横井一江のブログ "jazz,improvised music...and beyond"


by kazuey1113

アメリカから見た日本…

昨日CNNをつけたら、青木ヶ原の樹海が映っていたのでひどく驚いた。今アメリカで非難囂々になっている公的資金注入を受けたAIGが巨額のボーナスを幹部社員に支払った一件の絡みで、数日前に共和党のチャールズ・グラスリー上院議員が、日本の経営者は(事業に失敗したとき)謝罪する前に自殺するのが普通だとか言って物議をかもしだしたのだか、その言葉尻を捉えての自殺の名所の取材だったのだろう。とにかく呆れたが、彼らの日本にたいしての興味のありかたや認識なんていまだにそんなものなのだろう。

少し前にアカデミー賞の発表があり、『おくりびと』は外国語映画賞を受賞した。それ自体はめでたいことだったが、それにしても映画の内容云々以前に特異なテーマが審査員の興味を引いたのでは想像する。それは、和服姿でピアノを弾く若き日の穐吉敏子を好奇の目で見ていたアメリカ人の視線と大差ないような気がしてならない。

アカデミー賞といえば『スラムドッグ$ミリオネア』が8部門で受賞したが、インド人の知人はこの映画に対して大いなる不快感を表していた。「あんな映画が…」と。実際インドでは賛否両論とも。インド人がブツブツ言うのを聞きながら、『SAYURI』を観た時に感じた違和感を思いだした。和服の着付けは変だったし、おどり(日舞)は奇妙で、その内容も…。それがアメリカ人の日本、あるいはゲイシャに対するイメージなのだろう。彼らがどう見ているかということでは興味深くはあったが…。

そういえばアメリカ人が書いた日本のジャズについて書いた本にも違和感を覚えたことがあった。日本に何度かやってきて取材した上で書かれたものだったのだが。おそらくはその逆、日本人からみた他国・地域について書いたもの、描いたものもその土地の人にしてみれば変、ということもいろいろあるに違いない。

なかなか難しい問題である。だが、本当の意味での芸術・音楽に対する国際的な評価というのは、きっとそういったものを乗り越えたところにあると思う。
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by kazuey1113 | 2009-03-20 22:10 | misc.