横井一江のブログ "jazz,improvised music...and beyond"


by kazuey1113

ヨーロッパさまざま

なにかあるとすぐさま署名活動が始まり、チェーンメールが来るのはフランスだが、ベルリンでも市の文化予算激減に対して署名活動が行われている。1998年にはジャズ関連で200万ドイツマルクあったのだが、147,200ユーロ(ジャズだけではなくポピュラー・ミュージック、ワールド・ミュージック、ニュー・ミュージック、サウンド・アートも含めた全体で842,000ユーロ)になってしまった。かつてゲーテ・インスティチュートの援助でジャーマン・オール・スターズが来日したり、あるいはグローブ・ユニティが世界ツアーを行ったのは、昔の語りぐさになりつつある…。署名は今も受け付け中。こころある人はコチラ>>>

追)自分が関わったベルリン・コンテンポラリー・ジャズ・オーケストラ来日(1996年)も2006年ドイツ年企画『伯林大都会-交響楽 都市は漂う~東京-ベルリン2005』、また高瀬アキ&ジルケ・エバーハルト日本ツアーなどもベルリン市が渡航費を出してくれたから可能になったともいえる。というように、この問題はミュージシャンの来日も大きく左右するのである。

厳しさをますドイツやフランスに比べ、ノルウェーなどの北欧は恵まれているように見える。11月17日に開催されるFOLKELARM(フォルケラーム)というオスロで開催される伝統音楽フェスティバルの東京版(コチラ>>>)など、ジャンルを問わずさまざまなミュージシャンが来日している。これもサポートあればこそなのだろう。

また、EU議長国就任ということで7月から世界の10都市でポーランド文化を紹介するプログラム「I, CULTURE」が開催されている。東京でも詩や演劇、ダンス、デザインだけではなく、音楽分野でも11月3日のemfp (Exploratory Music From Poland)のライヴに続いて、11月18日19日には新宿ピットインで「今 ポーランドがおもしろい!!!! ポーランド・ニューミュージック・フェスティバル」(director:内橋和久)が行われる。コチラ>>>
まさか日本でこのような企画のフェスティヴァルが行われるとは思っていなかっただけに、個人的にはちょっと楽しみにしている。

ヨーロッパ各国の文化政策も助成金事情も随分変わってきたと思う。それとは無関係に音楽家の日常は続いている。「生き延びることが才能」と言ったミュージシャンがいたが、まさにそうかもしれないと、日本の現実のなかで実感する…。
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by kazuey1113 | 2011-11-09 21:31 | informaion