かせない存在であるジャン・サスポータスが5月に来日、齋藤徹と共にライヴを行う。またサスポータスによるワークショップも予定されている。
ピナ・バウシュ・ヴッパタール舞踊団は私も何度か観ているが、初来日時の「カフェ・ミューラー」はすごく印象的で、興奮して帰宅したのを覚えている。ピナ・バウシュの代表作となったその「カフェ・ミューラー」で、彼は300公演以上踊っているという。即興演奏家と共演しているダンサーはいろいろいるが、サスポータスは個人的に最も好みなひとり。来日はとても楽しみである。
スケジュールは下記のとおり。それぞれにライヴについて齋藤徹が書いたコメントも合わせてお読み下さい。
5月11日(金)横濱エアジン 国際インプロ祭(春)
ジャン・サスポータス、齋藤徹(b)、高岡大祐(tuba)
「一昨年ジャンはトーキョーで、ダイスケとテツとの共演を聴き、トリオの機会を狙っていました。今年3月ダイスケの根拠地ブリュッセルでテツとジャンはデュオを行い、このトリオの横浜公演の告知をしました。世界が注目するトリオの初演奏です!」
5月17日(木)沼部「いずるば」
ベースアンサンブル弦311withジャン・サスポータス
「昨年5月に行われたベース5台とジャンさんのダンス共演は、聴衆・演奏者・ダンサーともに強烈な記憶を残しました。時に楽団の指揮者となり、時にタンゴを踊り、時に背後で磔になり、時にベースの森をただよい、儀式を取り仕切りました。ちょうど1年後、再会セッションがたった一度だけ「いずるば」で行われます!!これは見逃せません!ベースアンサンブル弦311はDVDも大好評です」
5月19日(土)東中野ポレポレ坐 徹の部屋vol.20
『うたをさがしてライブ@ポレポレ坐 CDリリース記念』
「うたをさがしてトリオ(さとうじゅんこ(vo)・喜多直毅(vln)・齋藤徹(b))+ジャン・サスポータス
長年の懸案だった「うた」プロジェクトの初収穫です。さとうじゅんこ・喜多直毅という演奏家に出会いやっと実現しました。ギリシャの映画監督テオ・アンゲロプロスの台詞(トニオ・グレッラ脚本)に曲を付けたものを中心に、オラショー、宮沢賢治などを取り上げました。このCDデザインができた日にアンゲロプロス事故死、1ヶ月経たずにトニオ・グレッラさんも死亡。昨年に引き続き、ジャン・サスポータスさんが踊ってくれます」
5月21日(月)明大前キッドアイラックアートホール
「羊の歌」第三章 ジャン・サスポータスと喜多直毅を迎えて
ジャン・サスポータス、齋藤徹(b)、喜多直毅(vln)
「「羊の歌」シリーズの第三章は、ジャン・サスポータスさんと喜多直毅さんをお迎えすることができました。昨年、当ホールで始まった念願のシリーズは優れた音響とあいまって、毎回が楽しみであり挑戦です。もはや「親友」になったジャンさん、昨年から得難い共演者となった直毅さん。心配など一切ありません。ワクワクドキドキ心躍る宴になるに決まっています。トリオによる初演、是非、足をお運びください。 齋藤徹
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以上が昨年のチラシに書いた文です。ジャンさんはピナ・バウシュカンパニーの仕事で香港で来日フライトを待っていました。そこで3/11です。最後まで来日のために待機していましたが、フライト自体がキャンセル、日本も一寸先どうなるかわからず無念の帰国。一週間後のこの会も開催を躊躇しましたが、やる事に決めました。どうしても参加したかったジャンさんはドイツよりSkypeで参加しました。記憶に深く刻まれたライブでした。
その後、宮沢賢治ものでジャン、直毅、徹は共演。本年3月11日にはブッパタールで再演も果たしました。
さまざまな経験を経た今回のトリオライブです」
5月27日(日)稲毛キャンディ
ジャン・サスポータス、齋藤徹(b)
「離日を前に徹とのデュオが急遽決定!デュオ上演後、ジャンさんのトークがあります。日本について、ダンスについて、ピナについて、音楽について、気の道についてなどなど気楽に大いに語っていただきます!!詳細未定。18:00開演を予定しています」
「ジャンさん体操&気の道入門ワークショップ」@「いずるば」
5月 9.10.15.16.22.23日
場所:沼部「いずるば」駅そば、
時間:19:00~21:00(受付18:30より)
*「ジャンさんと楽しく身体のことを考えてみませんか?」という集まりです。
今年もヨーロッパを訪ね、ブッパータルにも滞在した齋藤徹だが、自身のレーベルTravessiaからはソロ・ベースによるCD『Contrabass Solo at Ort』を少し前にリリースしている。昨年ペーター・コヴァルトのスタジオ ORT のアーティスト・イン・レジデンスで滞在中にコヴァルトの楽器で録音した記念碑的な作品だ。
Travessiaの諸作はライヴ会場などで販売されている。オンラインショップでは、Improvised Music from JapanのFtarri CDショップが取り扱っている。コチラ>>>
by kazuey1113
| 2012-04-26 21:21
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