横井一江のブログ "jazz,improvised music...and beyond"


by kazuey1113

ジャズカフェ・プラハ

チェコの諷刺画家でイラストレーター、グラフィックデザイナーでもあるイジー・スリーヴァ(Jiří Slíva)の諷刺画展が、今月いっぱいチェコセンターで開催されている。題して、『 JAZZCAFE PRAGUE 』。カフェ文化を愛し、ジャズ好きの彼の作品の中からジャズにまつわるテーマで描いた作品を集めた展示会。ジャズファンならそのユーモアにニヤリ、というところか。

場所: チェコセンター
開館時間: 平日のみ 10時~17時
入場: 無料 
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チェコ出身のジャズ・ミュージシャンといえばジョージ・ムラーツやミロスラフ・ヴィトウスが有名だが、チェコのトップ・ミュージシャンとしてまず名前が挙がる一人にフルート奏者イジー・スチヴィーン(Jiří Stivín)がいる。スチヴィーンがスリーヴァの友人であることから、一緒に来日して内覧会ではその演奏も披露。

彼は、フルートだけではなくリコーダーやクラリネットも演奏するマルチリード奏者で、ジャズだけではなくヴィヴァルディやテレマンを演奏するなどクラシック畑でも活躍する(もしかして日本ではこちらの知名度のほうが高いかもしれない)など、大変幅広い音楽性を持ったミュージシャンだ。私的にはピエール・ファヴレやルドルフ・ダジェクとのデュオ、パール・フィリップスとズビグニュー・ザイフェルトの共演盤などで知ったことから、その印象が強かったのだが、それは彼の演奏活動のごく一部にしかすぎないものの、今もヨーロピアン・アンサンブル(メンバーにはパオロ・フレース、アラン・スキッドモア、ゲルト・デュデック、コニー・バウアー、ヨアヒム・キューン、ダニエル・ユメールなど)でツアーを行うことがあるのだそう。

生で聴いたフルートの音色は格別で、それだけで満足。場所柄、誰でも知っているスタンダートを吹いたのだが、TPOをわきまえつつ、きっちり音楽家としての仕事し、お客さんを楽しませる技はプロ中のプロ。出来ればどこかでライブをやってほしかった…。

以前、誰かが「渡辺貞夫のサックスはどこで耳にしても一音でわかるところがスゴイ」と言っていたが、そういうミュージシャンは決して多くない。スチヴィーンのフルートを聴きながら、ふとその言葉を思い出したのだ。

* 蛇足だが、専門家によるとジョージ・ムラーツの本名はイジー・ムラース(Jiří Mraz)でアメリカに渡ってから近い発音のジョージとするようになったようだ。ミロスラフ・ヴィトウスはヴィトウシュと表記するのが本当は正しいのだそう。
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by kazuey1113 | 2009-03-07 11:21 | informaion