2010年 10月 22日
訃報:マリオン・ブラウン (続き) |
マリオン・ブラウンが亡くなったという情報が入ったのは一昨日のこと。しかし、10月10日に亡くなっていたらしい。本当は1931年9月1日生まれだったようで、享年79歳。彼はアーチー・シェップなどとの共演盤を経て、自己のリーダー作を1960年代半ばにESPからリリース、継続的にアルバムを出していく。個人的に印象深いのはやはり1970年録音の『ジョージア・フォーンの午後』であり、『ノヴェンバー・コットン・フラワー』だった。70年代まで活動は幾つものレコードで知ることができるが、80年代以降の録音は少ない。合掌。
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欧米では業績のあるミュージシャンが亡くなった時は決まって新聞にもその功績・活動歴をふまえた記事が載るのだが、そこから漏れる人物も少くなからずいる。ビル・ディクソンがそうだった。教職に就くなど、ミュージシャンとして目立った活動をしていないと過去に功績があっても忘れられてしまうのか。あるいはフリーだったからか。マリオン・ブラウンもまた…。そのような外部評価が計らずもわかってしまうこともある。それが現実だとしてもなんとなく寂しい。
つい先頃も80歳のソニー・ロリンズが日本をツアーしていたように、実はハードバップ世代とフリージャズに向かった世代ではさほど歳が離れていない。ロリンズの場合は特に若くしてその才能を開花させたということがあるが、実はオーネット・コールマンと同い歳で、セシル・テイラーのほうが一歳年上なのである。それほどジャズのスタイルの変遷と多様化は短期間のうちに進んでいったといえるだろう。それは戦後のめまぐるしい世情の変化とも重なるのかもしれない。
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つい先頃も80歳のソニー・ロリンズが日本をツアーしていたように、実はハードバップ世代とフリージャズに向かった世代ではさほど歳が離れていない。ロリンズの場合は特に若くしてその才能を開花させたということがあるが、実はオーネット・コールマンと同い歳で、セシル・テイラーのほうが一歳年上なのである。それほどジャズのスタイルの変遷と多様化は短期間のうちに進んでいったといえるだろう。それは戦後のめまぐるしい世情の変化とも重なるのかもしれない。
by kazuey1113
| 2010-10-22 21:23
| obituary