横井一江のブログ "jazz,improvised music...and beyond"


by kazuey1113

ファッツ・ウォーラー

梅雨が明けて、暑くなって、日差しも強くなったら、瞬く間に日光疹になってしまった。薬が合わなかったせいか、なかなかよくならず閉口した。疲労とストレスがアレルギー症状を悪化させる要因のひとつになっていることは想像に難くない。そんなことを知人につい愚痴ったら、「ファッツとクレイジーキャッツをきくことですね」と言われた。

クレイジーキャッツのCDは生憎持っていない。けれど、ファッツ・ウォーラーならあるよ、という訳で、引っ張り出して聞くことに。ファッツはやっぱり天才だ。エンターティナーやソングライターとしての才能は言うまでもないが、彼のピアノは素晴らしく上手い。昔のカートゥーンでは愉快なカエル・キャラがぴったりハマっていたけれど、実はシリアスな音楽家で勉強熱心だったということはあまり知られていないように思う。豊かな音楽の裏付けはそんなところにもあったのだ。もちろん、笑いなきにあらず、だけど。

それに、デューク・エリントンの才能に気づき、ハーレムに出たものの故郷ワシントンに戻ってしまったエリントンを再びハーレムに呼び寄せたのもファッツではなかったっけ。ジェームス・P・ジョンソンを筆頭とするハーレム・ストライドの巨匠達とエリントンの間にいるのがファッツなのだ。

ファッツを聞いていたら、少しだけど楽しい気持ちになれた。きっと、この少しが大事なのだろうな、とも思う。"Laugh is important"と言ったのはミシャ・メンゲルベルクだったけど、そのとおり。「笑い」は大事だ。

日光疹のほうはいったんほぼ回復しかかったのだけど…。きっと「笑い」が足りないのだろう。
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by kazuey1113 | 2009-07-29 20:30 | misc.