横井一江のブログ "jazz,improvised music...and beyond"


by kazuey1113

ルイ・スクラヴィス(続)

7月に来日するルイ・スクラヴィスだが(スケジュールはコチラ>>>)、来日に合わせてIntakt Recordsからの高瀬アキとのデュオ『YOKOHAMA』、彼のバンドによる新譜『ロスト・オン・ザ・ウェイ』(ECM→ユニバーサル)が発売されるが、その他にも『Piffkaneiro / KOJ & Louis Sclavis』もリリースされた。これはエルンスト・ルビッチのサイレント映画『山猫リシュカ(1921年ドイツ 原題:Die Bergkatze 英題:The Wildcat)にスイスのグループKOJが音楽をつけ、そのレコーディングにスクラヴィスを招いたもの。この映画にはポーラ・ネグリが出演していた。2006年のドイツ映画祭でも上映されている。

アマゾンで検索した時に、DVD『Monster in the Forest: The Story of the Cyclop 』 も購入できることを発見。スイス人現代美術家ジャン・ティンゲリーを追ったドキュメンタリーだが(夫人ニキ・ド・サンファルももちろん登場)、スクラヴィスが音楽をつけている。

ヨーロッパでは高い評価を得ているにも関わらず、日本ではスクラヴィスの活動はなかなか紹介されず、紹介されてもECM盤やアルド・ロマーノ、アンリ・テキシェとのトリオぐらいだが、即興演奏、他にも映画や映像、ダンスや朗読との仕事など幅広く活躍している。そういう意味でも今回の来日は彼の幅広い音楽性を垣間見ることができるまたとないチャンス!

私にとってスクラヴィスや高瀬アキはジャンル云々(ジャズとか即興とか現代音楽とか)ではなく、その演奏が何であれ、彼/彼女の音を聴きたいと思わせる数少ないミュージシャンなのだ。ジャズ・ジャイアンツと言われたミュージシャンはその典型だったのが、新しいコンセプトの呈示というのは大いに興味のあるところであるものの、こういうミュージシャンに新しく出会うことが最近減っているような気がするのがちょっと残念。
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by kazuey1113 | 2009-04-26 11:21 | informaion