横井一江のブログ "jazz,improvised music...and beyond"


by kazuey1113

サローキ・アーギ、リヒア・ピロ

c0098087_1927771.jpgハンガリーにサローキ・アーギという歌手がいることを知った。その最新アルバム『想い焦がれて~カラーディ歌集』(ビーンズ・レコード)は、これも寡聞にして知らなかったのだが、ハンガリーで40年代に活躍した女優・歌手であるカタリン・カラディの曲を取り上げたもの。中には≪Lover Come Back To Me≫にハンガリー語の歌詞をつけて歌った曲も。トラッドにジャズの要素が加わったアレンジ、自然体な歌声がいい。ありきたりのジャズ・ヴォーカルより、こういう唄のほうが口先だけではないリアリティがあるから何か伝わってくる。歌詞は皆目わからないけど。

c0098087_19235713.jpgアルゼンチンにこんな歌手がいたとは。美人だけど歌下手というのは往々にしてあるので、『ソー・イン・ラヴ~ジャズ・アンド・スタンダーズ』(JAZZSan DISK)も期待せずにプレイヤーにのせたら、そのまま聴くことに。天賦の才がある。艶やかで伸びのある声、変に媚びずに凛とした歌い方がいい。ベテラン・ギタリスト、リカルド・レウとのデュオがまた彼女の良さを引き出しているのだろう。ただ、アルバムタイトルは原題のTrece Canciones De Amor(13の愛の唄)のほうがまだマシ。スタンダーズとあれば売りやすいのだろうが、安っぽく感じるのは私だけ?

アメリカ中心のジャズの地図も随分変わったな、と思う。いろいろなところにまだまだ隠れた才能がいるに違いない。
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by kazuey1113 | 2009-05-06 20:24 | new release