音楽のながいしっぽ
最近ロングテール(The Long Tail)という言葉を度々目にするようになった。考えてみれば、私の周囲にある音楽の大半はヘッドではなくテール。市場経済とは無縁だが、GOOD MUSICは多々ある。そんなジャズの「しっぽ」や即興音楽という「しっぽ」などいろいろな音楽の「しっぽ」について、さまざまなところから入ってくる情報を随時アップしていくためにブログを作ってみた。また、ウエッブマガジン等に書いているコラム、disc review等がアップされた時も随時お知らせしていきたいと考えている。 (2006年10月22日)

# by kazuey1113 | 2010-12-31 23:59 | misc. | Trackback | Comments(2)
『YOKOHAMA』ドイツ・レコード批評家賞受賞
7月に日本ツアーを行い、その高い音楽性で好評を得た高瀬アキ&ルイ・スクラヴィス。この二人によるデュオ・アルバム『YOKOHAMA』(Intakt Records)が四半期毎に発表されるドイツ・レコード批評家賞2009年度第四四半期クロスオーヴァー・プロダクション部門に選出された。高瀬アキの作品がドイツ・レコード批評家賞を受賞するのはなんと8回目、最多記録。高瀬は10回をめざして頑張るわ、と冗談めかして言っていた。スクラヴィスはおそらく初めてだろう。賞状はIntakt RecordsのHPにアップされていた。コチラ>>>

Preis der deutschen Schallplatten KritikのHPはコチラ>>>

また、『YOKOHAMA』は欧米ではとてもよい反応を得ており、フランスのジャズ雑誌jazz magazine 11月号でもCHOC(推薦盤)に選出された。そのレヴューはコチラ>>>

高瀬とスクラヴィス、この二人はとても気が合うようで、今後デュオに限らず高瀬のプロジェクトでスクラヴィスが参加する可能性もあるだろう。スクラヴィスのステージは、ドイツ、日本で随分と見てきたが、このデュオの時ほどリラックスしていてる姿を見たことはなかった。それに、スクラヴィスがステージ上でもあんなに饒舌だということも。ホームのフランスはまた別だと思うが、それまで私が観たステージでは寡黙だったので。また、日本ツアーをスクラヴィスは楽しんだようで、それはとても嬉しい。かと言って、次はいつと私に聞かれても困るが。

# by kazuey1113 | 2009-11-15 09:04 | informaion | Trackback | Comments(0)
星野秋男『ヨーロッパ・ジャズ黄金時代』
音楽研究家、星野秋男氏の著書『ヨーロッパ・ジャズ黄金時代』(青土社)が刊行された。ヨーロッパ・ジャズに造詣が深い星野氏ならではの著作。各国、地域の総論とミュージシャン紹介、ディスクガイドからなるが、彼が「黄金時代」と考えている60年代から70年代初頭が中心となっている。エヴァン・パーカーもルイ・スクラヴィスも出てこないのはそれゆえ。

だが、この二十数年間ヨーロッパをほぼ毎年訪れている私には、70年代半ばからヨーロッパ・ジャズが低迷し、表面上活気を取り戻したのは90年頃からという説などには異論がある。きっと見ているところ、ジャズという括りの捉え方が違うのだろう。おそらくヨーロッパの人がこの本を読んでもさまざまな異論が出るに違いない。本書に書かれているのは日本から見たヨーロッパ・ジャズであり、それは私自身が書くことも含めて日本に住んでいる以上逃れられないことなのだから。そのようなことはさておき、ヨーロッパ・ジャズについての変遷がわかるまとまった本が出たことはよいことであり、まずはそれを嬉しく思いたい。

440枚のディスク紹介は自ら書いているように星野氏の好みが反映されているものの、よい盤が紹介されているので本文と併せて読むとクロノジカルに60年代から70年代初頭のヨーロッパ・ジャズを具体的に知ることができる。かつてはレア盤だったが、今ではCD化されているものも多いだけに、私もこのディスク・ガイドは大いに活用させてもらう所存。欲を言えば個々のミュージシャン紹介をもっとアップデートしてほしかった。なぜならまだまだ現役バリバリの人も少なくないし、また日本語できちんと紹介されていない人も多いからである。尤もそれをやるとキリがないので、致し方ないが…。

兎にも角にも70年代からよくもまあ沢山のヨーロッパのLPを蒐集したものだと感心した。紙が箱に入っていて製本されていないが膨大な情報が掲載されたウォルター・ブルーニングのディスコグラフィを日本で二番目に購入したのが星野氏だったということにも敬服。ファックスもない時代、貿易会社にはテレックスはあったものの一般的に海外とのやりとりがまだまだ手紙で、輸入手続きも今より面倒だった時代を知るだけに、その熱意にはただただ頭が下がるのみである。

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# by kazuey1113 | 2009-11-14 20:14 | new release | Trackback | Comments(0)
トータル・ミュージック・ミーティング
帰国後、熱が38度未満だったという一点を除いてほぼインフルエンザ症状の風邪(医者に行ったけれどのインフルエンザの検査をしなかったので病名は風邪)でしばらくダウン。あっという間に11月も半ば。

11月のベルリンといえばベルリンジャズ祭、そして同時期に開催されるトータル・ミュージック・ミーティング(TMM)だったのだが、助成金が下りなかった今年TMMは遂に中止に追い込まれた。40年続いただけに残念である。
詳しくはコチラ>>>

ベルリンではjazzwerkstadttがさまざまなイベントを開催、そのカフェでもライヴが行われている。コチラ>>>

# by kazuey1113 | 2009-11-14 18:48 | informaion | Trackback | Comments(0)
佐藤允彦&SAIFA
11月28日&29日は佐藤允彦2DAYS@新宿ピットイン。今年7月、オランダのノースシー・ジャズ祭に出演した佐藤允彦&SAIFA。9人のメンバーいずれも多忙なために再演は難しいと思われていたが、奇跡的にメンバーのスケジュールが合い、28日はノースシー・ジャズ祭のために佐藤允彦が書き下ろした1時間に渡る作品<Isomer>が演奏される。また、29日は加藤真一、村上寛との佐藤允彦トリオ。

詳しくは佐藤允彦のHP:コチラ>>>

このSAIFAの再演は個人的にとても楽しみにしているのだ…。

# by kazuey1113 | 2009-11-14 18:32 | informaion | Trackback | Comments(0)
ペーター・ブロッツマン12月再来日!
ほぼ毎年のように来日し、その衰えぬパワーで日本の音楽シーンに刺激を与えているペーター・ブロッツマン。12月に再来日が決定。まずは12月4日から8日まで、スイスのマリーノ・プリアカスとミヒャエル・ヴェルトミューラーとのトリオ「フル・ブラスト」でツアー、12月9日にはスーパーデラックスで恒例になりつつある「ブロッツフェス2009」をフル・ブラストの二人に坂田明、ジム・オルーク、八木美知依等を迎えて行い、その後12月11日から17日まで「ブロッツマン忘年ブロー!」と題して八木、本田珠也等と数カ所で演奏と多彩なスケジュール。フル・ブラストはかつてのラスト・イグジットのようにパワープレイを身上とするユニット。12月、ブロッツマンが咆哮する!

フル・ブラスト日本ツアー
ペーター・ブロッツマン(sax, cl, tarogato)、マリーノ・プリアカス(e-b)、ミヒャエル・ヴェルトミューラー(ds)
12月4日(金)東京・新宿ピットイン Tel: 03-3354-2024
ゲスト: 近藤等則(electric tp)
12月5日(土)東京・新宿ピットイン Tel: 03-3354-2024
ゲスト: 大友良英(el-g)
12月6日(日)大阪・Nu Things Tel: 06-6244-1071
12月7日(月) 神戸・旧グッゲンハイム邸 Tel: 078-220-3924
12月8日(火) 名古屋・Tokuzo Tel: 052-733-3709

ブロッツフェス 2009
12月9日(水)東京・六本木スーパーデラックス
Tel: 03-5412-0515
ペーター・ブロッツマン(sax, cl, tarogato)、坂田明(as, cl)、ジム・オルーク(el-g)、八木美知依(箏)、マリーノ・プリアカス(el-b)、ミヒャエル・ヴェルトミューラー(ds)、本田珠也(ds)、トッド・ニコルソン(b)、荒巻茂生(b)、田中徳崇(ds)


ブロッツマン忘年ブロー!
12月11日(金) 千葉・キャンディ Tel: 043-246-7726
ペーター・ブロッツマン(sax, cl, tarogato)、トッド・ニコルソン(b)、本田珠也(ds)
12月12日(土) 横浜・関内エアジン Tel: 045-641-9191
ペーター・ブロッツマン(sax, cl, tarogato)、八木美知依(箏)、本田珠也(ds)
12月13日(日) 東京・西荻アケタの店 Tel: 03-3396-1158(平日10:00am~6:00pm)、03-3395-9507(毎夜7:00pm~11:00pm)
ペーター・ブロッツマン(sax, cl, tarogato)、八木美知依(箏)、本田珠也(ds)
12月 14日(月) 埼玉・バーバー富士 Tel: 048-772-2175
『ブロッツマン忘年ブロー!~ Brötzmann-Yagi Duo』
ペーター・ブロッツマン(sax, cl, tarogato)、八木美知依(箏)
12月17日(木) 東京・渋谷メアリージェーン Tel: 03-3461-3381
ペーター・ブロッツマン(sax, cl, tarogato)、坂田明(as, cl, vo)


# by kazuey1113 | 2009-11-14 18:23 | informaion | Trackback | Comments(0)
ポール・ローヴェンス
今年還暦を迎えたドラムス、パーカッション奏者ポール・ローヴェンス。「Vermoergen」(能力という意味)と題したローヴェンスのコンサートが、ドイツのリンツ市で12月4日から6日まで開催される。1970年から続いているアレクサンダー・フォン・シュリッペンバッハ・トリオ、これも30年以上続いているポール・リットンとのデュオの他、ギュンター・クリスマン、マツ・グスタフソン、ラドゥ・マルファッティ、ユージン・チャドボーンなどとの即興セッションが3日間に渡って繰り広げられる。それにしてもヨーロッパ・フリーの第一世代は元気。それゆえ下の世代の存在感がいまだに薄くなってしまうのが難。

詳細はコチラ>>>

このポール・ローヴェンス、ネクタイは毎日代えるのだが、ステージに立つときにはずーっと同じドラム・シューズを履いている。これは一種の験担ぎらしい。

また、髪型を変えて髭を付けるとヒットラーのそっくりさんになるらしい。その扮装で舞台に役者?として立ったこともあるとか。写真をじーっと眺めて納得した。


# by kazuey1113 | 2009-11-14 18:01 | informaion | Trackback | Comments(2)
訃報: シローン(ノリス・ジョーンズ)
ベース奏者シローン(ノリス・ジョーンズ)が10月21日(ネット上には22日と表示してあるサイトもある)にベルリンで亡くなった。1940年9月28日アトランタ生まれ、享年69歳。50年代から音楽活動を始め、当初はサム・クックなどのバックバンドで働いていたが、60年代半ばにニューヨークに移ってからはサニー・マレイ、アルバート・アイラー、アーチー・シェップなどと共演。71年にルロイ・ジェンキンス、ジェローム・クーパーとレボリューショナリー・アンサンブルを結成。ニューヨークのロフト・シーンで活躍した。1989年からベルリンに住む。録音はESPやIndia Navigationにレボリューショナリー・アンサンブルの作品が、他にマリオン・ブラウン、ガトー・バルビエリ、ディヴ・バレル、セシル・テイラーとの共演盤などがある。2004年から2005年にかけてレボリューショナリー・アンサンブルの『AND NOW...』(Pi Recordings)など自己名義・コ・リーダー作数枚をリリースしている。合掌。

Pi Recordingsのサイト内のNewsはコチラ>>>

jazzkeller69 e.V.のRIPはコチラ>>>


# by kazuey1113 | 2009-11-02 19:58 | obituary | Trackback | Comments(0)
スコピエ
旧ユーゴスラビアのマケドニアは人口約200万人の小国。そこの首都スコピエに1982年から続く中欧随一のジャズ祭があることは寡聞にして知らなかった。その28年の間、ユーゴスラビア内戦あり、隣接するコソボでは紛争あり、独立に際しては国名でギリシャともめるという不穏なことが相次いだにも関わらず、ジャズ祭は休まずに続けられ、欧米の一流ミュージシャンがそこを訪れている。80年代初頭にガネリン・トリオなどが出演しているのは旧共産圏ならではのラインナップだろう。街中でジャズ祭のポスターを見かけたが、マケドニアの文化省が共催、大手企業がスポンサーとなり、文化事業としてジャズ祭運営がサポートされているのは羨ましい限りである。内容もまた日本の大手ジャズ祭とは比べものにならない。実際のフェスティヴァルも約1500人収容のコンサートホール他で行われたが、ソールドアウトだったらしい。

スコピエにある11世紀の城塞跡。歴史に翻弄されてきた地域ならではの遺跡だろうか。スコピエのアレクサンダー大王空港には軍用ヘリコプターが並んでおり、市内でもNATO軍兵士を見かけた。

↓城塞のある公園からはスコピエ市内を一望できる。

ターキッシュ・バザールの入り口のカフェでローカル・ミュージシャンが演奏していたのはサティだった。

そういえば旧ユーゴスラビアのヤイツェ生まれのトランペッター、ダスコ・ゴイコヴィチのアルバムに『スインギン・マケドニア 』というのがあったっけ。


# by kazuey1113 | 2009-10-27 19:56 | misc. | Trackback | Comments(0)
イスタンブル
イスタンブルは今まで行ったどの街とも大きく違っていた。
↑ホテルの窓からの眺め。
朝のコーランの読誦とかもめの鳴き声で起こされるとは…。
活気がある街である。若者も多い。裏通りにはまた違った表情が。
↑トルコ航空の機内誌でセシル・テイラーの写真を発見。アクバンク・ジャズ祭の広告だった。アクバンクはトルコの銀行で、そこが文化事業としてジャズ祭を行っているもよう。2010年の欧州文化首都になるだけある。日本では考えられない…。

ちなみにジャズを聴くのはインテリが多いそう。話には聞いていたが、やはりそうらしい。スタイルはいろいろだが、フリージャズはあまり聞かれないとか。

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# by kazuey1113 | 2009-10-27 16:31 | misc. | Trackback | Comments(3)
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