横井一江のブログ "jazz,improvised music...and beyond"


by kazuey1113

アジア系アメリカ人のジャズ

c0098087_1027011.jpg一週間くらい前であるが、趣味が高じて「アジア系アメリカ人のジャズ」について蒐集・研究なさっている方と知り合った。それをテーマに研究発表もなさったことがあるという。その時、そういう切り口もあるんだ。そういう視点から捉えるとまた違ったものが見えるかもしれないんだろうな、と思った。「asianimprovのアジア系アメリカ雑記帖」というタイトルでブログも書いているので興味のある方はコチラ>>>

思い起こせば、アンソニー・ブラウンがエイジアン・アメリカン・オーケストラを結成したということを知ったのは随分と前のことだった。そのオーケストラも昨年10周年を迎え、それを記念するCDもリリースされた。きっちり作編曲されており、オーケストラ作品として聞けるように編集されている。中にはゲストでディヴィド・マレイやスティーヴ・レイシーが参加したトラックも含まれている。以前もアジア系アメリカ人ジャズ・ミュージシャンはいただろうが、目立たない存在だった。今では、ダウンタウン・シーンで活躍しているヴィージェイ・アイヤーをはじめ、ジャズやインプロの演奏現場で活躍するアジア系のミュージシャンが増えていることは確かだ。またThe Asian Improv aRtsという団体もある。HPはコチラ>>>

だが、「アジア系アメリカ人のジャズ」という定義づけ、また人種で括るということはビミョーな問題も抱えているだろう。そして、それを語る時はそのコミュニティ、いかに移民達が社会に受け入れられていったのかという社会的な要因も併せて検証することが必要とされるに違いない。難しいが、興味深いテーマでもある。アメリカではアカデミックな場でもミシガン大学のジョセフ・ラム教授のようにアジア系アメリカ人の音楽をテーマに論文を書いている人もいる。文学の世界ではアジア系アメリカ文学研究も行われているので、是非今後も研究を続けていただきたいもの。
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by kazuey1113 | 2009-02-22 11:20 | informaion